ナンプレふぁんのひとりごと

ナンプレは初級から上級に行くにつれて解きにくいですね。

簡単な新しい原則を見つけましたので、是非ご覧ください。

「七夕」

2023-08-08 08:14:33 | ブログより

前回の おまけ の続きです。5の Loop と6の Loop と4の Loop を重ねて二択マスを造った図が次の図です。

        

更に二択マス・四択マス・強リンクマスを造り、

        

に5が入らないことを見付けました。この構想は、確定数字がなかなか見付けられない問題図にはとても有効だと思います。でも、この手順は「在来線各駅停車」なのです。つまり最少工数ではありません。

いちごナンプレ研究所さん はこの作品を中級問題として公開されています。ですので、敢えて「新幹線」を使いませんでした。でも、こういう考え方も有るんだと云う事を頭に入れて下さい。

 

「新幹線」それは「隠れ共倒れ」です。

        

5の Loop上に4・5と5・6の二択マスが在り、他の数字は入れないことを確認して、

        

5の Loop上に8が絶対に入れないマスをに色付けすると、2個のが残ります。つまり5と8の接触マスになります。

        

接触マスに5と8のみが入っていますが、二択マスが確定している訳ではありません。どちらかが、共倒れマスになります。

        

どちらが共倒れマスでも、に5は入れませんので、の5が確定します。

        

5と4と6は全て確定します。

        

8個のによりに3が確定します。

        

3は全て確定し、残りの7・1・9・2・8も芋づる式に確定します。

「在来線」が誤りと云う訳ではありません。あくまでも「新幹線」は工数が少ないと云う事です。じっくりと解きたい方は数字と数字の絡み合いを楽しみながら解く事をお薦めします。

 

今回の題材は、Ameba ブログ「趣味人の数独・ナンプレ」に公開された対角線ナンプレで、次の図です。

        

作家さんご自身がこの作品を「七夕」と名付けられています。残念ながらツイッターでの難易度ポイントは不明ですが、かなりの難問だと思います。上級の方でも相当に苦労するのではないでしょうか。私はこの作品を、予告で「対角線ナンプレの大傑作」と記していますが、この作品ほど対角線を利用して解いた問題図は過去にも有りません。

        

候補数字を入力します。

        

対角線を整理すると、幾つかの数字が確定します。

        

中上ブロックの8で進めて、

        

中上ブロックの1で進めて

        

第6列の4で進めて、

        

この図から解き始めます。(この図には滅多に出現しないロジックが有るのですが、お分かりでしょうか。それは、左上からの対角線での2・3・4・5・6・7・9の七国同盟です。でも、敢えてその処理をしません。)

        

8の奇数個連鎖です。から上へ 強・強・強・弱・弱 で、は削除されます。

        

2で進めて、

        

1の偶数個連鎖です。から右上へ 強・強・強・弱 で、は削除されます。

        

第2列の1で進めて、

        

8の偶数個連鎖です。から右下へ 強・強・強・弱 で、は削除されます。

        

1の奇数個連鎖です。から左へ 強・強・弱 で、が確定します。

        

1で進めて、

        

左上からの対角線の8で進めて、(これで、七国同盟は埋没されました。)

        

9で進めて、

        

3で進めて、

        

3の偶数個連鎖です。から上へ 強・強・強・弱 で、は削除されます。

        

9の奇数個連鎖です。から左下へ 強・弱・弱 で、は削除されます。

        

2の奇数個連鎖です。から左へ 強・弱・弱 で、は削除されます。

        

2の奇数個連鎖です。から左上へ 強・強・強・弱・弱 で、は削除されます。

        

右中ブロックの2で進めて、

        

2の奇数個連鎖です。から右下へ 強・弱・弱 で、は削除されます。

        

第1列の2で進めて、

        

5で進めて、

        

7で進めて、

        

2で進めて、

        

9で進めて、

        

4で進めて、

        

第5列の3で進めて、

        

7の偶数個連鎖です。から上へ 強・強・強・弱 で、は削除されます。

        

4の奇数個連鎖です。から左下へ 強・弱・強・弱・弱 で、は削除されます。

        

4の奇数個連鎖です。から左下へ 強・弱・強・弱・弱 で、は削除されます。

        

第8列の4で進めて、

        

7の奇数個連鎖です。から上へ 強・強・強・弱・弱 で、は削除されます。

        

第7行の7で進めて、

        

7の奇数個連鎖です。から左へ 強・強・弱 で、が確定します。

        

7で進めて、

        

6で進めて、

        

4で進めて、

        

3で進めて、

        

6で進めて、

        

1で進めて、

        

正解です。

 

ご覧の通り、基本手筋と芋づる式を除けば使ったロジックは、奇数個連鎖が10回と偶数個連鎖が4回です。そして、その全てに対角線が絡んでいます。私も多くの作品を解いていますが、初めて出会いました。正に対角線ナンプレの頂点に位置する作品だと思います。それも 77 の特殊ヒント数字配置でです。ナンプレ作家さんは凄い方だらけですね。

 

次回は、「超難問も解ける数独ページ」にて第9位で紹介されている作品で、次の図です。

        

管理人さんが付けた難易度ポイント数は15.6924Pです。第10位の「世界一の難問」が15.5665Pですので、同じぐらいの難しさに見えますが、体感難度はこちらの作品の方がはるかに上回るようです。最初の数字がなかなか確定出来ません。ですので、私はこの作品を「頑固」と名付けました。

 

ご覧頂きまして有難うございました。