海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

安和の琉球セメント新桟橋とゲート前で抗議行動

2020-03-07 02:56:13 | 米軍・自衛隊・基地問題

 3月6日(金)はカヌー14艇を名護市安和の琉球セメント新桟橋まで運び、ゴムボート1隻(ハクイ)とともに、土砂を積み込むガット船に抗議した。

 午前8時49分頃、安和の現場に着くとガット船・第八高砂丸が土砂を積み込んでいるところだった。大浦湾に入るガット船の中でも2番目くらいに大きな船なので、午前10時まで待機して、カヌーで一斉に新桟橋を目指した。

 前日とは打って変わって青空が広がり、波も穏やかだったが海水温はまだまだ冷たい。新桟橋の下でカヌーを固定していると、午前10時50分頃に海保のゴムボートがやってきて、警告を発し始めた。

 午前11時16分頃、土砂の積み込みが終わり、ベルトコンベアーが下がった。午前11時28分頃、海上保安官が海に入ってカヌーの規制を開始した。

 この日はカヌーメンバーがかなり粘って、全員が新桟橋下から排除されたのは午後12時40分頃だった。

 引き続き、航路付近や新桟橋周辺で自由に漕いでいるメンバーが抗議行動を展開し、第八高砂丸が沖に向かったのが午後12時50分頃。入れ替わりで2隻目の清明が着岸したのが午後1時15分頃だった。

 1隻目の出航が午後1時近くまで引き延ばされ、海保に拘束されたカヌーメンバー全員が浜に戻されたのは、午後1時20分頃だった。それから昼食を取り、2回目に海に出るのは時間的に厳しかったので、午後3時頃までゲート前の抗議行動に参加した。

 琉球セメント構内に積んである土砂の量が少なく、その補充とじかにガット船に積み込む土砂を搬入するため、ダンプカーの走行が強引だった。機動隊の弾圧も厳しく、そういう中で1台のダンプカーが左折する際に市民に接触事故を起こしたとのこと。

 怪我はなかったそうだが、埋め立て工事を急ぐために日本政府・沖縄防衛局は見境がなくなっている。辺野古側の埋め立てを推し進め、「後戻りができない状況」という既成事実をつくることで、軟弱地盤などの問題を強引に突破しようというのだろう。

 工事はもうこんなに進んでいる、今さら中止はできない、という認識(あきらめ)を市民に作り出すため、安倍政権は工事を強行し続けている。誰がそれを止めるのか。

 「基地引き取り」を主張している人たちは、いつ、どこに、普天間基地を引き取るというのか。沖縄タイムスや琉球新報にはヤマトゥンチュー記者がいて、「基地引き取り」論を過大に持ち上げる特集や記事を書いて流布している。

 しかし、現実にそれが日本国内でどれだけ影響力を持っているのか。米軍基地を引き取る、という自治体、議会が全国で一つでもあるか。その可能性はあるのか。高橋哲哉や「基地引き取り」を主張する知識人、マスコミ人は、はっきりと答えるべきだ。沖縄の基地問題はリベラルを気取った知識人、マスコミ人の自己宣伝の場ではない。

 辺野古に戻ってカヌーを片付けたあと、午後4時13分頃に辺野古側埋め立て工区の状況を確認した。土砂を積んだダンプカーは②区域のK4護岸沿いとN5護岸の中央付近から内海に向けて土砂を投入していた。

 誰がそれを止めるのか。知識人やらブロガーやらは、とりわけヤマトゥンチューのそれらは、記事やインターネットでウチナンチューを煽って、自分は痛くも痒くもいない場にいるわけか。恥を知れよ、まったく。

 

 

 

 


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