かわいいコケ ブログ I'm loving moss!

コケの魅力を広く知ってもらいたくて、情報発信中。
コケ、旅、山が好き。コケとコケにまつわる人やモノの記録です。

みなさん、大丈夫でしょうか。

2011-03-13 18:55:58 | 文系女子のコケ目線
日本史上最大の地震が起きてしまった。

東京に住んでいる私も震度4~5の地震に遭ったものの、
食器が壊れるぐらいで、からだは無事。

高校生のときに阪神淡路大震災に遭ったときの感覚を思い出し、
「これはただの地震ではないぞ」と、すぐに親や夫にメール。

メールの返事を待つ間、お隣に住んでいる
ご年配夫婦のお宅に声をかけ、無事を確認。

何時間後かに夫、伯父から返信。
なかなか通じない人もいたが、
夜には私方の親類はすべて無事を確認。

ただ夫の実家がまさに宮城だったので、
こちらとは何度電話をしても繋がらず・・・。

一晩不安な夜をすごしたが、そちらとも昨午後、
ようやく連絡が取れ、無事を確認した。


しかし、ニュースではいまなお悲惨すぎる
東北の町々の状況がエンドレスで流れているし、
悲しいくらい、時間の経過と比例して被害者の数が増えていく。

そのうえ福島の原子力発電所での放射能漏れ。

不安がぬぐえない中、東京ですらいまなお余震が続く。


今朝の東京は暖かくすっかり春の日和で。

小鳥たちが麗しく鳴く声も
いつもなら嬉しい発見だが、
いまはなんだか違和感に感じる。


楽しいことも、くだらない笑いも、
いまは素直にそう感じてはならないような気がしてしまう。

発生当初以上の大きな揺れはないものの、
あまりに小さな余震の多さに、
揺れてないときにも体が揺れているよう感覚。

やはり阪神大震災に遭ったときも
少し生活が落ち着いたときくらいに
こんな感覚があったなぁと思い出す。


果たしていま、東北でマグニチュード9の
地震に遭った人々はどういう思いをしているだろう。

住みなれた家を失い、
普通に続くと思っていた日常を失い、
もしくは家族も失い、
これから自分はどうなるんだろうという
途方もない不安感。

何事も思い通りにならない集団生活は
どんな善良な人でもイライラするものだ。


現地の人がすこしでも気持ちよく
明るい気持ちですごせるように、

まだ行方がわからない人の救出作業に
全力であたってもらえるように、

私たちがいまできることは、節電。


昨夜は心ないデマのチェーンメールが何通も届き、
本当にエネルギーが無駄だと感じた。

でも、こういうメールを
次の人に回すかの選択は自分次第。

きちっと感覚を研ぎ澄まし、
自分が築いてきた価値観を信じて、
情報を選び取っていきたい。


ヒーターや、ストーブは使わず、
そのぶんセーターをいつもよりよけいに着込んで、
腰にはホッカイロ。靴下は厚いのを2枚。

湯たんぽも十分温かい。

お風呂も間を前の人と間を空けないで入る。

流し聞きしているテレビは消して、
早寝することも電力の節約になる。

こういう小さなことが、どこかでちゃんと
人の役に立っているんだと一人ひとりが思えれば、
すごく大きなエネルギーが浮くと思うのだが。


地震後、東京にいる私のことを心配して、
何人かの故郷の友人がメールをくれた。

そのときの嬉しかったこと。

節電も、友人を思うときのような
優しい気持ちで協力できたなら、
それはさらに価値の高い行動になると思う。


節電、節電といいつつ、
こんなに長々と書いてしまった。

でも私にできることは、節電や寄付、
そして震災の経験で得たことを
誰かに有効利用してもらえるように伝えることだと
今回のことで身にしみて思った。


ベランダに出ればコケたちが
いつもと何も変わらぬ顔をしている。

それらを見ていると、

「自分の気持ちをしっかり持って、
 ワタシたちみたいにどっしり構えていなヨ」

と言われているような気がした。


  
  
▲宮城にほど近い山形県内のとある森あるいは庭先にて。