海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

安和の琉球セメント新桟橋で土砂積み込みに抗議

2020-09-15 21:26:43 | 米軍・自衛隊・基地問題

 15日(火)は朝、カヌー9艇を名護市安和まで運び、抗議船・木の葉蝶とともに琉球セメント新桟橋で、ガット船への土砂積み込みに海上から抗議した。

 午前8時40分頃、安和の現場に着くと新桟橋では、ガット船美鍛丸が土砂の積み込みを行っていた。着く前にベルトコンベアーの不具合があり、積み込みが少し遅れ気味とのことだった。

 準備が早く終わったカヌー3艇で先に海に出て、新桟橋の周辺を漕いで台風後の状況確認を行った。新桟橋から垂れているネットが新調され、これまでより網目が大きく丈夫なものに変わっていた。

 美鍛丸の積み込み状況を見て、午前9時半にカヌーで浜を出発し、抗議に向かった。かなり潮が引いている状態で、新桟橋の各所に分散し抗議行動を展開した。

 午前10時22分頃、土砂の積み込みが終わり、ベルトコンベアーが後方に下がった。そのあと、土砂を均してハッチが閉められ、午前10時40分に海上保安官が海に入ってカヌーの排除を始めた。

 カヌー全艇が拘束されたのが午前11時28分頃だった。自由に漕いでいたカヌー2艇が、美鍛丸の離岸に合わせて航路付近で抗議した。美鍛丸は午前11時52分頃、塩川沖に向かって出航していった。

 入れ違いでこの日2隻目のガット船・進朋が、午後12時10分頃に新桟橋に着岸した。午前中のみの行動予定だったので、昼食を取ったあとカヌーを片づけ、安和を後にした。

 琉球セメント新桟橋の出入り口では、市民の抗議が続けられていた。大浦湾への土砂運搬を遅らせるために、ぜひ安和の抗議行動にも参加してほしい。今一番大事なのは、埋め立てに使用する土砂の搬出を止めることだ。

 辺野古に戻ってカヌーを片付けたあと、午後2時15分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K8護岸にはランプウェイ台船・呉屋3号が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。

 K9護岸から運ばれてきた土砂も含めて、②工区への投入が今日も進められている。K2・K4護岸の嵩上げ工事も、型枠を組む作業が行われていた。

 午後2時42分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9・K8護岸では土砂の陸揚げが行われていた。

 ガット船は国喜18と聖祐が停泊していた。

 新総理となる菅は、次の沖縄県知事選挙を勝利するためにも、辺野古側の埋め立てを早期に完成し、ここまで進んだら引き返せない、という県民のあきらめを作り出そうとするはずだ。

 軟弱地盤問題ばかり取り上げて、いま進行している埋め立てから目をそらしてはいけない。

 


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