あすきなまこブログ

七宝焼を焼いています。

くーさんとこねこ

2009-05-05 10:09:47 | おともだち
まだ、学校卒業してまもない頃だったかなあ。ちょっと記憶が不確かなんだけど…。
まんがのおともだちと岡山でお茶する約束してて、自転車で駅に向かう途中、街路樹の根元にティッシュの箱が置いてありました。
中を見ると、ほとんど生まれたての、まだ目も開いていない仔猫が。
わたし、そのままその箱拾って、友達に会いに行きました。

いつもの長居のできる喫茶店に入り、お友達にねこを見せました。うちでは、犬がいるし、飼えないから…と。まだ、ほんとうに小さくてやわらかいねこでした。
けっきょく、くーさんが連れて帰ってくれることになったの…。くーさん家にだって犬飼ってたのに。近くのおばあちゃんの家で育ててくれる…ことになったんだっけ。
仔猫用のミルク飼って、三時間おきに哺乳瓶で飲まして育てているって言いました。あけみちゃんもときどき見にいってて、「はじめは白っぽくてわからなかったけど、育ってきたら、美人のアメショっぽくなってきたわよ。」と教えてくれました。
仔猫用で、しかも三時間おきのミルク…なんてその当時の自分じゃ思いも寄らなくて、たいへんなことをお願いしてしまったなあ…と思ったものでした。
おばあちゃんのマンションの入り口で、大きくなってきた仔猫見せてもらったときもありました。くーさんに抱かれたこねこは、ふわふわしてかわいくて、あけみちゃんが「くーさん、もうすっかりおかあさんね。」って言いました。

でも、原因ははっきりとはわからなかったんだけど、しばらくしてその仔猫は死んでしまいました。獣医さんにも、何か先天性のものがあったのかもしれないね…と言われたそうなのですが。
くーさんは、泣いていました。

…くーさんを、悲しませてしまったなあ…と思いました。連れて行かなければ、それでもかまわなかったこねこだったのに。それでも、もうその子は、くーさんの大切な仔猫になっていたから…わたしは、黙っていました。
コメント (2)
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