昭和の初期頃まで対戦型ゲームとして中将棋が指されていました。現在の将棋より駒の種類が多く、駒名や行動範囲を覚えるだけで頭が混乱します。指し始めの駒配置は次の図です。
この中で一番強い駒は「獅子」で、一手で「王将」二手分動けます。「王将」の回りの8マスを内堀とすると、その回りの外堀16マスの合計24マスの何処でも進められ、相手の駒を2個取ることも可能です。そして、内堀に居る相手の駒を取って元のマスに戻れます。これを「居食い」と言います。この「居食い」が出来る駒はあと2種類有りまして、「龍王」の成り駒の「飛鷲」(両肩の2ヶ所)と「龍馬」の成り駒の「角鷹」(顔面の1ヶ所)です。将棋に興味の無い方には長々と失礼しました。
今回の題材は、「りゅ~く net のブログ 数独-超難問10選!【解き方やコツ】最難問のナンプレにチャレンジ!」で紹介されている、ヒント数字17個の難問のうち仮定法を複数回使用しないと解けないと云う作品で、次の図です。
私はこの作品を「角鷹」と名付けました。
候補数字を入力するとこの図になります。ヒント数字17個の作品は「紫電一閃」を除いて幾つかの数字が確定する問題が多いです。
第4列の1で進めて、
第4列の2で進めて、
第2列の3で進めて、
この図から解き始めますが、まだ仮定法は早いですよ。
この三国同盟は割愛したかったのですが、必要でした。
5の偶数個連鎖です。▢の5から上へ 強・弱・強・弱・強・弱 で、5は削除されます。
偶数個連鎖の結果ですので、Loop が出来ています。
二回接触の数字を探しますと、▢と▢に4が該当します。
「隠れ共倒れ」です。このパターンは4は削除されます。
このパターンの隠れ共倒れを「獅子」がマスを動かず相手の駒を取った様に見えるので、「居食い」と名付ける事にしました。「居食い」の第1号記事なので、作品名は「角鷹」です。
第1行の4で進めて、
第2列の3で進めて、
三国同盟で、
8で進めて、
5で進めて、
6で進めて、
9で進めて、
3で進めて、
4で進めて、
7で進めて、
ここで一旦止まりますが、仮定法は使いません。
8の奇数個連鎖です。8から左へ 強・強・強・弱・弱 で、8は削除されます。
9で進めて、
8で進めて、
6で進めて、
9で進めて、
4で進めて、
正解です。
既存のロジックだけでは解けないかもしれませんので、ブログ主さんは仮定法が必要の問題と紹介していますが、「居食い」の威力は仮定法を超えていると思います。そして、ブログ主さんは仮定法使用のタイミングと場所も記事にして公開されていますので、仮定法命の愛好者さんは訪問されると宜しいかと。
次回も同じブログ内で仮定法を複数回使用しないと解けないと云う作品で、次の図です。
私はこの作品を「飛鷲」と名付けました。当然のこと「居食い」を使います。体感難度はこちらの方が高いです。
ご覧頂きまして有難うございました。