ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

殺生な・・・

2012年06月01日 | 戯言
茶店側にしてみれば、突然の営業不許可はそれこそ「殺生な・・・」ってことだったんでしょう。

神や仏に御使いしているとはいえ、現世的には神や仏を活かす生業の一面があり、観光地の寺院だとそこが余計に透けて見えてしまいます。
多くの人が訪れることは布教活動に通じるという理屈の一方、境内を善意に任せた賽銭ではなく、決められた拝観料と称する入場料を徴収します。
お参り後は御札やおみくじ、お守りなど、人は願い事を託しますが、現世的にはお土産ビジネスの一端にも通じています。
きっと売上予算があるんでしょうね。

それが決して悪いとは思いません。願い事を叶えて欲しい、お参りすることで安堵したいなどの参拝客の欲求に応えているのですから、それこそ宗教としての基本あってこそのことです。
ただ、本音を神仏を使った詭弁で隠そうとしても、神様仏様はお許しにならないということです。(苦笑)

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<「殺生なので茶店拒否」実は後付け 仁和寺に賠償命令>
朝日新聞 http://www.asahi.com/ 2012年6月1日

 世界遺産・仁和寺(にんなじ、京都市右京区)で、花見客にすき焼きや酒などを提供していた茶店が「境内で肉を食べるのは宗教の戒律に反する」などと不当に出店を拒まれたとして、寺を相手取り、営業権の確認などを求めた訴訟の判決が30日、京都地裁であった。松本清隆裁判官(冨田一彦裁判官代読)は、営業権は退けたが、予約客への謝罪に追われた店側へ120万円を賠償するよう寺に命じた。

 判決によると、茶店は毎年3~4月、御室桜(おむろざくら)の周辺に床几(しょうぎ)席を置き、昼は弁当、夜はすき焼きや酒を販売。出店は約90年前にさかのぼり、近年では寺に毎年60万円を納めていた。寺は、境内で肉を食べるのは不殺生の教えに反するなどとして、昨春から突然、出店を認めなくなった。

 判決は、茶店には寺の職員や僧侶に紹介された客も相当数いたと指摘。その上で、寺の財産を管理する財団を公益財団化することを視野に、花見に関する事業を寺から財団の収益事業に移行すれば、非課税になるという節税対策を検討していたと判断した。こうした点から、店の排除は宗教的な理由からでなく、公益財団法人化に向け、営利性を除く狙いだったと認めた。
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