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日々の出来事から国際情勢まで一刀両断、鋭く斬っていきます。コメントは承認制です。但し、返事は致しませんのでご了承下さい。

絵に描いたスイカ(!?)

2005-08-20 01:01:46 | Weblog
 生徒からスイカをいただいたとの連絡がASEのスタッフから入った。デカイやつを丸ごと一個だという。大好物のスイカだ。皆で分配しようと、私は大き目の包丁を持ってASEに駆け付けた。しかしながら、スイカは見た目は良いものの、抱えて叩いてみると、「ボムボム」と絶望的な音を出している。田舎育ちの私にはスイカの出来不出来は用意に分かる。これは中身が「液状化」している音だ。
 やはりスイカ好きの加藤慧(私の最年少の弟子)が、自転車では運べぬからと、まだ取ったばかりの運転免許をこれ見よがしに額に貼り付けて(ウソですよ)車で駆け付けた。見ると、端正な顔立ちの口元から既にヨダレがこぼれている(これもウソ)。「このスイカは腐って食えないから家に持って帰るよ」と言えば、必ずや、「シショーはスイカを独り占めにしたいんだ」と思うに違いない。普段からの行ないが悪いから私はこういう場合に信用されないのだ。ここは、彼を納得させるためにも目の前で切って見せる必要がある。
 案の定、包丁を入れると、スイカから汁がドバッと出てきた。それを私の脇で見た慧の口からヨダレがいっぺんに引いた(最後のウソ)。
 こうなると、始末が悪い。気軽にそこいらに捨てるわけにはいかないし、それを慧に持たすわけにもいかない。生ゴミの収集日は来週の火曜日だ。哀れ、「垂涎の的」から「粗大ゴミ」と化したスイカは、ビニール袋に入れられ、我が家に持ち帰られることになった。と言っても、私の愛車は、ブリジストンだ。他の荷物もあるから籠に収まらずに往生したが、何とか我が家に着いた。
 やはりスイカ好きの家人に事の次第を話すと残念がることしきり。汁がこぼれないようにと何重にも包まれ台所に鎮座ましましているスイカをしばし眺めていた。
 こういう場合、いただいた生徒にどう言うか。とても難しい。この暑い中、わざわざ持って来てくれた親切をあだにしかねない。だが、もしや他にもプレゼントしてしまうこともあろうかと、スタッフを通じて事情を包み隠さず説明した。するとやはり、とても恐縮されてしまった。
 でも、Sさん、もしこれを読んでいたら、これに懲りずにまた持って来てください。待ってます。