俺もお前も人生の敗北者

とりあえず否定から入るネガティブ思考で常にB級嗜好なATOPのブログ

モロッコにいった話14(すごぉ~いどうでもいい話・モロッコ6日目中盤)

2013-11-02 06:54:01 | モロッコ旅行2013
前回までのあらすじ

砂漠の街「メルズーガ」。前日はラクダに乗って砂漠の中で一泊し、明くる日ホテルへ帰ってきた我々を待ち受けていたのはハサンの豪快な運転でした。砂漠を存分に味あわされた我々は昼食を食べるためにホテルへ帰ってきたのであった。


9月22日 現地時間 14:30頃

ホテルに帰ってきて昼食をいただきました。これでもかっていうトマトのサラダとおいしいケバブを食べた気がします。
旅行の最終日までハサンには黙っていたんですが、僕はトマトがダメです…がモロッコのサラダにはもれなくトマトががっつり使われているので人生始まって以来トマトを食べました。まさに苦い思い出(何。



とくに夜まですることがこの日はなかったのでホテルのプールで休むかぁと思っていたら、ホテルスタッフに話かけられ、そのあとハサンとハサンのガイド仲間とホテルの宿泊客のスペイン人(だったと思う)とイタリア人と一緒に話に加わり、時折たまたまドイツから来てる日本人客を交えて2時間くらいいろいろ話してました。

ここで僕とハサンとハサンのガイド仲間がずっと悪乗りで盛り上がっていて、誰かが何かの話しすると「え~~~」「すごいねぇぇ~」「なにぃ~~?」という日本人的な相槌をうって爆笑するということをずっと繰り返していました…僕はしらふですけど全員飲んでます。

ハサンは日本語をほとんど話せないのですが日本人を相手していると必ず日本人が口にする言葉があるといってました。

それがまず「え~」。たぶんですけど日本人が何か説明を受けたときに「へぇ~」といっている言葉が彼には「え~~」と聞こえるらしく、日本人は何かとこれを言うなぁといっていました。もちろん日本人的には意味のない言葉というか発音ですが、きっと彼には意味のあるリアクションだと思っているんだろう…ごめん、ハサン、それには本当に意味がないんですわ。

つぎに「すごぉい」という言葉をよく聞くらしい。ハサンはこの形容詞の本当の意味を知らないはずだが、この言葉も日本人にと手はすでに形骸化した言葉でもう正確な意味をなしてない。「アメージング」とか「グレート」みたいなもんだといったんだけど、なんでも使えてしまうからこれに該当する意味合いをうまく伝えられない…でも面白いみたい現地のひとからすると。

あと「なにぃ?」も良く言うらしい。僕はあまりガイドに質問しない人間なので(なんのためにガイドを雇っているのかさっぱりわからないけど)「なに?」と言わないのでわからないけども、「なに?」といって質問している日本人なんか本当にいるんだろうか…。What is this?とかWhat is that?で完結するような気もするが…でも日本人のおばちゃんたちは言ってるかぁ。飯とか指差して「これなに?」って。

日本人のおばちゃんたちの素晴らしいと思うところは最初から英語を話すことを放棄して日本語で悪びれず攻め続けるところだよなぁ。ああいう流されない姿勢は若者世代も少しは見習わないといけない…とくに海外に行くとそんなもんだし。帰りのカタールからの飛行機でもクラブツーリズムのおばちゃんたちと席がブッキングした(これはおばちゃんにミスがあるのではなく添乗員が終わってた)ときも僕はCAに「ここは僕の席です」と英語でいっただけなのに、それを聞いたおばちゃんたちが「ごめんなさい、そ~り~、そ~り~」って僕に言ってましたが、僕がたとえナニジンであっても意思を伝えることは大事だなぁと思う…ドイツの電車では中国人に無言で八つ当たりしている僕がいましたが…。

あと日本人の「大丈夫」という言葉の意味はすごい理解してました。ハサンが最初「ダイジョウブ?ダイジョウブジャナイ?」「ダイジョウブ ハ ダイジョウブジャナイ」とか、なにわけわかんないこと言ってるんだと思っていたんですが、日本人がいう「大丈夫」は「大丈夫じゃない」の意味だということを言ってて、僕らは本心で「大丈夫」といっているんだけど「それ無理して大丈夫っていってるだろ?」ということを面白がってました。

たしかになぁ、言われてみればそうなんだろう。僕もこんなにネットでは一人で発言するのに普段寡黙に暮らしている方の人間だから(時と場合にもよるけども基本的には根暗)ハサンは最初僕があまりにも黙っているから怒っているんだとずっと思っていた…はず。『いや怒ってなくて、なにも我慢してないし、絶好調なんですけど』と思ってても「おい、大丈夫か?」と聞いてきてそのたびに僕は「何も問題ない」という会話をずっと続けるものだから不可解だったんだろうなぁ…あれですよ、僕はあまり変えるつもりないですけど外国いったら日本にいる時以上に愛想よくおしゃべりじゃないといけないですよ(汗。

そもそも何を話していいかというよりも、話すことも大してできないわけだから(僕が持ってる形容詞なんてスズメの涙程度だし)、僕の性格からしても旅行中にあまり話をしない。わざわざ現地の空気を全身で味わおうとしているのに僕にとっては黙って外を眺めて物思いにふける(むしろ物事を忘れる)ことが最大のご褒美なのだから、怒っているじゃなくて、黙っているわけでもなくて、空気になっているんですよ(何。

でも、それ日本人でも伝わらないですね…。やたら自分の写真を「撮れ」「撮れ」いったりしてるひとがいますが一体どこでその写真を使うのかという疑問よりも、その行為の意味や動機がいまいちわからなくて、自分がそこにいたことの証明なのか、それでここにきた経験としてそこで一つ区切りをつけているのかわからない…たぶん僕があちらさんを理解できないように向こうもこれを理解できないのだろうけど、そこでなにかを感じて自身のなかで消化してなにか答えなり真理なりを還元したいというような精神思考の尊さが僕にとっては旅行の中ですごい重要だと思っていて、カメラを持っているわりに写真を撮らないことで外国人をしばしば驚かせます。「なんでこんな雄大な自然の中にいるのに写真なんか撮ってるの?撮ってる場合か!」って思ってる節があり、またそれは会話も一緒で「ここで話している場合か!」って思っている部分もあり黙ってる時間を大事にしている痛い大人です、僕は。

さてそれはともかく、ここでも相変わらずかたくなにお酒を飲まない僕にバカウケしているガイド2人があとで姿を現したフランス人女性を誘って「よぉし、ハサンの車でラリー行こうぜw」と調子のって、再び砂漠に出かけることとなりました。え、お酒は!?

<モロッコ旅行はHikali Safariで>

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