▲梅の木の足元にて。
先日、神社の一角で梅に負けじと
がんばっているコケを発見。
そう、この木の根元一面を
覆いつくしているのはコケの(さく)。
つぅと赤い柄を伸ばし、
その先に胞子が詰まった壷()がある。
それがこんなにも一面に。
いったい何本あるんだろう。
梅の芳しい匂いに酔いながら、
しばしのコケ鑑賞。
寒さも忘れるなんとも雅やかなひと時。
ここで歌でも詠めれば、なおいっそう。
春先のこの時期は、
こういう立体的なコケの姿が
いろんなところで見ることができる。
空を仰いで梅見もいいけれど、
たまには下も向いて小さな彼らを探してみては。
春の宝探しといった風情があって、
けっこう面白いのです。