うっかりユーザのパソコン奮闘記

パソコンを使っていて感じたあんなこと、こんなこと、気ままに書いていきます。

ML談義

2011年02月14日 | 忘れかけていたこと
2月13日の「ML雑感」に、メーリングリストの交信が
n(1:1)=n:n
の関係で行われ、発信者としての自分=1が消え去ってしまうと書いたが、この論はやや怪しい。
もう少し実態に即していえば、
n(1:1)→ 1:1 ∪ 1:n ∪ n:n
             (注) ∪=or
ではないかと思う。

MLの交信には、1:1の場合も、1:nの場合も、n:nの場合も起こりうるということである。
これは、おおぜいの酒席で話がいろいろに弾むさまに似ている。
1:1の話を禁じてしまえば座が堅くなり、しらけ放しになるだろう。
普通の酒席で、遠くの席に始まった1:1の話が、全員に聞こえないからと怒る人はいない。
地方によってはそれがだめだという場所もあるかもしれないが、全国の酒席がそうでなければならないとなれば、真正社会主義になってしまう。

私がほかのMLに参加するとき、管理人から教えてもらったマナーはつぎのようなことだった。

・   **********************   ・
<MLのマナー>
MLでは、1:1の場合は最初に「○○さん」と呼びかけ、自分の名前を名乗ってから本文に入る。それで、ああこのメールは誰と誰が交信しているのだなあとわかる。
1:1の交信でも、メンバーになんとなく知っていてもらったほうがよいと思う場合にMLではこの形にする。

交信内容は読めばわかるから、関心のある人がその交信に加わることは自由で、その場合ははじめに交信していた2人の名前を「○○さん」「□□さん」と呼んでから入っていく。

1:1のはじめの話を、なんとなく知るだけではすっきりしない、特にこのことをもう少し知りたい、などという場合もある。
そのときには、行頭に「> 」マークを付けることによって、文面の該当部分を指摘して問いかけをすればよい。

他の人に中味を知らせたくないことや、まったく知らせる必要のないことは、MLを使わずに別の個人アドレス同士で行うのが通常の方法である。社内便を使ってラブレターはまずかろう。
また、みなに知られるように書いておいて読まないでくれということもできない。

まんべんなくメンバー全員に連絡したいときや話しかけたいときは、最初に「みなさん」とよびかければよい。
・   **********************   ・

MLが酒席と違うのは、お互いに顔が見えないことはもちろんだが、おうむ返しのやり取りができないことである。
書いておけばとりあえず気が済むというのでは、意思は伝わらない。
だから自分が何を伝えたいのか、はっきり書かないと、はじめの相手の1の人にも通じにくく、ほかのみなさんには、さらに何を言い合っているのかわからないことになる。
論理が先立つと文がゴツゴツしてくる。私にもその癖があるが、わかりやすく、やわらかに、これがなかなか難しい。

以心伝心や、言語軟化のプログラムは、MLにはインストールできないのである。