麻生外務大臣は28日、名古屋氏で開かれた公明党議員の会合で講演し、靖国神社参拝について触れ、「英霊は天皇陛下のために万歳と言ったのであり、首相万歳と言った人はゼロだ。天皇陛下が参拝なさるのが一番だ」「英霊は天皇陛下のために万歳と言ったのであり、首相万歳と言った人はゼロだ。天皇陛下が参拝なさるのが一番だ」と述べたと伝えられ論議を呼んでいる。
この麻生というお方、余程靖国がお好きなようで、昨年11月にも、米通信社のCS放送で、靖国神社の展示施設「遊就館」は「戦争を美化する感じではなく、(戦争)当時をありのままに伝えているだけ。当時はそうだったと事実を述べているに過ぎない」であると、とかく批判が寄せられる“資料館”を擁護する発言をしている。
この麻生さん、どうやら昭和天皇と靖国神社との間にあった確執をご存じないようだ。昭和天皇は、靖国へのA級戦犯、特に東条英機の合祀を忌み嫌っており、1978(昭和53)年に神社内に緘口令を敷く形までとってA級戦犯合祀を強行したことから天皇がへそを曲げ、その後一度も靖国に顔を見せていないのだ。
外交を任されている国会議員がこんなことを知らないはずはないであろう。どのような意図で靖国問題に天皇を担ぎ出そうとしたかは分からぬが、天皇家はそうでなくても「雅子問題」で参っているところだ。これ以上、複雑な問題に関わりたくないというのが本音だろう。
いずれにしても、政治家がこのような形であっても皇室を利用することには監視の目を緩めてはならない。これまで、歴史を紐解くと分かることだが、天皇を利用して戦争への道に国を導いた政治家は五万といる。麻生大臣の発言の真意はそこまで意図したものでないかもしれないが、我々市民は気をつけるに越したことはない。
この麻生というお方、余程靖国がお好きなようで、昨年11月にも、米通信社のCS放送で、靖国神社の展示施設「遊就館」は「戦争を美化する感じではなく、(戦争)当時をありのままに伝えているだけ。当時はそうだったと事実を述べているに過ぎない」であると、とかく批判が寄せられる“資料館”を擁護する発言をしている。
この麻生さん、どうやら昭和天皇と靖国神社との間にあった確執をご存じないようだ。昭和天皇は、靖国へのA級戦犯、特に東条英機の合祀を忌み嫌っており、1978(昭和53)年に神社内に緘口令を敷く形までとってA級戦犯合祀を強行したことから天皇がへそを曲げ、その後一度も靖国に顔を見せていないのだ。
外交を任されている国会議員がこんなことを知らないはずはないであろう。どのような意図で靖国問題に天皇を担ぎ出そうとしたかは分からぬが、天皇家はそうでなくても「雅子問題」で参っているところだ。これ以上、複雑な問題に関わりたくないというのが本音だろう。
いずれにしても、政治家がこのような形であっても皇室を利用することには監視の目を緩めてはならない。これまで、歴史を紐解くと分かることだが、天皇を利用して戦争への道に国を導いた政治家は五万といる。麻生大臣の発言の真意はそこまで意図したものでないかもしれないが、我々市民は気をつけるに越したことはない。