教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

刀剣乱舞 花丸 をおっさんが見てみた

2016-10-28 23:32:38 | オタネタ全般
さいきん刀剣乱舞 花丸 を見ている。

これ、カンペキな腐むけアニメであり、
本来は我輩が見るたぐいのものではない。

しかし見ている。

なぜか?

異文化交流というかなんというか、見ていて大変ショッキングでおもしろいのだ。



このアニメに出てくる正義の味方(?)の集団のことを、"刀剣男子"という。

すでにここで異文化である。

男子なら、刀剣"男子"とは名付けない。
あえてそれっぽい名称にするなら、刀剣"闘士"とかであろう。
男子にとっては男子なことは酸素があるのと同じくらい当然であり、ふだん意識しないことだ。



桜の木に花を咲かせような話。
花を咲かせるためにみんなで短冊にお願いを書いて祈ろう!

これも異文化である。

男子なら、もっとロジカルで粗野で単純なので、こういう情緒の堪能はしない。
あえてそれっぽい展開にするなら、園芸用栄養剤を注入したり何したりだとかで、一見すると理にかなっているようだけどよく考えたらダメなアホなことをして結局大失敗でしたはっはっはー、という話になる。



作中全般において、刀剣"男子"と同性にはとても見えないほどしぐさがかわいい。

たぶんそれが、腐から見た理想の野郎の1つの完成系なのだろう。
少なくとも、ホンモノの野郎がそうであるような、ロジカルでもなく、粗野でもない。

こいつらまるで異性に見えるがなというほどである。

もうついててもいいや…と思いはじめてきた。


TEDスプレッドが不気味な件

2016-10-24 23:44:07 | 経済/経済/社会
世の中にはTEDスプレッドという指標がある。
正確な定義は多くのサイトに記されているので、その1つを引用してみる。



TEDスプレッド│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券
http://www.smbcnikko.co.jp/terms/eng/t/E0049.html

> TEDスプレッドとは、3カ月物米国短期国債(T-bill)の金利と、LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)の3カ月物ユーロドル(Euro Dollar)金利との金利差のことをいいます。一般に、金融市場で信用不安が高まると、信用度の高い米国債が買われる(=利回りは低下する)一方で、ユーロドル金利は信用コストの高まりが懸念されて上昇します。つまり、TEDスプレッドが拡大します。逆に、金融市場の信用不安が後退すると、TEDスプレッドは縮小していく動きになります。なお、「ユーロドル」とは、海外の市場(「ユーロ市場」と総称されます)で取引されている米ドルのことを指します。



慣れてないとこれだけ読んでも「何が何だか…」と思うかもしれない。

要約すると、
「国に銭を貸した場合と銀行に銭を貸した場合のどちらがどんだけヤバいか指数」
と思えばいい。

この指数は昔からあった。

だが、リーマンショック直前にはすでに値が動いていたことで、世間では
「TEDスプレッドをよく見てたヤツだけはリーマンショックで大した痛手を食わなかったのでは…?」
と言われている。

もっと要約すると、
「リーマンショック予測指数」
みたいな感じだ。

当時リーマンブラザーズみたいな、内情ヤバいけど世間に内情バレてない連中が、2007年秋ごろからなりふり構わず借りまくりはじめたから急騰したのでは?…と思われる。

でだ。
そのTEDスプレッドがいまどうなっているかというとだな。




https://fred.stlouisfed.org/series/TEDRATE



おいおい。
最近一本調子に絶賛上昇中じゃないですか。



ちょいと前にジャンクボンドが話題になったことがある。
次世代エネルギーともてはやされてあっちゃこっちゃからしこたま銭を借りまくっていたアメリカのシェール関連企業が原油安でくたばりはじめ、ジャンクボンドが大暴落したことが。
パッと思いつく犯人はこいつだろう。

だがそれは関係ない。
ジャンクボンドは原油価格と同様に今年の冬に底を打った。
TEDスプレッドはジャンクボンドのチャートに無相関に今も上昇しつづけている。



実はこれ、景気がいいときも上昇する。
「銀行からもっとたくさん銭を借りてデカい工場たてるぞ!」
という経営者が増えれば市中の金利は上がるからだ。

まあ、0.7%くらいなら多分どうということはなかろう。

ただ、これが1.5%くらいになると
「そろそろヤバいぜ…」
ということにはなるかもな。



で、いま注目度の高い連中はというと…?

そりゃまあ、本命はドイツ銀行とか?

穴場ねらいなら中国の国有銀行のみなさまとか?

いまアメリカとロシアの仲がいいだと…!?

2016-10-22 23:36:37 | 経済/経済/社会
ちょっとショッキングなことを聞いた。
いまアメリカとロシアの仲は比較的良好だと思っているヤツがいた。

そんなわけあるかwww…と思ったのだが。
これもTVしか情報源がないとそういうもんなのかとも思った次第。

では実際のところどうなのか?
…というのをここでまとめてみたい。



ことはベルリンの壁が崩壊したときにまでさかのぼる。

当時、共産圏でソ連の属国だった東欧諸国の政権がみなひっくり返り、ほとんどが自由主義陣営になった。
ソ連が占領していた地域の多くも独立した。

我々のような元から自由主義陣営の国の人間、いわゆる米帝様と愉快な仲間たちは、
「すばらしい! 戦争せずに冷戦が終わった! 世界はこれで平和になった!」
と喜んだ。

だがロシア人はそうは思ってはいなかった。
「アメリカと世界を二分していた大国ロシアが崩壊した。我々は負けたのだ」
と思ったのだ。



そこから時を10年ほど進める。

9.11テロ事件が起きた。
アメリカは対テロ戦争を宣言した。

いまとなってはこれは作戦を間違えた宣言だったが、当時はそれが正しく見えた。

ロシアはアメリカに協力した。
チェチェン紛争のこともロシアの意思決定に影響したかもしれない。

けっきょくアメリカは旧ソ連領をふくむなんちゃらスタンに軍を駐留させた。
今から見るとこれはロシアの裏庭にアメリカが土足で入るのを許可したウルトラ例外的処置だった。

米帝様と愉快な仲間たちは、
「人類の敵であるテロリストと戦う意思をロシアと共有できたことは喜ばしいことだ!」
と喜んだ。

だが、いつまでたっても撤退しようとしない米軍に、ロシア人は
「話が違うんじゃないか?」
と疑いの色を強め始める。



そこから時を数年ほど進める。

かつて東欧がひっくりかえったとき、西側とロシアは
「東欧諸国まではNATOを拡大しない」
と秘密協定を結んでいた。

だがその口約束は反故にされる。

ロシア人の耳には
「はっはっはー、そんな約束しましたっけ?」
と聞こえた。

けっきょく東欧諸国とバルト3国がNATOに加盟した。

西側諸国は
「ヨーロッパが統一に近づくのは良いことだ!」
と喜んだ。

のちに東欧にロシアをねらう米帝様のミサイルが配備された。

ロシア人は
「やっぱり話が違うじゃないか!」
と腹をたてた。

ヒトラーが独ソ不可侵条約を一方的に破棄したのを思いだしたロシア人も多かろう。



ロシアはすごい武力を持っているというのはみなさまご存じのとおり。
たまに中国のほうが軍事力が強いと勘違いしてるヤツがいるが、
わたしの感覚でいえば、米>露>日>中>>>韓≧朝かと思われる。

じつはロシアは攻撃力がすごいのではなく、守備力のほうがすごい。
シベリアの奥深くまで敵を引きずりこんで敵の兵站線をはてしなく長くさせ、しかる後に敵を叩き潰す。
ナポレオンもヒトラーもそれで負けた。
日露戦争ではなぜか日本が勝ったが、ノモンハン事件でもシベリア出兵でも日本がロシアのふところに攻め込んだときは何の成果もあげられなかった。

それゆえか、ロシアは奥行き方向にスペースを確保したがる。
いわゆる緩衝地帯というやつで、それが東欧諸国であった。
だがその東欧諸国はNATOに加盟して米帝様のミサイルが置かれたことで緩衝地帯としての機能を決定的に失う。



最近まで時を進める。

もともと親露だったウクライナに親米政権ができる。

米帝様と愉快な仲間たちは、
「やっぱり自由主義は人類の普遍的な価値として理解されるんだ!」
と喜んだ。

だがロシア人は
「これはぜったい米帝の裏工作でできた政権だ!」
と断定している。

ウクライナがNATOに加盟しようとしはじめる。

ウクライナにまで米帝様のミサイルが配備されると、ロシアは米軍と国境を接する。
緩衝地帯はもう無い。

ロシア人はブチ切れた。

その結果ウクライナでは、米帝様と愉快な仲間たち V.S. ロシアという、冷戦時代の代理戦争と同じことがおきた。

クリミアはロシア領、ドンバスとルガンスクはウクライナ政府の執政がおよばない事実上の独立国でロシアに都合のいい親露の緩衝地帯と、ロシア完全勝利で収束する。

そうすると今度は
「おいおい! ロシアは冷戦時代と同じ領土拡大戦略に戻ってるぞ! こいつマジで黙らせないとヤバくないか!?」
とアメリカがロシアに再注目しはじめる。

そして対露経済制裁がはじまった。



さて現代。

シリアとイラクからISISが一掃されつつある。

第二次世界大戦でいうと、ドイツ第三帝国がスターリングラードを失い、東からはロシアが、西からはアメリカがやってきはじめ、ナチス高官には
「あなたいつ南米に脱走するんですか?」
と聞くようなタイミングであり、ISISには
「あなたいつシリアとイラクを放棄してご引っ越しなさるんですか?」
と聞くようなタイミングになっている。

すると第二次世界大戦終戦直後と同じく、次の主導権争いがはじまりだした。

シリアのアザド政権を支持しているロシアは、アレッポ奪還作戦のドサクサにまぎれてアメリカが支持していてアザド政権と敵対している泡沫候補の自由シリア軍まで攻撃してる。

そしてアメリカは
「おいおい! ドサクサにまぎれてクリミアを併合したときと同じことし始めてんじゃねえぞゴルァ!」
とブチ切れた。

プーチンは
「シリアに正当に存在する政府はアザド政権しかないだろ! おまえこそ反政府テロリストを支援してんじゃねえ!」
と逆切れ。

あっという間に米ロ協調作戦は崩壊した。



いったい何を見ると、いまアメリカとロシアの仲は比較的良好だと思うのかと、我輩はフシギに思うくらいなのだがね。

回避不能な絶望の未来 (ブレイブウィッチーズ)

2016-10-16 00:35:25 | オタネタ全般




ブレイブウィッチーズ、みなさまご覧になられただろうか?

ひさしぶりに登場したストライクウィッチーズの続編である。
あれはいいものだ。

とりあえず第2話までで主要なウィッチはチラ見ではあるものの全員登場したのではないかと思われる。

みなさま誰かお気に入りの娘はできたであろうか?

我輩なら、おねえちゃん。
雁淵孝美かな。

駆逐艦のごとき若きみずみずしさと、低速戦艦のごとき熟達した貫禄の同居。
絶対的なやさしさと、守るために鬼神となって戦う強さの同居。

我が子のために鬼となって神にさえ弓引くヒンズー神カーリーを彷彿させる。
我輩は前から「俺の嫁」とは言わずに「俺の神」と言っているが、まさにその表現がふさわしい。
あれはいいものだ。

だが。
第1話からして大変不安に思ったことがある。
そして第2話を視聴しはじめてどんどんその不安が強くなり、最後にその不安が的したことがある。

それは何か?

「あっ、こいつ死にそう。いや、死にはしなくても戦線離脱必須なほど大けがか重病になるのは間違いないな…」

そう思ったのだ。
なぜか。
そしてなぜかそれは的中したのだ。

悲しい。
回避不能な絶望の未来が到来することを知っていて、それを見守ることしかできない悲哀。
1月後に地球に巨大隕石が落下することを知っていて打つ手がないとき、こんな気分になるのかもしれない。

【レビュー】ユーロから始まる世界経済の大崩壊―格差と混乱を生み出す通貨システムの破綻とその衝撃

2016-10-09 23:39:35 | 経済/経済/社会

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784198642532

スティグリッツ,ジョセフ・E.【著】〈Stiglitz,Joseph E.〉/峯村 利哉【訳】
価格 ¥2,376(本体¥2,200)
徳間書店(2016/09発売)



これ、ノーベル経済学賞をとったとっつぁんスティグリッツによるユーロ解説本である。

なお我が家には
・スティグリッツ入門経済学
・スティグリッツミクロ経済学
・スティグリッツマクロ経済学
の3部作が鎮座している。

我輩、この3部作のおかげで経済学の基礎をそれなりに理解できた気がする。
あれはいいものだ。
おまいらもぜひ買え。

でだ。
じゃあこの本はどうだったかというとだな。

うぅむ。
あれはいいものだ、というほどではなかったな。

なぜか!?



その1。
内容に対して文字数が多すぎる。

たとえばアニメでいうとだな。

30分のアニメで、
CMをぜんぶ合わせると6分、
うちOPとEDを合わせると4分、
大変ご親切なことに前回のラブライブで6分も使い、
大変うれしいことに次回予告が6分もあるとしよう。

よくよく考えてみると、実は本編は8分しかない。
ドカベンなみとまでは言わないが、往年のドラゴンボールZなみに話が進まない。
それもそのはず、30分アニメといいながら本編は8分しかないんだから。

・・・という状況だ。

この本、似たような記述が随所にみられる。
腕のいい編集がついたら活字の数はすぐ1/2になるんじゃないかと思うほど。
とはいってもノーベル賞とったとっつぁんに対して積極果敢に意見する編集もいねえかもな。

実はこういう例はめずらしい。
日本人が書いたビジネス書はその正反対なことのほうがむしろ多い。

活字の数がやたら少なく、本屋で15分で立ち読みできるようなやつ。
しかも内容は15分相当も無いような。
さらには1ページの文字数が少なすぎて紙の浪費なのではとすら思うようなやつ。

それとくらべれば内容があるだけ遥かにマシだが、それと逆の意味でビミョーである。



その2。
このとっつぁんはしらばっくれるのが大好きなようだ。
その癖に慣れていないと違和感がある。

たとえば
「○○は△△であることは過去の事例から明らかなのに、どういうわけかトロイカのメンバーは○○は××であると信じているようなのだ」
みたいな書きかた。

これを読んだら
「『どういうわけか』なんて言ってんじゃねえwww」
と思うはずだ。

だが、本当はこのとっつぁんはどういうわけでそうなったのかを知っている。
それはこの本の後ろのほうまで読めば解説されているのだ。
どういうわけか(笑)。

他のたとえもある。
「19世紀から言われている古典的な経済学の教科書では○○は××であるとなっているが、○○は××であるという証拠はどこにもない」

我輩は
「おい、我が家にあるおまえの書いた教科書に○○は××であると書いてあっただろwww」
と思った。

ようはこのとっつぁんはしらばっくれて入門編では応用知識をあえて無視して書いたのだ。



その3。
この本はギリシャをはじめ南欧の危機について詳しく書いてある。

それは悪いことではない。
ユーロの危機の本質はそこだ。

だが今のユーロ圏はどうだ?

今のユーロ圏で最もホットな話題は、移民とシェンゲン協定で整合性がとれないことと、グリジット(ギリシャのユーロ脱退)ではなくブリギジット(イギリスのユーロ脱退)である。
すでにギリシャの件は旬な話題ではなくなった。

だが、この本のいうところの民主主義の赤字のリクツを理解しなければ、この移民問題とブリギジット問題は理解できない。
そういう意味では内容の選択は間違ってはいない。
ひょっとしたらこのとっつぁんお得意のしらばっくれて書かなかっただけだったのかもしれないとすら思えてくる。



・・・とまあ、いろいろ批判はしているが、べつに悪い本ではない。
文字数が多すぎて冗長だとは思うが、書いてあることは悪くはない。

TVのニュースを視聴するという愚行

2016-10-01 00:22:30 | 経済/経済/社会
(前略)
奴「FXは危ない! どれだけ危ないかというと(略)」
俺「まあそりゃあ為替なんだから、レバレッジのかけ方で想定される変動幅は変わるわけだし、」
奴「なんで為替が出てくるんだよ。俺はFXの話をしてるんだ」
俺「だから為替だろ?」
奴「だからFXの話をしてるんだって!」
俺「だから為替だろ?」
奴「え? FXって為替なん?」
俺「なんで今さらそんなこと聞くわけ?」
奴「だからFXって為替なん?」
俺「あたりまえだろw」
奴「始めて知ったわ」
俺「おまえそんな知識でなんでFXが危ないなんて結論に達したわけ?」
奴「いや、TVのニュースでそう言ってたし・・・」
俺「( ゚д゚)」



これを見てどう思われるか?

ふつうの人ならFXが為替だと知らんでもしかたあるまい。
ふつうの人ならなんだか知らないけどFXは危ないものだというだけの知識しかなくてもしかたあるまい。

しかしだな。
少なくともFXについて一家言ぶって語るヤツの知識量ではあるまい。

FXについての知識なんて人生においてどーでもいいことだが、
こういう人生は本当に大丈夫なんだろうかと思うところがある。

どうしてこうなった?

わたしはこれこそが、TVのニュースの視聴により受ける悪影響なのだと考えている。



わたしはTVのニュースというのは一番ダメな人向けのメディアだと思っている。
つまり、一番ダメな人でも見ればわかるという番組構成である。

もし自分にとって関心の深い分野であれば、それは専門のメディアを見たほうがよほど有益である。

たとえばロイターなら
「ドイツ銀行のCDSが今年に入って100bp以上も上昇した」
という1行だけのニュースを配信してあれば十分である。

ところがどっこいそれがTVなら、
まずドイツ銀行の惨状について説明がはじまり、
つぎにCDSが何なのかということも説明がはじまり、
さらに値が上昇するということの意味の説明がはじまり、
そして株価や債券価格についての影響度の説明がはじまり、
さいごに良いか悪いかの価値判断を提供してくれる。
・・・という一般向けにしすぎて非常に非常に冗長な説明になる。
いや、そもそもCDSの時価なんてTVではやりはしないけどさ。

だから見るだけ時間のムダである。

・・・と思っていた。

しかし!
そうではなかったのだ!!

上記、だから時間のムダだという説は撤回しない。
実はTVの弊害はもっとひどいところにあったと言いたいのが今回の趣旨である。

では何か?

それはだな。
さいごに良いか悪いかの価値判断を視聴者に提供することで、良いか悪いかの価値判断を自分でせずにTVの主張をそのまま受け入れるという、一番ダメな人、ようはTVの想定視聴者を自ら拡大再生産しているのだ。

TVがスケールメリットによる収益増強を追及する経済主体であるという意味においては正しく機能した市場主義経済なんだけどさ、
これ国にとってはマイナス面ではなかろうかと思うわけだ。



TVのニュースを見るのをやめようとは言わない。
だが、良いか悪いかの価値判断をTVにまかせるのはやめよう。

TVのニュースは番組の主張する正義に反する意見や情報をほとんど流さない。
だからより政治色の薄いメディアのニュースも見ることを心がけよう。

あなたが得意な分野に限ればTVのニュースを見る必要はない。
マスコミへ入社したがる大学生はその専攻を生かした就職先を目指さなかった人たちであり、専門職ではないからだ。



いまは良い時代になった。
情報のコストが劇的に下がった。
それは、TVや新聞以外に庶民が情報源を持たない時代より遥かに良いか悪いかの価値判断を個人で考えやすくなったという望外のメリットをもたらした。

そのメリットを自ら望んで放棄するヤツはマヌケである。