教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

みんなすまぬ・・・

2011-12-24 02:46:23 | 科学
有機ELテレビ | ソニー
http://www.sony.jp/oel/



かつてソニーは有機ELテレビを世界ではじめて商品化した。
たかが11インチしかないのに20万円もするという高額商品で皆が驚愕した。
が、その画面の美しさには皆がさらに驚愕した。



ソニー、有機ELテレビ「XEL-1」国内販売を終了
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1002/16/news034.html



時を経て商品の寿命がつき、いつしかひっそりと販売を終了した。
もっと安くもっと大きくもっと良い製品が開発され、それによって発展的な発売終了を向かえたのであれば良いのだが、実はそんなことは全くなく、ただ販売を終了した。



次世代テレビは韓台勢先行 日本勢、有機ELで巻き返しなるか
http://www.sankeibiz.jp/business/news/111027/bsb1110270500000-n1.htm



2年前くらいからだろうか。
業界でも日本の有機ELはコスト競争をのぞいてもすでに旗色が悪いという話がチラホラ聞こえるようになってきた。
技術開発がすすみ、いずれXEL-1はもっともっと安くなる、そう思うことに少し違和感をおぼえはじめた。



世界初 HD有機ELパネル搭載 3D対応ヘッドマウントディスプレイを発売 | プレスリリース | ソニー
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201108/11-0831/



ソニーから次に出たものは↑これだった。
これはこれでおもしろそうだが、XEL-1の後継機とはなりえない。



PS Vita PCH-1100を分解してみた、有機ELはサムスン製
http://pocketnews.cocolog-nifty.com/pkns/2011/12/ps-vita-pch-110.html



そのあとソニーから出た有機EL製品の代表例はPS Vitaだが、その中をあけてみると有機ELはサムスン製だという・・・。
「おまえら有機ELは自前で作れるんじゃなかったのか?」
「世界ではじめて実用化した有機ELのTVの技術はいったいどこへいった?」
皆がそう思った。
わたしも落胆した。

その後。
案の定というか、PS Vitaには檀君の呪いがかかる。
ソニーは不具合の多発に悩まされることになった。
しかも必ずしも有機ELの不具合ばかりでもないようだ。



サムスン・LGが来年発売する55インチ有機ELテレビ、ラスベガスで開催のCESで展示へ ―どうしてこうなった | ガジェット速報
http://ggsoku.com/2011/12/oled-tv-55inch-ces-2012/



そうこうしているうちに世間は次の時代へと移る。
それが↑これだ。

すまぬ・・・。
皆のものすまぬ・・・。

ディスプレー関連ではないがエレクトロニクス業界のいちエンジニアをやっているわたしとして、皆に大変申し訳ない思いだ。
少し割高でも壊れない高い品質をもつ日本製を進んで買ってくれていたニュー速民たちに申し訳ない思いだ。



ソニー業績発表文および補足資料
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/financial/fr/11q2_sonypre.pdf



ソニーはいよいよモノ作りの会社ではなくなったように思う。
↑これを見れば明らかなように、いわゆるソニーの本業の部分に対して1桁ちがう規模の金融部門が、ソニーの利益の大半をたたき出している。

これが終わりの始まりか・・・。