海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

天候不良のため海上から監視活動

2020-03-05 23:53:40 | 米軍・自衛隊・基地問題

 5日(木)は時おり小雨が降り、天候不良のためカヌーによる行動は中止となった。抗議船・不屈に乗ってK8護岸近くまで行き、工事の状況を監視した。

 午前8時48分頃、辺野古崎と長島の間まで来ると、K8護岸に土砂を積んだランプウェイ台船が接近しているところだった。

 台船は午前8時55分頃に着岸し、ダンプカーが護岸上に集まって、午前9時19分頃から陸揚げ作業が始まった。

 k9護岸では午前8時半頃から土砂の陸揚げが始まっていて、②区域のK4護岸沿いに土砂が投入されていた。

 K3護岸とK4護岸の角付近から辺野古崎方向に向けて、消波ブロックの設置作業も進められていた。

 海上から見ると、キャンプ・シュワブの高台に赤土が山盛りとなっていた。基地内の工事で出た土のようだが、雨が降っているにもかかわらず、ブルーシートがかぶせられていなかった。赤土の流出防止措置も取らないで、ずさんな工事が行われている。

 辺野古崎付近は風が強くなってきたので、1時間半ほどで監視活動を終え、辺野古漁港に戻った。

 午前10時35分頃、豊原の高台から辺野古側の埋め立て状況を見た。K8護岸とK9護岸で陸揚げされた土砂は、②区域のK4護岸沿いに両側から投入されていた。

 N5護岸とK3護岸の間はかなり狭まっている。K4護岸の外側に消波ブロックを設置するため、大型クレーンの足場を造ることを急いでいる。

 ほかにK3護岸沿いでも土砂の投入が行われていた。

 午前10時53分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。k9護岸とK8護岸では土砂の陸揚げが続けられていた。

 ほかに4隻のランプウェイ台船が停泊していたが、1隻は土砂を積んでK9護岸での交代に備えていた。

 しかし、ほかの3隻のランプウェイ台船は空だった。この日は朝、土砂を積んだガット船が大浦湾に入らなかった。海が荒れて安和から来られなかったのかもしれない。そのため土砂の補給が間に合わず、午後にガット船が入ってこなければ、K8護岸は土砂切れの状態だった。

 安和の琉球セメント新桟橋や本部港塩川区での抗議行動は、数日の間を置いて効果が表れる。土砂の積み込みを少しでも遅らせ、大浦湾に運ばれる量を減らす。その積み重ねが荒天時にガット船が来られなくなると、土砂切れを引き起こすのだ。

 コロナウィルス騒動のどさくさに紛れて、安倍政権が緊急事態を口実に人権抑圧を策している。市民の不安や恐怖心を利用して、強権発動も当たり前となるなら、それこそ恐ろしい。不安や恐怖の実態を冷静に見極めなければならない。

 


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