一回のロジックで最初の数字が決まり、その後は最後まで芋づる式に解答図まで進む(一手詰め)ナンプレを、このブログでは詰ナンプレと称しています。その最たる作品は「紫電一閃」の64連チャンです。
今回の題材は、ネットの次の一手を教えてくださいという質問からです。順調に解いていって最後に止まるケースが多いですネ。
第Ⅰ図
出題図は不明なのですが「地獄」という作品名が付いていました。この質問図を一手で詰ましますが、まず失敗からです。
失敗そのⅠ XY-Chain です。1・3-3・1-1・7-7・5-5・8-8・1 で、▢の1が削除されますが。
XY-Chain としては間違ってはいませんが、芋づる式に数字は決まりません。
失敗そのⅡ XY-Chain です。7・1-1.8-8・5-5・7 で、▢の7は削除されますが、
やはり、芋づる式には数字が決まりません。この質問図では、二択の片方を消す手法が必要になります。
正解の XY-Chain です。7・1-1・3-3・1-1・7-7・6-6・8-8・7 で、▢の7は削除されます。
▢の5が確定しました。5で進めて、
3で進めて、
6で進めて、
8で進めて、
1で進めて、
7で進めて、
詰上がりです。
第Ⅱ図
この質問図では XY-Chain は繋がりませんし、AIC も使えません。残るは奇数個連鎖なのですが、
7から左へ 強・強・強・弱・弱 で、7が削除されますが、数字は確定しません。
改めて、9から左へ 強・強・強・弱・弱 で、9が削除されますが、やはり数字は確定しません。困りましたがあることに気が付きました。7の奇数個連鎖も9の奇数個連鎖も同じルートなのです。そうです、7・9の二択の奇数個連鎖になるのです。ならば、
7・9から左へ 強・強・強・弱・弱 で、7・9が削除されます。これは新しい手法を見つけたと思いました。ところがです、翌日同じ解き方をした回答者が現れたのです。その方が記すには、この手法は既存の手筋で「Remote Pairs」と云う名称が付いているそうです。また新しいロジックに出会いました。
2が確定しましたので、2で進めて、
7で進めて、
6で進めて、
詰上がりです。
質問図は手筋の宝庫です。直ぐに回答者の答えを見ずにご自分で考えてみてください。自分と回答者の手筋が同じならばそれで良し。たとえ違っていても回答者の手筋が勉強になります。上達すること間違いなしです。
次回と次々回は、ツイッターで見つけた対角線ナンプレの難問です。
ヒント数字配置は同じで、一ヶ所だけ数字が違います。一対のようなので、左図を「風神」、右図を「雷神」と名付けました。対角線上にヒント数字が有りませんので、思ったより難しいですヨ。
ご覧頂きまして有難うございました。