海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

作業員に犠牲を強要し、感染拡大の危険を顧みずに進められる新基地建設

2020-08-07 23:20:41 | 米軍・自衛隊・基地問題

 7日(金)は午後12時頃にキャンプ・シュワブゲート前に行き、2回目の資材搬入に対する抗議行動に参加した。有志による座り込みが続けられていて、距離を取って座りながらプラカードを掲げ、すぐに工事を中止するよう怒りの声を上げた。

 昨日、辺野古新基地建設の海上警備にあたっている作業員から、新型コロナウイルスの感染者が出た。ティダの会の要請行動の際、沖縄防衛局は感染対策をとっていると主張していたが、懸念されていたことが現実となった。

 4月の頃と違い、沖縄防衛局は工事を続行するとしている。感染者が出ても経済を回すことを優先している安倍政権は、辺野古新基地建設も感染者が出ることを前提に強行している。しかし、それはキャンプ・シュワブ内で集団感染が発生する危険を冒すことでもある。犠牲になるのは現場の作業員であり、抗議する市民である。断じて許してはならない。

 2回目は搬入量が少なかったが、生コンプラントで使用される原料や捨て石を積んだダンプカー、空のトラック、アスファルト工事の車両などが入っていった。

 炎天下で抗議と車両をチェックする監視活動が続けられている。工事が続けられている限り、工事車両の確認も続けられる。毎日現場に出てきて、その役割を担っている皆さんに頭が下がる。現場では常にそういう努力が続けられていることを心にとどめたい。

 午後12時46分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K8護岸にはランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げが行われていた。土砂は②工区に運ばれ投入されていた。

 この時間帯に、K2護岸の嵩上げ工事は目立った動きがなかった。すでに完成したL字型擁壁の間に、新たな擁壁の型枠が造られている。それらが完成すれば、壁が一つにつながる。

 擁壁の内側ではダンプカーが次々にやってきて、作業員に新型コロナウイルス感染の危険を強いて、埋め立てが進められている。

 午後1時16分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K護岸でも土砂の陸揚げが行われていた。

 ガット船は4隻(marumasa1号、同2号、進朋、栄雄丸)が大浦湾を出て行き、美鍛丸がすれ違って入るところだった。

 ほかに聖祐、marumasa3号、第百三十六伊勢丸が停泊していて、伊勢丸が土砂の積み替えを行っていた。ガット船の出入りが活発化し、間断なく土砂の陸揚げ、投入が行われている。

 厳しい状況下であるが、辺野古、安和、塩川の各現場で、感染対策を取りながら、できる限りの行動を続けたい。

 


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