かわいいコケ ブログ I'm loving moss!

コケの魅力を広く知ってもらいたくて、情報発信中。
コケ、旅、山が好き。コケとコケにまつわる人やモノの記録です。

さくたろう、爛漫!

2010-04-02 17:51:19 | 近所のコケ
一昨日からの〝春の嵐〟で
桜の見ごろが気になる今日この頃。


突然ですが、いま〝コケの花〟も見ごろです!!


三度、桜を見上げたら、
一度でいいので、今度は地面を見下ろして、
ぜひコケを探していただきたい!!!(←声を大にして言っているつもり)



とはいえ、ちゃんと説明すると、
コケは隠花植物(花をつけ、種子による繁殖をしない植物)だから、
花と言っても、本当に花が咲くわけではない。


前にも書いたがコケは胞子で繁殖する。


この時期、コケの多くが、胞子をとばすために
「朔(さく)」という大量に胞子が入った袋をからだの先端につくる。


コケ関連の書物などでは、
この朔を「コケの花」とよく称しているのだ。



ちなみに私は朔を見つけたら、
親しみを込めて「さくたろう」や「さくちゃん」と
呼びかけたりしている(心の中でだが)。




▲たとえば、なにげない木。でも下のほうをよく見ると・・・。




▲コケだ! でもなんかいつもより立体的なかんじ!?




▲かがんで見てみると・・・そこには無数のさくたろうたちが!



いつもは地面にぺったりとはりついているコケたちだけど、
このときばかりは思いきり宙に柄(え)を伸ばし、胞子を飛ばす準備万端!


そして時期がきて、朔が割れ、その中から飛び出た胞子は、
今度は新たな自分の住みかを見つけるべく、風にのって旅を始める。



朔がついているコケは、
この時期だけ見られるコケの美しい姿の一つ。


よく見るとどのコケも一つひとつ姿が違うし、
もちろんそれに伴って、朔の形もさまざまだ。












その個性豊かな姿は眺めていると、
桜よりもむしろ飽きないかも。


桜を見上げら、ついでに地面を見下ろして、
コケの春をぜひ愛でてほしい。

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Kuni)
2010-04-03 07:51:14
今週末は鎌倉にて桜と苔を堪能してきます~
あなたのように素敵な写真が取れると良いんですが・・・
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Kuniさま (バード(ブログ主))
2010-04-03 21:32:18
コメントありがとうございます!

私もKuniさんの日記に
オススメの寺を書き込もうと思ってました!


前のブログにもも書いたかもですが、
海蔵寺が苔で有名です。

または私がこないだ行った安国論寺も。

あとコケは石や庭だけでなく、
木にも生えてますので、
老木を見たらチェックです。

もう行かれてしまったかな?

でもコケはどこにでも生えるものですので、
見つけたらぜひかがみこんで見てくださいネ!
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萩原。 (mossforester3)
2010-04-05 09:25:25
「花」と言うより「実」と言う方が近いかも。役割から言いますと。

白谷のホウライスギゴケの雄花がいま咲いてますよ。
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mossforester3さま (バード(ブログ主))
2010-04-07 13:03:49
たしかに、そうですよね。

私も実は「なぜ花というのかな?」と今もギモンです。

本によっては雄株や雌株を花と見立てているものもありますね。


ホウライスギゴケ、青々としてきれいでしょうね~。
あぁ、生で見てみたい!笑


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