俺もお前も人生の敗北者

とりあえず否定から入るネガティブ思考で常にB級嗜好なATOPのブログ

モロッコにいった話16(どんな門じゃい!・モロッコ7日目前半)

2013-11-11 16:20:09 | モロッコ旅行2013
前回までのあらすじ

砂漠の街「メルズーガ」。ラクダに乗り、車に乗り、砂漠を駆け抜け、現地の音楽グナワに酔いしれ、悪酔いした連中にお見舞いされ砂まみれで眠りについた前夜。世の中は駄目な大人で回っています。


9月23日 現地時間07:00頃

シーツが砂だらけで目が覚める(何。
あいかわらずのうんざり感が僕を支配していますが、とりあえず同部屋の連れにかける言葉もないし、きっと一緒にいたら口論になる(僕の精一杯の嫌味がさく裂する)だろうから部屋を出ました。もちろん、連れに対してもそういう点で気まずいのだからホテルスタッフに対してだって同じである。…するとだ。居場所はもう一つしかありません。砂漠です。



砂漠におかれた椅子にすわり朝日を見ながら『あーいいなぁ、大自然って』と堪能。そう。ここに何しに来たかって大自然を堪能するために来たんだって思い出しました。”静寂と自然”に勝る演出はこの世の中にないです。

現地時間 09:00頃

朝ごはん。たしかこの日もパンケーキとかパンを食べていた気がします。なにを食べていたかはさっぱり思い出せないけど、どこの席でどういう感じで食べて、何を話したかとかは全部思い出せるんですけど、食べたものだけがすっぽり抜け落ちてます。それだけ僕も食事なんかそっちのけで生きていたんでしょう(何。

~約1時間後~

ハサンと合流。「昨晩はどうだった?」と聞かれたんだけど「どうもこうも…うーん、最高だったよ」としか言いようがないですよ。



ただ誤解のないように言っておきたいのは、僕は彼らホテルスタッフは好きですよ。面倒といえば面倒ですけど基本的にはやはりいい人というか親切だと思うし、いい意味でホテルスタッフとしての自覚がない感じが素敵だと思う。『わたしモテないわ』と思っている女性の方がいらしたらぜひとも行ってほしいです。モテ期を自覚するかどうかは別として(僕の連れはこれでなぜか自覚なし)モテると思います。もちろん野郎でも十分楽しいです。普通砂漠で相撲レスリングはやらないです…というかやれないですから。

今日はここから砂漠に別れを告げて北へ向かいます。山を越えて「フェズ」という昔に都が置かれていた街に行きます。ひたすらドライブです。ただこのとき僕は自分の体調が悪いことに気付いていませんでした(汗。

原因はいくつかあると思うんですがまぁプールでしょうね。それと前夜、部屋に入れなかったのもあるんでしょうなぁ~(何。若干風邪っぽいなぁと思いつつも、ガイドのハサンと水のボトルをシェアするということをしていたためハサンにも風邪をお見舞いしました(汗。事実、この日、前列にいる2人は自然と口数が減っていくのでした…。



さてそれはもともかくまずは「リッサニ」の街に一度寄ります。前日砂漠を走るためにタイヤから空気を抜いていたので「空気を戻すべ」といってハサンがガソリンスタンドへ。「空気入れている間にあの門見ててよ」と言われたものの…『どんなもんだ』と思わなかったけども普通に門です。砂漠に比べて感動が薄すぎて駄目ですな(汗。



さて準備万端。いよいよ山へ向かいます…が「ちょっと一昨日のとこもう一回いく」と言い出すハサン。



なんでまたここにきているのかさっぱりわからなかったけども、ここでもやはりハサンの友達と話して10分くらい待っていた気がします…。

さて数日前に越えた山とは場所が異なりまして、比較的緩やかな山ですが緩やかな分だけ眠くなります。僕は寝てました。そして途中でとあるホテルに立ち寄り、昼食。立派なホテルなのでバイキング形式でおいしかったです。ここで日本人女性とエジプト人男性の夫婦と話す機会があって、そちらの方も砂漠からフェズに向かっている途中だといっていました。たしかにこのホテルでご飯を食べている日本人が多かったです。




気を取り直してドライブ。車内に流れる音楽が何巡したかわからないぐらいのときに雲行きが怪しい。



どんよりした空気に突風。軽いダウンバーストが発生していますな。



そして土砂降り。



簡単に道なんかなくなっちゃいますよ(汗。初日にお見舞いされた雨を彷彿とさせます。ハサンも「いやぁ季節の変わり目だからねw」とまた同じことを説明してくれました。



それから少しすると雨はやみました。気づかないうちにかなり標高の高いところまで来ていたらしく、出発した時とは景色が一変。山間に草原が広がりヒツジやヤギが闊歩する。なんかアルプスみたいでした。

「YOU達、野生のモンキー見たことあるか?」と突然ハサンが話し出します。『え、日本だとたくさんいるんだけど…』と喉まで出かかったセリフを飲み込んで「サル?」と聞き返すと「この先で野生のサルがいるから見せてあげるよ!」とご機嫌なハサン。そしてこれがサルです。



ニホンザルとあまり変わらないなぁ。ハサンが「エサあげろ、エサ」というので与える…なんだろうなぁ、この罪悪感。この野生動物に餌付けする罪悪感。現地人がいいといっているからいいんだろうけどちょっと気が引ける。



一通りサルを見て楽しんだ後に「日本では餌付けが禁止されていて、サルが人間を襲ったり、自分たちで餌を取れなくなったりしている」とハサンにわかりづらい英語で言ったら「あ、そうなんだぁ」で終わりました…。

<モロッコ旅行はHikali Safariで>

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