読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

地方再生のカンフル剤、「木の葉、売ります」(高知工科大学大学院起業家コース編/2006年)

2009-12-31 09:32:01 | 本;ビジネス
~ベンチャーに見る日本再生へのヒント~

<目次>
■ 第一部 ユニークなベンチャー事例紹介
■ 第一章 顔の見える消費者・生産者ネットワーク/久保英子(事例:株式会社とさ千里)
■ 第二章 四万十川に生きるー故郷をブランドに/常川真由美(事例:株式会社四万十ドラマ)
■ 第三章 「木の葉、売ります」ー徳島に芽生えた高齢者自立事業/久保智弘(事例:株式会社いろどり)
■ 第四章 村人組織で成功させた超ハイテク・ベンチャー/平野 真 (高知工科大学大学院起業家コース教授)(事例:米国法人PIRI)

■ 第二部 ユニークなベンチャー支援事業 
■ 第五章 BLO(ビジネス移転機関)によるベンチャー支援/高橋龍二(事例:株式会社起業創研)
■ 第六章 ネットワークで行う地域マーケティング/神山卓也(事例:SEM(検索エンジン・マーケティング)を利用した私の試み)
■ 第七章 投資家から見た小さな組織を活かす大きな知恵/石綿 宏(事例:各国ハイテク・ベンチャーと株式会社コトヴェール)
■ 第八章 教育ベンチャーとしての大学院社会人教育/冨澤 治 (高知工科大学大学院起業家コース教授)(事例:高知工科大学大学院起業家コース)

本書は図書館で見つけた一冊。第三章で紹介される徳島県の(株)いろどりによる「木の葉」ビジネスは以前テレビで見たことはありましたが、本書を通じてそのビジネスモデルとしてのユニークさと練りこまれた戦略の卓越性に改めて感心しました。

<上昇スパイラル・イノベーション~「木の葉」ビジネスが教えてくれる地方再生~>
http://ameblo.jp/asongotoh/day-20091229.html

また、本書には四国で立ち上がったベンチャーの事例だけではなく、世界的なIT環境の重要なインフラとなっている光通信の先駆けを築いた日系米法人ベンチャー企業を率いた宮下忠氏という技術者のサクセスストーリーが取り上げられます。

<NTTが放った彗星企業~光通信の黎明を築いた日系米法人PIRI~>
http://ameblo.jp/asongotoh/day-20091230.html

さらに、日本においてベンチャービジネスを活性化させる支援スキーム「BLO(ビジネス移転機関)」を構築した渡部宏邦氏について取り上げられています。残念ながら渡部さんは亡くなって、そのスキームを普及する(株)起業創研という企業も消滅してしまいましたが、後継者が出てきてほしいと思えます。

<BLO(ビジネス移転機関)というベンチャー支援スキーム~パナソニックのDNAと渡部宏邦~>
http://ameblo.jp/asongotoh/day-20091231.html


<高知工科大学 KUT TOPICS> 
http://www.kochi-tech.ac.jp/kut_J/kuttopics/cgi/diary.cgi?no=67

今年一年、読んでくださり、ありがとうございました。良いお年をお迎えください。


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