あすきなまこブログ

七宝焼を焼いています。

三島由紀夫レター教室

2008-06-28 15:45:23 | Weblog
ちょっと所用で出かけた帰りに、近くのアンティーク雑貨屋さん兼カフェにエスケープ。
ここは、「悲しみよこんにちは」に出会ったところなんで、今日も少し期待しつつ。
アイスコーヒーを頼み、2階のカフェに上がる。小さな、木で出来た本棚をあさる。

今日は「三島由紀夫レター教室」を見つけました。いや、別に三島せんせいのこと信用してないですけど。もちろん、腐女子ハートで「午後の曳航」やら「仮面の告白」は若い頃、愛読しておりましたが…。(笑)

本の内容は、架空の人物を何人か設定して、その間にやりとりされる手紙のみで作られた小説世界っていう感じでした。ほとんど飛ばした…。

以下、「作者から読者への手紙」のところより引用。
自分への戒めのために。

「手紙の受け取り人が、受け取った手紙を重要視する理由は、
一、大金
二、名誉
三、性欲
四、感情
以外には、一つもないと考えてよろしい。~中略
打算でない手紙で、人の心をうつものは、すべて四に入ります。

~中略
世の中の人間は、みんな自分勝手の目的へ向かって邁進しており、
他人に関心を持つのはよほど例外的だ、とわかったときに、
はじめてあなたの書く手紙にはいきいきとした力がそなわり、
人の心をゆすぶる手紙が書けるようになるのです。」


…にゃんかねえ、とちゅう女性読者のファンレターとか引用してあって、三島せんせいは、全然その読者に興味を持てなかった…この読者は、わたしに関心を持たせる事に失敗した…なんて書いてあって、そりゃ、あんたが××のせいなんじゃないかしら…なんて思ったんですけど…。そんで、あーあ、あんたの本を金出して買って読んでくれて、ファンレターまでくれる読者さんのことをそんな風に思っちゃいけないんでないの…と、カフェのクーラーも良くきいていたせいか、ちと寒々しいキモチになっちゃったんですが、まあ、それにしても、書くものへの戒めとしては、心に留めておくべきだと思ったのでメモしておくのでした。

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2 コメント

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Unknown (カズマ)
2008-06-28 16:15:20
さすがミシマ、かなりの上から目線ですねぇ(笑)
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いらっしゃいませ (あすきなまこ)
2008-06-28 18:51:54
カズマさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
やー、三島せんせいですものね。(笑)割腹前に自衛隊員のみなさんが話をろくに聞いてくれなかった…ていうあたりが哀れで、大体の事は許せるんですが。
返信する

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