教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

GONZO、経常損益がプラスになる

2011-12-30 00:00:26 | オタネタ全般
【GONZO/IR】24年3月期中間決算、3億6,800万円
http://japanimation.blog72.fc2.com/blog-entry-726.html



GONZOが上半期の決算を公開した。
公式サイトには公開されていないが、上のリンクからたどると決算短信が公開されているところにたどり着く。
超ナゾだ・・・。



さて。
中身をみてみる。

残念ながら今回は赤字。

しかし特別損失を見なければ経常損益は黒字になる。

これは会社の本業では儲かっていることを示すもので、これまでのGONZOの状況より明らかに改善していることを指す。
かつては債務免除があってそのおかげで黒字になるだとかいうようなビミョーな黒字の時期もあったわけだが、今回はそういう半分インチキな黒字ではない。

では、その特別損失は何なのか?

匿名出資組合の持分の減損損失である。
ようするに、既存のアニメの権益をかこっている団体の権利を持っているが、その既存のアニメのコンテンツとしての価値が思った以上に早く陳腐化してしまったので、帳簿上の価値もそれにあわせて減らしておいたというものである。
例えていうなら、50万円のブラウン管のTVを持っているとしても現在価値は1万円分くらいしかないから49万円を損失計上したみたいなもんだ。
だから実態としていきなり損失が沸いてでてきたよいうようなたぐいのものではない。

これが何のアニメを指すのかはわからない。
咲だろうか?
たしかに最近なんだか咲の話題を急に聞かなくなった気がする。



現存損失という特別損失を加味しない会社の本業であれば、経常黒字になるという決算がなされている。

ならば下半期も期待して良いのか?

いやビミョーだ。
営業利益を上回る支払利息を支払っているからだ。

これはいけない。
このままほっといたら下半期は経常赤字になる疑いがある。



営業利益を上回る支払利息を支払っているにもかかわらず、なぜ経常黒字になったのか?

貸倒引当金戻入額が営業利益に匹敵する額で積まれているので、そのおかげで経常黒字になったのだ。

貸倒引当金というのは、詰みそうな取引先がいてそいつから銭を回収できない分が発生するはずだということでその見込み損失分をあらかじめ計上しておくもので、
貸倒引当金戻入額とは、あらかじめ計上しておいた見込み損失分が実際には発生しなかったというラッキーで思いのほか損しなかったという事を指す。
例えていうなら、パチンカスの友人に貸した10万円は二度と返ってこないとあきらめていたのに、そいつが「今日は勝ったから返す」と言って10万円持って現れたというようなものだ。
つまり、貸倒引当金戻入額の儲けはもう二度とないという前提で考えなければならない。
下半期にはそんなものはないはずだ。



じゃあ、そもそもなんで営業利益を上回る支払利息を支払っているんだ?

これは半期の売り上げの10倍にもなる負債を抱えているからに他ならない。
そのあまりにも大きい負債の額からいえばかなり抑えた金利で借りられており、そこは代表の石川さんの交渉の腕前の成果だと思われる。
しかし額が大きすぎるのは如何ともしがたい。

これがなければ普通に儲かる企業に再生されたと豪語できるんだがなぁ・・・と思う次第である。

ってか、まだ潰れてないだけでなくオリジナルのアニメの元請までできる体制にまで再生しただけでも、石川さんかなりすごい成果を上げたとわたしは言いたい。



皆のもの、年度末の決算に期待しよう!
本当の復活を願って!