海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

琉球セメント新桟橋での抗議行動/土砂積み込みの大幅な遅れ

2020-09-16 23:59:13 | 米軍・自衛隊・基地問題

 16日(水)はカヌー9艇を安和の琉球セメント新桟橋に運び、ゴムボート・ハクイとともに、ガット船への土砂積み込みに抗議した。

 午前8時43分頃、安和に着くと新桟橋ではガット船・第八高砂丸が土砂の積み込みを行っていた。カヌーを浜に下し、抗議の準備をしていると、午前9時過ぎに土砂を船まで運んでいるベルトコンベアが止まり、ショベルカーやダンプカーの動きも止まった。

 カヌーに乗って新桟橋まで様子を見に行くと、ベルトコンベアの故障で作業員3人が修理しているところだった。雨が多いと水分を含んだ粘土質の赤土がよく詰まるのだが、この日は石でもはさまったのか、ハツリを入れるような音が聞こえた。

 ベルトコンベアーの故障で1時間ほど土砂積み込みが止まった。その間、カヌーメンバーは新桟橋の出入り口で行われている抗議行動に参加した。

 強い日差しのもと、アスファルトの上を歩き続けるのはきつい。それでも、朝から夕方まで、入れ替わり立ち代わり、抗議が連日続けられている。安倍や菅がやっている「沖縄の負担軽減」の現実がこれだ。県民は日々、過重な負担を強いられている。

 午前11時半に浜を出発し、新桟橋の周辺で第八高砂丸に抗議行動を展開した。海保が海に入り、カヌーの排除を開始したのが午後12時45分頃。新桟橋の下にいたカヌーすべてが排除されたのが午後1時33分頃だった。

 そのあと自由に漕いでいたカヌー3艇が航路付近で抗議し、第八高砂丸が出航したのは午後1時50分頃となった。大浦湾に入るガット船では最も大きいとはいえ、当初の出航時刻は午前10時半頃と見ていた。ベルトコンベアーの故障と抗議行動により、3時間以上遅れたことになる。

 入れ替わりにmarumasa1号が着岸したが、土砂の積み込みを開始したのは午後2時20分頃となった。カヌーチームは片付けをして、午後2時半過ぎに辺野古に向かった。

 辺野古に戻りカヌーを片付けたあと、午後4時4分頃、豊原の高台から埋め立て現場の様子を確認した。K8護岸にはランプウェイ台船・明神3号が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。

 ダンプカーで運ばれた土砂は②工区の中央部に投入されていた。K2護岸とK4護岸では嵩上げ工事が行われていた。

 午後4時24分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸でも土砂の陸揚げが行われていた。

 ガット船は第八丸喜、Marumas2号、清明、聖嘉が停泊していた。聖嘉はウグイス色の船体で、煙突の背面が黒一色なので、後ろから見ると分かりやすい。

 菅内閣が発足したが、辺野古新基地建設はこれまで以上に強硬に進められるだろう。新型コロナウイルスで危機にあえぐ沖縄経済をアメとムチで揺さぶり、2年後の県知事選挙に向けて、沖縄の分断工作を進めていくはずだ。

 埋め立てに関する設計変更に際しても、辺野古利権を県内に広くばらまき、辺野古は儲かる、という意識を県民に植え付けようとしている。県知事選挙に向けての布石だ。心して対応しなければいけない。

 


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