海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

辺野古区説明会に参加を

2009-04-24 04:58:59 | 米軍・自衛隊・基地問題
 昨日(23日)は宜野座村松田区で新基地建設に係る環境アセスメント準備書の説明会が行われた。前日と同じように6時半に始まり、7時45分まで挨拶や説明に費やされ、質疑応答にあてられたのは8時25分までのわずか40分。それでも質問に立った6人の人たちは自分の疑問や思いをぶつけていた。騒音問題を追及する人、新基地建設に反対すると宣言する人、沖縄防衛局職員の目の前まで迫って台風時の未調査を問いつめる人、普天間での爆音体験を語る人など、どの発言も率直で熱が籠もっていた。
 特徴的だったのは、前日と同じ司会のフクシマ(沖縄防衛局調査部)という人物が、質問を求める多くの挙手を無視して終了を告げたあと、真喜志好一氏が前に出てオスプレイの問題について話を始めたのだが、松田区の住民の大半が残ってその話を聞いていたことだ。防衛局の職員が片づけを始めても席を立つ人は少なく、続けて普天間爆音訴訟の原告である島田善治牧師の話にも耳を傾けていた。説明会に参加した松田区民の関心の高さが分かる場面だった。
 今日24日は辺野古区で説明会が開かれる。折悪しくヘリ基地反対協の「意見書へ向けた学習会」と重なっている。説明会の日程が公表される前に決まっていて、調整がつかなかったのだろうが、参加者が分裂するのは否めない。どちらにも多くの人が参加してほしいが、ただ、準備書への意見書の締め切りは5月15日で、学習の機会や書く時間はまだ残されている。しかし、説明会は今日が最後の予定であり、準備書について自分の疑問や意見を、沖縄防衛局の職員に肉声でぶつける機会は二度とないかもしれない。辺野古区の人たちに直接訴えかける機会もそうはないはずだ。
 この二日間、マスコミも説明会に注目し、多くの報道がなされている。特に今日の説明会は大きな焦点となるだろう。この間の反対運動にとっても重要な節目になるし、推進派もそれなりの取り組みをするはずだ。それでこのブログを読む人にぜひお願いしたい。一人でも多くの知人に呼びかけて、今日の説明会への参加を促してほしい。
 意見書は5月になってから書いても十分に間に合う。その前にやるべきことがある。自分の声で直接訴えられる機会を大切にしたい。説明会の会場は辺野古交流プラザで、赤瓦屋根の大きな建物だからすぐに分かります。時間は午後6時半から。8時半で切り上げて逃げようとする沖縄防衛局のでたらめな姿勢を許さず、積もりに積もった疑問や意見、思いをぶつけましょう。

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