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日々の出来事から国際情勢まで一刀両断、鋭く斬っていきます。コメントは承認制です。但し、返事は致しませんのでご了承下さい。

ハリケーン 小泉さん、IRTの出動でしょう?

2005-08-31 09:56:55 | Weblog
 アメリカ南部を襲ったハリケーン「カテリーナ」は31日、猛威を振るいニューオーリンズなどを壊滅状態に陥れた。これまでのところ犠牲者は100人前後だが、最終的には数百名になるのではないかと、APは伝えている。
 ここ数日、三大ネット(ABC、CBS、NBCなど主要全国ネットTV局)やニュース専門チャンネルのCNNなどは実況中継を続けている。われわれ遠く離れて観る者がまるでハリウッド映画を観ている様な錯覚に陥りそうになるほどの規模と破壊だ。「ジャズの街」として知られるニューオーリンズ等の都市からは、100万人を超える住民が大挙して脱出、車社会のアメリカらしく必需品と家族を満載した車が幹線道路に殺到して大渋滞を引き起こした。
 被害の一番ひどかったニューオーリンズは、町全体が海抜よりも低いとのことで、街の約8割が冠水した。高層ホテルの窓ガラスのほとんどが割れていたが、風の被害なのか、高波によるものなのかは不明だ。数万人の住民が逃げ込んだドーム型スタジアムも屋根が吹き飛ばされている。冷房も効かず、食料や水もない被災生活を強いられている。現場中継を続けるリポーターの中には、被害現場がまるでヒロシマのようだ、と報告している者もいる。その表現には抵抗感を覚えるが、彼らにとっては「未曾有の大災害」と表現したいのだろう。
 これだけの被害だ。アメリカ大好きの小泉さんのことだから、IRT-JF(国際消防救助隊)を現地に派遣しているだろうと調べてみたが、何らその動きはないとのこと。私の聞いた範囲では、FEMA(連邦危機管理庁)に救助隊派遣の必要性を打診してもいない。小泉さん、こんな時こそ、IRTの派遣でしょう。そんな程度の危機意識の小泉さんに、いつ大地震が起きてもおかしくないこの国を任せておいていいのだろうか。ふと、不安になるのは私だけだろうか。 

小泉マジックを見抜くキーワード

2005-08-31 00:54:58 | Weblog
 衆院が解散され、30日、いよいよ衆院選が公示された。
 マスコミは、TVも新聞も「郵政民営化」のバカの一本槍。マスコミの記者諸君、そしてデスク諸氏よ、あなたたちは本気で小泉さんの言う郵政民営化が政治改革だと思っているのですかね?あなたたちこそが、小泉さんの術中にはまっていることに早く気付くべきだ。
 思い出そうよ、20年前を。20年前が無理なら1992年でも良いや。そして、小泉さんがどの業界の利益代表であるかを。まとまったものは近日中に出す予定。お楽しみに。「小泉マジック」を見抜くキーワードだけお教えしておこう。それは、銀行業界だ。92年に郵政大臣になった時の小泉さんの発言を丹念に読まれることをお勧めする。

暑気払い

2005-08-29 16:36:34 | Weblog
 昨日は私が主宰している「ピースメディア塾」の塾生達に呼びかけて暑気払いをした。
 2期生は、大学生などの若者が多く、旅に出たりしていて3名と出席者は少なかったが、1期生は12名が参加してくれた。中には、出張先の香港から帰って来て旅装を解く間もなく直行で駆けつけてくれたり、仕事の途中なのに自転車で馳せ参じてくれた者もいた。1期生は昨年秋の講座終了後も勉強会を定期的に開いてきたが、このところ停滞気味。そこにまた新たな風を吹き込む狙いもあったので、ヨシヨシと私は終始笑顔。10代後半から50歳までという年齢的に幅広く受講した1期に比べ、2期は前述したように20代の若者が主流である。最初は1期生のパワーに圧倒されたところもあったが、アルコールと楽しい会話が場を和ませるうちにリラックスしたか、活発な発言をするようになった。
 2次会の場となった渋谷の繁華街は、久し振りに足を踏み入れたが、オジサン、行き交う通行人やたむろする若者に眼を見張るばかり。でも「ここは外国だね」などと訳の分からないことを言いながら、ヤマンバファッションの若者達をじっくり観察させてもらった。彼らを観察する内、塾生達と暑気払いをしたつもりであったのに、身体全体に熱がこもってきた。肌を過度に露出したオネエチャンにコーフンしたかって?まあ、それも一部あるだろうが、それよりも「こりゃあ、なんとかせんといかんぞ、ニッポン」という思いだ。
 メディア塾に参加する若者も、渋谷で群がる若者たちも同じ日本の将来を背負う人たちだ。今は顔の原形を留めぬほどの化粧と奇抜なファッションに身を包む若者たちだが、そこまで自己主張をしているのだ。その中の多くが、きっかけさえつかめば「何かやりたい」と思っているはず。彼らを取り込んで社会を変える流れがないものかと考えながら歩いていたら、体格のいいニイちゃんとぶつかった。見ると、顔のあちこちにカーテンリングがぶら下げられている。その顔に一瞬見とれていると、喧嘩を売られたと思われたのか、スイマセンと謝られた。いや、そういうつもりではなかったがと言いたかったが、場の流れで私も会釈して先を急いだ。やはり、たむろしている若者の多くは、表向き突っ張ってはいるが、根は悪くないのだ。でも、だからといって、私には彼らを取り込んで流れを作る妙案は今のところ思いつかない。

スズメバチにご注意を

2005-08-28 14:20:08 | Weblog
 今朝の朝刊に「スズメバチに刺され10人けがー愛知の中学生ら」と題した小さな記事を目にした。岡崎市河合中学校の生徒や保護者らが「課外授業の草刈り」で山の中に入り、スズメバチに刺されたという。
 事件現場は、私が育ったところのすぐ近くだ。40数年前の夏が思い出された。
 その夏も猛暑であった。私は確か中学2年生であったと記憶しているが、自分の背よりも高い野草を相手に懸命に鎌を振るっていた。私の通う美川中学校ではなぜか夏休みに「草刈りコンテスト」なるものが行なわれ、男子生徒は収穫量を競った。
 草刈りコンテストといっても、校庭の草を刈るわけではない。野原や山の中にある草を刈るのだ。その草を干して、学区にある種畜場に持ち込むのだが、その重さが、男子生徒にとっての「夏休みの勲章」となった。トップランクに顔を出す生徒は宿題をやらなくてもとやかく言われなかった。今思えば、学校が我々の競争心を巧みに煽って構内設備を充実させるために小遣い稼ぎをしていたのだろうが、どこかのどかで、かつ上手いやり口である。
 宿題が大嫌いな私は、その日も一人野原に入り、黙々と草を刈っていた。いや、恐らく歌が大好きだから大声で歌いながら格闘していたかもしれない。仕事がはかどり、アドレナリン全開状態だった時に「事件」は起きた。
 「ブーン」
 左耳に羽音がしたかと思うと、肩に激痛が走った。
 「やられた」
 直感で蜂の仕業と分かった。田舎のヤンチャ坊主だ。蜂に刺されたからといって逃げることはしない。右手でその蜂をつかんだ。すると、今度は手の平を刺された。それは、当然のことだ。敵も必死だ。
 「この野郎~っ!」
 と、まるで喧嘩をするかのような声を上げながら私は蜂を握りつぶした。手を広げると掌には無残な姿のスズメバチが息絶えていた。幸いなことにその蜂の家族や友人は周りにいなかった。
 私は汚い話で申し訳ないが、痛みをこらえ、己がイチモツを出して小便を右手にかけた。そして、左肩の傷口にも掌に溜まった小水をかけた。「アンモニア効果(実は、蜂刺されにアンモニアが良いとしたのは迷信だとは後で聞いた)」があったかどうは分からないが、その日は家に帰っても激痛に悩まされた。今は薄れたが、左肩には跡が残った。
 これも後で知ったことだが、私はその前にスズメバチに刺された時、アレルギー症状を出していたため、へたをしたら命取りになる可能性もあったらしい。小学校に入る前、近くの寺にあったスズメバチの巣が欲しくて棒でつついて「蜂防衛軍」の逆襲を受けていたのだ。私の記憶からは詳細が薄れているが、母親の話では、その夜は相当大変な思いをしたらしい。
 これから秋にかけて、スズメバチに刺されるケースが多発する。皆さんもくれぐれも気を付けていただきたい。
 私の体験から助言できるのは、まず、「大声を出さない」「ハンカチや帽子で、もちろん手でも振り払ったりしない」「慌てて走り出さない」ということ。それに、刺されてしまったら、口で吸い出すなどして速やかに毒液を吸い出すこと。そして、「タンニン酸軟膏やタンニン酸アルコール」などを使って毒成分の不活性化を図ること、などだ。タンニンでお分かりのように渋柿があればその汁でも効果があるそうだ。そして、前述したが、アンモニアは効果が見られないとのことなので、私のようにおしっこをかける様な間違いはしないで頂きたい。いや、今時そんな人はいない?

私の視点 東京新聞が面白い

2005-08-28 00:03:03 | Weblog
 最近、東京新聞の頑張りが目立つ。数年前までは、失礼ながらこの新聞を気にかけるどころか、手に取ることもなかったが、今年に入ってからは宅配購買こそしていないが週に何度か駅売りを求めるようになった。
 それは、かつての地方紙なのか全国紙の東京版なのか分からない半端なものから見事に脱皮して、きちんとオピニオン・リーダーとしての役割を意識した紙面作りをしている意欲が紙面を通して感じられるからである。
 特に、「戦後60年」と題した特集は、非常に読み応えがあり、「これがあの東京新聞?」と思うことがしばしばだ。その中の「20代記者が受け継ぐ戦争」も今月たった4回紙面を飾っただけで終わってしまったが、数年前から毎年8月に継続している企画とのことで、合点がいった。
 つい最近連載していた、日本軍の中国人を人体実験に使った話は、ある意味私にとって戦争をライフワークとしようと決意した原点の一つだ。
 それは、「731部隊」とも「石井部隊」とも言われて中国の地元住民に恐れられた、旧日本陸軍関東軍の一部隊の話だ。石井部隊は、表向きは感染の予防や飲料水の浄化を研究するのを目的としていたが、その実態は、中国、朝鮮、ロシア、モンゴルの人たちを使用して細菌・科学戦術実験を行なう科(化)学者集団であった。
 子供の頃、私は書店で「三光」(光文社刊)と題された本を手にした。
 「捕まえてきた原住民は『丸太』と呼ばれ、実験用に送り込まれた。研究者は、原住民の血管に注射器で空気を入れていき、その丸太が死に至るまでの反応を克明に記録したり、丸太の手足を切り取り、やはり死に至る過程を研究した」
 本にはそんな内容の記述が続いた。
 私はページを繰るごとに目に飛び込んでくるそのような衝撃的な記述に、心を凍らせた。怒りが身体の芯から湧き上がってきた。怒りの雄たけびを上げたい衝撃に駆られた。もしその時、本屋のオヤジか店員がはたきで私を払いに来たら恐らく喧嘩になったろう。そのくらい大きな衝撃だった。
 その怒りはしばらくしてもっと大きくなった。なんと、その「三光」がしばらくして発禁処分になったのだ。
 私の記憶では、それは自分が中学か高校に通っている年頃であったはずだが、先程調べてみると、1957年とある。だとすると私はまだ小学生だ。今から自分の半生を振り返ると、まあ、ませた子供だったと少々感慨深いものがある。私は小学生の頃から新聞は毎日隈なく読んでいたし、その種の本も日常的に手にしていた。
 成人してAP通信の記者になると、私はある人物を追い続けた。その人物は戦時中、石井部隊に所属した将校で、戦後は東京歌舞伎町で整形外科医院を開業していた。「三光作戦」の実態を証言してもらおうと、何度も突撃取材を試みた。だが、しつこく取材する私に対して彼の口は堅く閉ざされたままついに事実を語ることはなかった。彼が作戦に関わっていた感触はあったし、それは確信に近いものだったが、活字にすることは叶わなかった。
 事実は確実に風化するものだが、この問題もそれから時を経ると、三光作戦は中国側がでっち上げた「架空の絵空事」と言い出す者が現れた。「三光」などというのは中国人しか使わない用語で、中国共産党が南京事件と共に作り上げたというのだ。
 その三光作戦を「戦後60年」は、再度取り上げた。最近、腰砕け気味で本質を見失いがちのマスコミでは珍しい「腹の据わり」ようだ。敗戦を終戦と言い換え、自らが行なった加害から受けた被害に目を転じさせようとする最近の風潮の中にあって、この姿勢がいつまでも変わらないように願いたいものだ。そのためにも親会社の中日新聞さん、東京新聞の部数をあまり増やさないようにしましょう。肥大化した大手紙が、その巨人故に動きが取れなくなったり、自己矛盾を起こしている姿を目の当たりにされていますよね。

人の顔色

2005-08-26 11:35:44 | Weblog
 知り合いと再会した時、人の顔色を見るのが習性の私は、即座に12色位に色分けしている。なぜ12色かと言えば、その昔、貧乏な家の子倅であった私は、当時子供の間で流行り始めた色鉛筆の色の数の競争で、いつも悔しい思いをしていたからで、私の「小さな夢」は12色入りのセットを買ってもらうことだった。
 しかしながら今書こうとしていることは、色鉛筆の数の話ではない。他人の表情の話だ。
 特に気になるのは、子を持つ親の顔色だ。問題を抱えている親の共通した顔色はブルー。文字通り、青ざめている。そして、私から目線を逸らそうとするのも特徴の一つだ。それは、私が子供の教育にうるさいことで知られているためなのか、私に以前「あなたの子供が危ないよ」と警告を受けていたからか、その辺りのことは私には分からない。
 ここのところ立て続けにそんな親に遭っている。一人は人伝てに子供が苦しんでいることを聞いていたので、何か僕に出来る事があったらとさり気なく声をかけて別れたが、もう一人は、「元気?」と声をかけると、「まあまあ」と答え、ふと「どうしようか」といった表情をしたので子供の近況に話を向けると、図星であった。
 話の内容はかなり深刻であった。会ったのがデパートだったので、人の目もあり、私の連絡先を告げ、きちんと時間を設けて話を聞きましょうと持ちかけた。
 同じ優れぬ顔色でも病気の場合もある。一月ほど前、このブログでも取り上げたが、後輩で「仕事人間」の小嶋の顔は、土気色をしていた。仕事人間の常で、こちらの警告には余り耳を傾けてくれなかった。そしてつい最近も「浅井さんに顔色が悪いと言われてお医者に行ったら肝臓がかなり悪いと言われたわ。ありがとう」と近所のおばあちゃんに感謝された。この人の顔色は土気色というよりも黄土色だった。だからといって、私は相手から顔色診断を頼まれているわけではない。その辺りの話すタイミングは状況から量っているつもりだ。
 会って嬉しいのは、ピンク色に輝く顔だ。恋愛、家族愛、仕事運と原因は様々だが、そういった顔を持つ人たちと話していると嬉しさがこちらに伝わってくる。
 それにしても最近、顔色のいい人に出会う事が少ない。声を掛けても返ってくる言葉に色艶がない。やはりこれも世情を反映しているからだろうか。私はそんな訳で街を歩く時は、元気に楽しそうに歩き、人に会えば笑顔を振りまくようにしている。若い人に「浅井さんと話すと元気をもらえる」と言われる事があるが、これなどは私にとっての最高のほめ言葉だ。同世代の中には、「そんなのは、ノー天気とバカにされてるんじゃないの」と言う人もいるが、意に介さず、今日も私は元気に街に出る。ふーっ。 

頭上ではなく図上

2005-08-26 07:44:49 | Weblog
 またまたやってしまいました。「アワワ」と題したコラムで「親子頭上想定訓練」と書いていました。先程読者から指摘がありました。「頭上」ではなく「図上」です。訂正してお詫びいたします。
 先日の「親の首」もそうですが、どうもこれまでの親不孝がたたっているとしか思えないですね。ここ数年は、その埋め合わせをと努力はしているのですが…。

小千谷の花火

2005-08-25 23:41:18 | Weblog
 新潟中越地震ですっかり有名になった小千谷市。この町はその前から小説「雪国」でも出てくるが、「ちぢみ」の生産地として全国に知られていた。
 そんな小千谷の知人からお誘いがあった。中越地震で世話になったから「片貝花火」に招待したいというものである。新潟の花火というと、「長岡花火」が有名だが、“通”にはなんといっても片貝花火なのだそうだ。
 人の話では、なんでも世界一の「4尺花火」が打ち上げられるそうで、夜空いっぱいに広がる壮大な光の祭典は、それはそれは情緒豊かなものだという。最近の傾向として、花火の乱発が流行りだが、花火本来の美しさに息を呑むそうだ。
 残念ながら時間の都合がつかず、今年はあきらめざるを得ないが、来年は是が非でも見てみたいものだ。

アワワ

2005-08-25 18:35:37 | Weblog
 今日は先ほどまで東京ガス主催の防災フェアで「親子災害図上想定訓練」をやってきた。
 防災フェアは生憎の雨の中、子供たちが残り少ない夏休みを、セミが最後のもがきをするように会場を走り回っていた。また、わた飴がもらえるコーナーにはカブトムシが美味い樹液を出す木に群がるかのように集まっていた。
 しかし、図上想定訓練会場に来た親子は、ナント、ひと組。取材記者が2人入り、関係者が周囲を囲んでいる会場は、小学4年生には異様だったはずだが、とても聡明な子で、私の次々に出す想定に落ち着いて答えてきた。図上想定訓練では、大人であろうと、アワワと焦る参加者が多いが、見事な対応だ。これからの成長が楽しみな10歳であった。

小沢氏の暗躍

2005-08-24 13:21:34 | Weblog
 先日、「小沢一郎の不気味な笑い」と題するコラムを書いたが、その実態が明らかになってきた。
 小沢氏は23日もTBSのニュース番組に出演、持論を披瀝した。また、今朝の朝日新聞も「小沢氏、『表』に」と題して、かつて自民党においてキングメーカーであった小沢氏が暗躍している様を伝えている。
 国民新党から同じ新党の「日本」に長谷川参院議員を移籍させたのも、先ず間違いなく小沢氏であろう。「古い自民党体質」を持った「民主党の改革派」実力者から目が離せない状況だ。

筋肉痛

2005-08-24 00:05:38 | Weblog
 月曜夜から太ももが筋肉痛。その原因を考えてみて思い当たったのが、日曜日の「南越谷駅」での出来事。
 電車の中で倒れた男性をおぶって歩いたのは良かったのだが、一日経って筋肉痛が出てきたのだ。確かに小太りであったので重かったが、その時はそんなに苦痛には感じなかった。普段から身体を動かしているつもりだったが、大腿四頭筋を最近あまり鍛えていなかったことに気付いた。
 歳を取ると共に足腰の衰えが早まると言われる。親子の年齢差の家人と久方振りに深夜のジョギングをしても、3日目に入って筋肉痛になる彼女に比べ、私は翌朝には体の張りを感じた。まだまだと思っていたが、どうやらそうでもないらしい。明日からのトレイニングに太もも強化を加えよう。

僕のあだ名は、香取慎吾、いや蚊取り線香

2005-08-23 23:49:11 | Weblog
 私の我が家におけるあだ名は、色々変わるが、最近言われるのが蚊取り線香。そう、渦巻状の眼鏡をしてるから、いや違うって、私が家の中に舞い込む「吸血鬼」を素早く殺してしまうからだ。
 私の家は、私のエアコン嫌いもあって、エアコンの使用頻度は他の家庭に比べて格段に少ない。そのため、網戸の隙間から侵入してくる蚊も結構いる。ならば蚊取り線香をたけば良いのではとなろうが、あの臭いと煙を家人は嫌う。そこでどうしても「侵入者」は、この世の天国とばかりに我が家を飛び回り、腹が空けば、われわれに近付いてくる。
 だが、「あなたは目が体の横や後ろについている」と家人が言うほど、近付いて来た蚊は、私のレーダー網に入るや確実に「撃ち落される」いや、叩き潰される。動体視力と聴力はこの歳になっても相当なレヴェルにあるようだ。私の祖先は恐らく、いや周囲の人たちも言うが、間違いなく「狩人」だったに違いない。石器時代から獲物を追い求めていたのだろう。野球をやっても速い球を投げるので監督にピッチャーをやらせられたこともあるが、全て相手バッターの身体を狙ってしまって使い物にならなかった。そう、相手打者が獲物に見えてしまうのだ。性格的にもコツコツと努力を積み重ねる事が苦手で一発勝負にかけるタイプだ。
 こんな才能はしかし、今の世の中では何の役にも立たない。野にマンモスが走っているわけではないし、たとえそのような獲物を持ち帰ってもこの飽食時代だ。喜ばれるはずはない。私はどうやら生まれる時代を間違えたらしい。

小沢一郎の不気味な笑い

2005-08-23 00:02:11 | Weblog
 先程小沢一郎氏が「NEWS23」に出演していたが、彼の発言や含み笑いに何か不気味なものを感じるのは私だけだろうか。民主党の岡田代表は自分に遠慮せずに思いっきりやればいいと言いながらも彼は民主党とは違うところで何か画策しているように思えてならない。
 親交のある田中康夫氏の新党結成にも何らかの影響を与えていたことは十分考えられるし、石原都知事の存在も大いに気になる。この際、全ての役者が勢ぞろいして力比べをすればいいと言う向きもあるが、基本的に私は小沢氏を信用していない。日本がここまでおかしくなったのも小沢氏が90年代前半、「日本丸」の変な舵取りをしたからだと今でも思っている。

飛行機に乗らないススメ

2005-08-22 13:00:49 | Weblog
 このところ日本を含む世界全体で航空機事故が多発している。報道の中には、航空機事故が不思議なことに連続して起こるために、「細木数子の世界」に話しを持っていくものも見られる。その辺りの話には、私はあまり詳しくないので、ハイハイと聞き流すしかないが、今回の航空機業界の“異変”はそのような「雲をつかむような話」ではなく、原因は見えている。
 航空業界に関しては流れは三つに大別される。
 一つは、4年前の9.11だ。米同時多発テロは、まさしく前代未聞の航空機事件で、多くの人が飛行機に乗るのをためらうようになった。一時的な乗客数の増加は見られたものの全体で見れば、右肩下がりである。
 それに追い討ちをかけたのが石油価格の暴騰だ。NY原油価格を見ても、4年前に比べれば、1バレル27ドルから2.5倍上昇して今や65ドルになっている。日本の場合、円高とエネルギー対策効果もあり、欧米に比べて上昇率は比較的緩やかだから大騒ぎになっていないが、世界的に見れば大変な状況なのだ。
 ならば、航空業界は、「空気を運ぶ(空席を多くして運行する)」よりも値引きして競争する。そうなると、どこにしわ寄せが来るか。
 ヒト、つまりは人件費だ。それと、モノにかけるコストだ。人件費に関しては、最近一般的になったが、航空会社は社員として採用をせずに契約雇用をするところが増えた。それは、われわれが直接目にする客室乗務員だけではない。整備の人間も同様なのだ。ただ、整備に関しては、契約雇用をするというよりも下請けに作業を請負わせる形だ。請負わせておいて、その値段を徹底的に叩くらしい。無理難題を吹っかけられても呑まざるを得ない整備会社は、整備の手抜きで対応するしかなくなってしまう。だから整備現場の状況は、日本だけでなく世界的にかなりズサンだと聞く。10年前であれば絶対に飛ばさなかったケースでも最近は飛行機会社に急かされるままに整備を終えたとして差し出す整備会社も少なくないそうだ。また、飛行機に使われる部品も、今までは耐用年数や回数に余裕があっても代えてきたが、最近はぎりぎりまで使うように指示が出されているという。
 皆さんが生活費を切り詰めて楽しみにして出かける旅行だが、実はこのようにとても大きな危険と隣り合わせである事がお分かりになるはずだ。
 では、どうしたらいいか。どのような対策が考えられるのか。
 それに対する妙案は残念ながら今のところは考えられない。こうなれば答えは一つしかないのだ。それは、今世界の空を飛んでいる飛行機の数を大幅に削減するのだ。NY往復5万円だとか、世界一周10数万円などという数字にわれわれが飛びつかず、2回飛ぶところを1回にするのだ。そうすれば、航空業界の健全化のみならず、環境問題にも結果的に寄与することになる。

“天使”が差し出すもみじの葉

2005-08-22 00:36:59 | Weblog
 千葉に行った帰りの電車の中で人の倒れる音がした。距離にして5,6メートルのところであったので家人に持ち物を預け、音のした方に駆け付けた。
 ドアのところに60代と思われる男性が倒れていた。ほぼ同時に電車は、JR武蔵野線の南越谷駅に停まった。私は彼を背負いプラットフォームの奥に連れて行きその場に座らせた。周囲の人に救急車の手配を頼み、意識の反応と脈拍を取った。名前や住所、現在どこにいるかといった質問にもきちんと答えられ、目の前にいる孫も確認できた。脈拍は1分間にして120近くあり、少々不整脈気味でもあったが、私の応急手当を必要とするものではなかった。
 救急車を呼びに行ったと思っていたのが、駅員を呼びに行ったらしく、駅員が駆けつけてきた。呼びに行ったのが倒れた男性の娘だった。娘の話では、男性は肝臓を患っており、定期的に検診を受けているとのことであった。
 娘は、父親の姿にショックを受け、涙を一杯目にためていた。すると、それまでは気丈にしていた男性は突然、泣き出してしまい、座り直そうとその場で懸命にもがいた。態勢を整えたいのかと身体を支えてやると、男性は私に対して「どうもすみませんでした。ご迷惑をおかけしました」と土下座をするのであった。
 恐らくガンコで堅気な性格なのだろう。懸命に謝ろうとする。私は当然のことだが、謝罪が必要なことではないと落ち着かせようとした。祖父の異変に気付いているのかどうか分からないが、ベイビー・キャリアの男の子が満面の笑顔で男性にもみじの葉のような小さな可愛い手を差し出した。その1歳にも満たない孫の表情の可愛いことといったら「天使の笑顔」としか形容の仕様がないほどのものであった。
 後になって家人から聞いたことだが、この時、周囲に群がっていた見物人の中の中年のオヤジ2人が、「近くにいるからあの2人はパートナー同士かね」「でも、それにしても若いからどうかなあ」「いや、でも奥さんじゃないかな」と噂話をしていたそうだ。
 私がそれをもし聞きつけていたら、2人を離れた所に連れて行き、「ほんと、オメーサンたち、程度が低いぜよ。人を助けることも考えずにそんなくだらねえこと言う奴は下衆っていうんだよ」と“可愛がって”やっただろう。もちろんその後に、「あんたらが喜ぶような年の離れたカップルは、実は俺達さ」と付け加えるサーヴィスも忘れなかったに違いない。
 10分近くして消防の救助隊が駆けつけてきた。警察官も来た。救助隊員に状況を簡単に説明する私に、男性は私の氏名と住所を聞いてきたが、気を遣う必要がないことを告げ、長居は無用とその場を離れた。

筆者注:前に書いたかもしれないが、私は一年に1,2回、このような現場に出くわす。それは、以前浦和(現さいたま)市消防本部で救命救助訓練を受けたことが自信となり、街で異変を感じると時間の許す限りそこに首を突っ込むようにしているからだ。私が受けたような訓練は無理としても、各消防署では市民に「救命講習」を提供している。少しでも多くの皆さんが、そのような講習を受けられることをおすすめする。