智を開く

本当の「生きる力」を求めて…

合格体験記 その4

2008-12-01 10:31:39 | 2009年度(平成21年度)小学校受験
さいたま市 Y.T.さん(ママ)

私たち夫婦がアヤアカデミーを訪問したのは、第1回試験の結果発表から1週間後のことでした。
1回目敗退後、成すすべもなく、何をどうしたらいいのか混乱状態だった私たちは、藁にもすがる思いで先生を訪問しました。

これまでの私どもの取組経緯や、1回目を受ける直前の子どもの状態をお聞き頂き、その上で、2回目入試までのわずかな期間、
「精一杯のことをしましょう!」
と、先生は子どもを引き受けてくださいました。
アヤアカデミーの生徒さんは、二人とも1回目で合格されていましたので、本当なら、先生は気持ち新たに新年度に向けてスタートしていけるところでしたが、私たちのために、もう一度落ち着かない思いを味わって頂くことになってしまいました。

その初めての対話の時、約1時間ほどの間、子どもは一言も先生と話すこともなく、お教室にあった本や図鑑を見ていました。
先生と目を合わせようともしませんでした。 
帰ってから、
「今度からアヤの先生に教えてもらおうね」
と話しましたが、子どもながらに混乱しているのか、
「どうして?やだ…」
と拒否気味でした。 
私どもは、1回目入試で落ちてしまったことを、子どもにはっきりとは伝えませんでした。 
「あともうちょっとだから、もう少し頑張れば開智小学校に入れるから、頑張ろうね!」
とだけ伝えておりました。 
それでも、子どもなりにきっと何かを感じ取って察していたとは思います。 
だからこその、イヤイヤだったのかもしれません。 

折りしも、アヤアカデミーは新年度スタート前。
通常授業がたまたまぽっかりお休みとなっていて、その分、先生のお時間・ご尽力をフルに頂けることとなりました。 
その1週間は、毎日通わせて頂きました。 
初日こそ拒んだものの、先生は、子どもの好きなこと、興味を示すことを上手に取り入れ、二、三日目からは、子どもはほとんど先生のペースにはまり、楽しそうに授業に通えるようになりました。 
そして、徹底的な開智対策の的を射た授業と、毎日の宿題(苦にならない程度でした)により、繰り返し繰り返しの練習をこなすこととなり、子どもは徐々に力をつけていくことができました。 
そして、何より、自然に「笑顔」と「元気」と「やる気」を取り戻していきました。
 
10月の第1回目試験直前、先生のブログには、アヤの正規の生徒さんは、二人とも口頭試問や自己発信を楽しみにしていて、これまで努力して培ってきた実力に裏付けられて、自信を持っていらっしゃる様子が書かれてありました。 
それに引き換え私たちの子どもは、日頃あまり体調を崩さないはずなのに、なぜかなかなか治りきらない風邪をひいたまま、そして親の焦りや不安をそのまま受け止めて、不安定な状態で試験を受けさせられていました。 
開智用の立体ペーパーをやりたがらなくなり、またそんな子どもの状態に、親は焦りがさらに増大し、ただただやみくもにやらせなくては…と、悪循環の典型例のようなひどい状態でした。
もちろん、それではいけないこと、そんなことで受かるはずがないことを、他の誰よりもわかっていただけに、不甲斐ない自分たちに、歯がゆさといらだちと情けない思いでいっぱいでした。 
そして子どもがかわいそうで仕方ありませんでした。 
子どもは、親の身勝手で振り回されていただけ…、申し訳なくて押しつぶされる思いでした。 

結局、体調面も心の面でも、ベストどころか一番ひどい状態で第1回目入試を迎えたのでした。 
自信なんてあるはずがありません。 
肝心かなめのことを授けずして、薄っぺらい、ただのカラ元気だけで、子どもを試験に送り出していたのですから…。 
今振返ると、1回目の結果を、私どもは誰よりも当然のこととして受け止めていました。
やれることをやった…という達成感は微塵もなく、ただただ空回りな思いだけでした。 

でも、1回目の結果が出てから私たちはやっと目が覚めました。 
受験が、やっとそこから始まったと言ってもいいような気がします。 
どうしていいのかわからかったけれど、落ち込んでいたけれど、でも、ここで引き下がれない!と強く思いました。 

幸いなことに、私には、自らの小学校受験の経験を踏まえてアドバイスしてくれるお友達ママが、周りに数名いてくれました。 
「小学校受験は、半分は親の受験でもあるのよ、まだ2回目がある、20人とってくれるチャンスが残っているのよ!」
成すすべもなく弱気になっていた自分に「渇」を入れてくれるお友達がいました。 
そして、アヤアカデミーに巡り会えたのです。 

2回目入試直前は、1回目とは違いました。
相変わらず両親そろって焦りの中にいましたが、子どもの様子がまるで違いました。
反復練習のおかげで、子どもはちゃんと自信をもって問題を解くことができていました。
何より、先生のメリハリのある指導により、しっかり「理解」ができていました。 
試験二日前に、父親が一緒にプリントを解いたところ、
「こんなにしっかり問題が解けるなんて!?」
と、ちょっと拍子抜けの、でもうれしく驚くことがありました。 
今度こそ、私たちは自信をもって、
「開智にいくぞ!」
と、子どもの背中を押してあげることができました。 

そして頂けた…
「合格」
の二文字。
「君が開智です!」
という言葉とともに。

小学校受験は独特の世界だと思います。
その世界に一歩踏み込んだ人と、別世界として踏み込むことを考えなかった人。
また、県内受験と、都内伝統校受験。
家庭の見解、価値観の違いはいろいろです。 

でも、いずれの道を選択しても、その家庭にとって子どもは「宝」であることに変わりありません。 
たくさんの方から(特に2回目に向けて気力で戦っているとき)応援して頂きましたが、皆さんから一様に言われたことは、
子どもを信じてあげること
子どもには笑顔でいてあげること
ここまで頑張ってきたことを誉めて、のびのびとした思いで試験を迎えさせてあげるように…
といったことでした。 
アヤの先生からも、2回目直前の最後の授業で、
「こんなに自信をもって元気になって試験を迎えられるのは先生のおかげです」
と伝えたところ、先生は、
「このわずかの期間、毎日通って、しっかり頑張れたのは、この子だからだったんだよ、よく集中してやってきました…」
と、我が子を誉めてくれました。 
私に欠けていたことは、こういったことだったのかな…と思います。


心配性の私は、今度は、子どもが開智生活に馴染めますように、嬉々として通えるようになってくれますように…と、今から願っています。 
「だぁいじょーうぶよぉー!」と、また先生に笑われそうです…。 
本当にありがとうございました。 
心より御礼申し上げます。



パパからの一言

「小学校受験」にチャレンジして良かったと、本当に思います。
それは、私たち家族が一つの目標に向かって一丸となって取り組む経験を与えてくれたからです。

共通の目標がある。
そのことで、家族の結束が固まり、何でも話し合う関係が構築できました。
そういう意味でも、大変意義のある挑戦でした。

また、幸いにも「合格」という結果が付いてきて、子育て初心者の私たち親にとっては、「努力することの大切さ」「考えることの楽しさ」、そして何より、合格した事実に基づいた「本当の自信」を、子どもに教えることが出来たと思っております。

これらは全て、先生の力強い指導力と暖かいご声援があったからこそと、大変感謝しております。
この場をお借りしまして御礼申し上げます。

ありがとうございました。

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