ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

烏賊の煮汁でインスタントラーメンを味わう

2021-05-30 01:50:03 | 食材
 烏賊の煮汁でインスタントラーメンを味わうとは、烏賊の煮汁をインスタントラーメンに足すことで奇跡の旨味を作り出す所業のことを言う。30代独身日本式サラリーマンにとって、休日の昼飯や晩酌の〆などにインスタントラーメンは欠かせない。筆者は読者諸氏へ向けて美味いインスタントラーメンを紹介すべく、ことあるごとに目新しい商品を購入し続けているのだが、いかんせん失敗が多く、その処理に困っていた。そして“ふと”この手法を思いつき試すに至ったのだ。今回それを紹介しよう。


この技の詳細は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。


①烏賊の煮汁
烏賊の煮汁は小さい烏賊の丸煮を調理すればできる。小さい烏賊の丸煮は筆者の得意料理であり、これについてはかれこれ数年前に、“小ヤリイカ”というタイトルで本ブログに紹介している。この当時は米国でよく売られている小さな烏賊のことを勝手にヤリイカだと決めつけていたが、本当はよく知らないので今回は単に“烏賊”と呼ぶことにした。この小さい烏賊を何の処理もせずに鍋にぶち込んで、酒少々、醬油、砂糖と水で煮るとけっこう上等な酒の肴ができ、その煮汁には濃厚な烏賊の旨味が抽出されているのだ。これをインスタントラーメンに使う。



②烏賊の煮汁ラーメン 作り方
この煮汁をラーメン丼にあらかじめ大さじ3杯ほど入れる。本格的なラーメン屋も、たいていスープとは別に何か濃い液体を丼に入れているものだ。だからその真似をする。そしてインストラーメンのスープの粉の使用は7割程度に減らす。これは『不味い』ラーメンスープの味を薄める効果もさることながら、30代独身日本式サラリーマンの塩分過多を気遣った措置でもある。もうひとつ別の工夫として、麺を茹でる水(スープの水)に日本酒を混ぜてやる。これは“令和の道鏡”小室圭君にどことなく似ていると評判のイケメン料理人ユーチューバー、リュウジさんが紹介していた技であり、筆者独自のアイデアではない。



③烏賊の煮汁ラーメン 味
アジア系スーパーで購入し、『あ、失敗した。』と感じるインスタントラーメンのうち、海老味や帆立味といった海鮮系のものには、気味の悪い甘みや人口調味の風味が強いもの、また日本人に不慣れなスパイスが入るものが多い。そういったものにこの烏賊の煮汁ラーメンの技を適用すると非常に効果がある。もともとの海鮮スープに烏賊の出汁は違和感なく溶け込み、雑味を消しつつも深みのある濃厚な旨味スープへ変貌する。くわえて日本酒が烏賊の出汁に柔らかさを加えるので、スープに優しさを与えてくれるのだ。もちろんサッポロ一番などの安心安全の普通ラーメンにも烏賊の煮汁ラーメンの技は使えます。劇的に美味しさが増すので、皆さん是非とも試してみてくださいね。



 さて、筆者の長屋の近所に気が狂った黒人の女ホームレスがいる。気が狂っているので食べ物やお金を乞うことができない。だから乞食ではない。たくさんの何かを買い物カートに入れていつも喚いている。家はなく、夜はバス停の脇で寝ている。土曜の朝、ちょうど着古したトレーナーをグッドウィルに持ち込もうと思っていたものを、ふと思い立ってその女にあげようと思った。女はまだバス停の脇で寝ていたので、布団のわきにそっと畳んで置いてみた。午後になって買い物に出ようと車で表へ出たならば、その女がそのトレーナーを着て歩いていたので、筆者は『よかったよかった』と思い、その日はハッピーな気持ちで〆の烏賊ラーメンを啜った。