俺もお前も人生の敗北者

とりあえず否定から入るネガティブ思考で常にB級嗜好なATOPのブログ

モロッコにいった話17(アブドゥール無双inフェズ・モロッコ7日目後半)

2013-11-13 18:49:18 | モロッコ旅行2013
前回までのあらすじ

砂漠の街「メルズーガ」をあとにした我々は古都「フェズ」に向かっていました。途中いろいろな寄り道をして山を越えようやく「フェズ」に至るのでした。


9月23日 現地時間18:00頃




朝の10時くらいから車に乗り続けてアッという間に夜18時。そして「フェズ」に到着。



もうこのときには僕とハサンの体調不良はなかなかなもので、会話が雑なんですよ。雑な発言をするか無言になるか。これは疲れと風邪のダブルパンチですね。まぁただお互い『もう宿だ』と思っていたに違いなく、フェズの道端に車を停め、スーツケースを持って小道を永遠と進んでいく…小道というか袋小路です。来た道なんぞ思い出せないぐらい細い道です。


※左側の建物。写真はもっと夜のもの。

人込みをかき分けたどり着いたのがこちら「Dar Lmallouki」。本日はこちらのリアドに宿泊します。袋小路を歩いてくるとただの壁にしか見えないのですが、この看板が唯一の案内でここの下にある扉をくぐると立派な家になってます。



正直、立派すぎて最初意味が分からなかったです。どこまでが自分たちが使える領域なのか。中央の広間を挟んで左右にベッドが一つずつ。シャワーは片方の部屋の奥に一つ。2階がキッチンになっているらしく、3階、4階が従業員の部屋で5階が屋上。「5階には洗濯機があるよ」とスタッフのアブドゥール氏がいってました。…で一部屋なのか二部屋なのかどっちなのか…他に宿泊客がいるのかわからないまま、ここでハサンとお別れ。去り際のハサンのぐったりした感じを僕は忘れません。水をシェアするのはやめましょうw



さて夕食まで時間がかかるとアブドゥール氏(基本清掃担当といってました)とシェフの…某さん(名前を失念)。「今からマーケットいって買ってくるから楽しみにしてな」。いやまぁそりゃぁ頼もしいけど、いまもう18時過ぎなのだけど今から買いに行って作るってか。それ『夜ご飯が21時とかのパターンじゃないのか、これ』と思いながらも、ここで間抜けなジャパニーズ2人は「夜ご飯は何時になる?」としっかり聞くわけだ。

「夜ご飯は何時になるんだい?」
「何時がいいんだ?」
「え…19時とか」
「いやそれ無理だよw」
「(ですよねー)じゃぁ、20時半は?」
「よぉぉし、そうしよう\(^o^)/」

さてさしあたって2時間の猶予ができた我々は夜の「フェズ」を出歩くことにしました。



おー、なんかマラケシュとは違った雑多感。あっちが赤い壁なのに対して、こちらは白い壁。しかも狭い。壁に囲まれまくっている。メインの通りで幅3メートルくらいで狭い道は1メートル(それを道と呼ぶかも怪しい)くらい。なにかしら売ってます。一応、革製品で有名な街なので革製品のバッグやバブーシュ(スリッパ)などがたくさん売られてます。



もちろん衣料品や



食料品までなんでも売られている。

ただ問題はメイン通りから外れると自分がどこにいるかさっぱり分からなくなる。マラケシュのスークなんか目じゃないくらい迷子。そしてこの街、不思議なことにちょっとした崖というか丘の上にあるから異様にアップダウンが多い。歩くのはそこそこ疲れます…。

それとハサンにも言われましたが「夜(21時以降とか言ってたかな)のフェズは危ないから出歩かない方がいい」そうです。ああ、物騒とは感じましたね。メイン通りは絶えず人が行き来していますが、一本入った路地は灯りもなく人もおらず、マンハッタンの路地と同様の不気味さを醸し出してました。そして日本人は目立ちます。マラケシュと違って日本人をあまり見かけなかったですね。



そんで最終的に回っている間に約束の20時半が近づき、調子のって道をショートカットしたら迷子をこじらせ路地を永遠とさまようことに…。まぁでも何とかなるんですよ。五体満足で無事にリアドに帰ってきました。


帰ってきたらもちろんのこと食事の準備が整っているわけもなく(汗、待ちぼうけ。「アブドゥール!部屋は両方使っていいのか?」と2階にいる彼に訊いたら「明日の昼に他のお客さんくるからそれまでに片づけてくれるなら…」と窓越しにつぶやく。

『アブドゥール、しっかり答えなさいよ!なんで怪訝そうな感じで答えるんだ!』と思ったんですが、考えてみれば彼は我々をカップルだと思ってる可能性(実際は野郎が二人と見立ててほしい)とお前ら以外客いないんだから当たり前だろ?的な意味があったんではないかと今さら思う。

そう、結果的にわかったことであるが、このリアドにいるのは我々2人とスタッフ2人だけなのである。すげー、豪華なのかなんなのかわからない\(^o^)/

料理ができるまでwifiでネットをしているとそこに男性が一人現れる。Lmalloukiさん(ルマロォキでいいんだっけか)。このリヤドの持ち主兼経営者である。わざわざ挨拶に来てくれたらしい。「いや本当は一緒にご飯でも食べたいんだけど、あいにくこれから外せない用事があってそっちにいかないといけなくて挨拶だけでもと」といって去っていきました…ほんとこの国は人が現れては消えていく。

さて我々が予想していた通り料理が出来上がったのは21:15。知ってた(何。



中央の広間にあるテーブルでいただくわけだが、僕らは全く想像していなかったのだがどうやら僕らはスタッフ二人と一緒に食事をするみたいだ。なんかすんごく意外というか不思議なんですけど…。

メインディッシュはヤギの肉団子のタジンです。ちょっとしつこいというか苦みがあるヤギ肉にトマトとオリーブで味付けされたタジン(だったと思う)。ここでもモロッコ流体育会ルールが適用され「おい、アキ(僕のこと)、食わないのか?」→食べます!→「おいしいか?」「おいしいです」「じゃぁもっと食えってw」。なにここ\(^o^)/

風邪に体力を奪われている僕にとっては痛恨の一撃でした。軽い葉っぱを吸い始めたアブドゥールに興味を示した僕の連れのMさんが「私も吸ってみたい」とか言い出して吸っているのを見て、なかなかどうしてこうこの人は能天気なんだろうかと疑問に思うとともに「俺を寝かせてくれ!」と心底思っていました。アブドゥールが「夜景が見られるいい場所がある!」とかいって外に行こうとか言っているんだけど、僕はリアルにもうそれどこじゃないから「ごめん、僕は具合悪いので寝ます」と辞退。そしてMさんとアブドゥールとシェフは夜の街に消えていきました。昨日の今日であの人は『懲りないんだなぁ』と本当に思いました。

さて誰もいなくなったリアドで僕はとりあえずシャワーだけは浴びたいと思ってました。気づけば前日はどっかの誰かさんのせいで夜の1時まで砂漠で取り残されてそのまま布団に入ってしまったからシャワーを浴びたいのである。シャワー浴びようとして気付く。シャンプーも石鹸もなにもないじゃん(笑。そしてここには誰もいないじゃん。でももう浴びるしかないじゃない。ああ、温度調整が抜群に難しいシャワーだって僕にとってはもうどうでもいいことでした…。

部屋の鍵も閉めず爆睡。しばらくしたらMさんが帰ってきたのには気づいたんですが、余裕なし。おやすみなさい。
※Mさんは夜景を見に行ったとアブドゥールがDJやってるクラブにいったそうです
※これでアブドゥール本人の写真がないのだからもうネタでしかない(何

<モロッコ旅行はHikali Safariで>

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