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日々の出来事から国際情勢まで一刀両断、鋭く斬っていきます。コメントは承認制です。但し、返事は致しませんのでご了承下さい。

人の顔色

2005-08-26 11:35:44 | Weblog
 知り合いと再会した時、人の顔色を見るのが習性の私は、即座に12色位に色分けしている。なぜ12色かと言えば、その昔、貧乏な家の子倅であった私は、当時子供の間で流行り始めた色鉛筆の色の数の競争で、いつも悔しい思いをしていたからで、私の「小さな夢」は12色入りのセットを買ってもらうことだった。
 しかしながら今書こうとしていることは、色鉛筆の数の話ではない。他人の表情の話だ。
 特に気になるのは、子を持つ親の顔色だ。問題を抱えている親の共通した顔色はブルー。文字通り、青ざめている。そして、私から目線を逸らそうとするのも特徴の一つだ。それは、私が子供の教育にうるさいことで知られているためなのか、私に以前「あなたの子供が危ないよ」と警告を受けていたからか、その辺りのことは私には分からない。
 ここのところ立て続けにそんな親に遭っている。一人は人伝てに子供が苦しんでいることを聞いていたので、何か僕に出来る事があったらとさり気なく声をかけて別れたが、もう一人は、「元気?」と声をかけると、「まあまあ」と答え、ふと「どうしようか」といった表情をしたので子供の近況に話を向けると、図星であった。
 話の内容はかなり深刻であった。会ったのがデパートだったので、人の目もあり、私の連絡先を告げ、きちんと時間を設けて話を聞きましょうと持ちかけた。
 同じ優れぬ顔色でも病気の場合もある。一月ほど前、このブログでも取り上げたが、後輩で「仕事人間」の小嶋の顔は、土気色をしていた。仕事人間の常で、こちらの警告には余り耳を傾けてくれなかった。そしてつい最近も「浅井さんに顔色が悪いと言われてお医者に行ったら肝臓がかなり悪いと言われたわ。ありがとう」と近所のおばあちゃんに感謝された。この人の顔色は土気色というよりも黄土色だった。だからといって、私は相手から顔色診断を頼まれているわけではない。その辺りの話すタイミングは状況から量っているつもりだ。
 会って嬉しいのは、ピンク色に輝く顔だ。恋愛、家族愛、仕事運と原因は様々だが、そういった顔を持つ人たちと話していると嬉しさがこちらに伝わってくる。
 それにしても最近、顔色のいい人に出会う事が少ない。声を掛けても返ってくる言葉に色艶がない。やはりこれも世情を反映しているからだろうか。私はそんな訳で街を歩く時は、元気に楽しそうに歩き、人に会えば笑顔を振りまくようにしている。若い人に「浅井さんと話すと元気をもらえる」と言われる事があるが、これなどは私にとっての最高のほめ言葉だ。同世代の中には、「そんなのは、ノー天気とバカにされてるんじゃないの」と言う人もいるが、意に介さず、今日も私は元気に街に出る。ふーっ。 

頭上ではなく図上

2005-08-26 07:44:49 | Weblog
 またまたやってしまいました。「アワワ」と題したコラムで「親子頭上想定訓練」と書いていました。先程読者から指摘がありました。「頭上」ではなく「図上」です。訂正してお詫びいたします。
 先日の「親の首」もそうですが、どうもこれまでの親不孝がたたっているとしか思えないですね。ここ数年は、その埋め合わせをと努力はしているのですが…。