あすきなまこブログ

七宝焼を焼いています。

画学生とモデル

2008-06-27 08:47:40 | Weblog
もう、昨年の夏のことだが、M美ちゃんと盛り上がった、学生時代の思い出話をメモしておく。

大学の同級生のTくんが、下級生の女の子をモデルにして油絵を描きはじめた。描きすすめていくが、顔がどうしても描けないらしく、そこばかり何度も塗りつぶしては描きなおし…を繰り返していたらしい。
そこへF教授(わたしの自画像の陰毛が濃過ぎると指摘したナイスな先生)がやってきて「君は彼女に惚れているのか?」と聞いたそうだ。Tくんは「…それが、わからないんです。」と答えた。確かに、下級生の女の子はTくんをとても慕っている事が傍目にもわかったが、つきあっているのかどうなのか…というと微妙な線だったようだ。
「惚れてないから、顔が描けないんだよ。」F教授はそう言って去っていったらしい。傍でそのやりとりを聞いていたM美ちゃんは「F先生かっこええ~~。」と思ったそうだ。

「でも、F先生ってモデルをしあっている学生のこと、みんなカップルだと思っていたフシがあったよね。ちょっと古風だ…。」とわたし。「いや、でも、実際そうだったところも多いし。教授の中にもモデルしてくれてた同級生と結婚した人とかいたし…。」
「でもさあ、あたしたちが、男の子にモデルになって描かせてもらうときって、別にそんなんじゃなかったよね。」「うんうん、それはそう。もっとモノとして捉えてた。わたしが東京でデッサン教室に通っていたとき(M美ちゃんは受験勉強の時、東京の予備校に行っていたのだ)男性モデルさんが全部脱いでも、別になんとも思わなかったもんね。」
「モノだよねー。」「モノだ。」

つまり、むしろ女より男の方が、絵を描く時に情念を必要とするのかも…という意外な結論に達する。「…デリケートな男の子多かったよね。みんなデリケート。」とM美ちゃん。

「わたしは、絵描きの男に惚れたことはないなあ。あと、描きたい男と、かわいがりたい男は違う。」とM美ちゃん。彼女は肉感的な男もすいすい描くひとである。
「あ、わたしは、そこは割と一致してるかな。好きな人のことは描きたい。
はっ!でも、わたし、まんがを描いている男にしか惚れた事がない…。」
「なまちゃんはそうだよね。」バレバレでんがな。


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去年の夏に、当時やってたミクシィで日記に書いたものを転載しました。
この、あすきなまこブログも、だんだんタガが外れてきたので、昔、密室で書いたちょいエロ文章も、少しずつ載せていきたく思います。よろしくおねがいします。

ところで今度、F先生の個展に行くんだー。
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