25年間の「車生活」から離れて「銀輪(若者よ、銀輪とは自転車のことを指すのじゃ)生活」になり、2ヶ月が経過した。半年くらい前に若き家人に「ウチはクルマ要らないんじゃない?」と突然言われた時は、予想外の提案にうろたえて、「買物」「震災対策」等と御託を並べてみたものの、いざ車を手放してみると、予想したほどの不便さは感じない。いや、逆に駐車場を考えずに行動できるから身軽に動ける部分も増えた。
車の代わりに購入した自転車は、家人は念願であったマウンテンバイク。一方、私はと言えば、少々高級なママチャリだ。
こうして購入した自転車で週末は周辺散策をするようになった。先日は、自宅から歩いていくには少々遠すぎるが、車だと駐車スペースがなくてちょいと面倒、でも外観がとても気になるという喫茶店に行って来た。この喫茶店、今では珍しいお茶屋さんの納屋を改造したもので、庭の柿の木といい、店内に置かれた調度品といい、とても温かみのあるスペースである。母屋の商売が商売だから喫茶店のメニューは日本茶が中心だ。
店内で見たその建物の建築年が書かれた札を見て驚いた。明治24年とある。つまり、あの関東大震災を耐え抜いたのだ。日本建築恐るべし。木造建築は地震に弱いとされるが、建て方さえまともであれば、耐震できるものも少なくないことの証明である。
そして今日は南浦和から北浦和まで、距離にすれば7、8キロの所に足を延ばした。家人がどこぞから仕入れてきたパンフレットを頼りに、幾つかの店を覗いてみた。まずは、無農薬食料品屋。これが、恐ろしく感じが悪い。店番をしている中年女性の陰気さが伝染する前に(我々のような性格の人間に伝染するわけないか)、店を出た。アノネ。もう、無農薬というだけで売れる時代は終わったんだよ、とひと言言い残したかったが、気の弱い我々は無言で退散。
3件目に飛び込んだ小物屋がとてもいい雰囲気でふたりはご機嫌。ついついナンダカンダと買ってしまった。今日の目玉は、南部鉄瓶。ボンビーな我々は、1万5千円の値札に怖気づいて一度は手を放したが、彼女の「鉄瓶でお茶を飲むのが夢だった」という言葉に、再び手に取り、お勘定。
素敵な買物をした二人はご機嫌で帰宅。すると、我々の姿を見た“愛猫”ジミーが飛んできた。嗚呼、いい週末だ。
車の代わりに購入した自転車は、家人は念願であったマウンテンバイク。一方、私はと言えば、少々高級なママチャリだ。
こうして購入した自転車で週末は周辺散策をするようになった。先日は、自宅から歩いていくには少々遠すぎるが、車だと駐車スペースがなくてちょいと面倒、でも外観がとても気になるという喫茶店に行って来た。この喫茶店、今では珍しいお茶屋さんの納屋を改造したもので、庭の柿の木といい、店内に置かれた調度品といい、とても温かみのあるスペースである。母屋の商売が商売だから喫茶店のメニューは日本茶が中心だ。
店内で見たその建物の建築年が書かれた札を見て驚いた。明治24年とある。つまり、あの関東大震災を耐え抜いたのだ。日本建築恐るべし。木造建築は地震に弱いとされるが、建て方さえまともであれば、耐震できるものも少なくないことの証明である。
そして今日は南浦和から北浦和まで、距離にすれば7、8キロの所に足を延ばした。家人がどこぞから仕入れてきたパンフレットを頼りに、幾つかの店を覗いてみた。まずは、無農薬食料品屋。これが、恐ろしく感じが悪い。店番をしている中年女性の陰気さが伝染する前に(我々のような性格の人間に伝染するわけないか)、店を出た。アノネ。もう、無農薬というだけで売れる時代は終わったんだよ、とひと言言い残したかったが、気の弱い我々は無言で退散。
3件目に飛び込んだ小物屋がとてもいい雰囲気でふたりはご機嫌。ついついナンダカンダと買ってしまった。今日の目玉は、南部鉄瓶。ボンビーな我々は、1万5千円の値札に怖気づいて一度は手を放したが、彼女の「鉄瓶でお茶を飲むのが夢だった」という言葉に、再び手に取り、お勘定。
素敵な買物をした二人はご機嫌で帰宅。すると、我々の姿を見た“愛猫”ジミーが飛んできた。嗚呼、いい週末だ。