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日々の出来事から国際情勢まで一刀両断、鋭く斬っていきます。コメントは承認制です。但し、返事は致しませんのでご了承下さい。

スズメバチにご注意を

2005-08-28 14:20:08 | Weblog
 今朝の朝刊に「スズメバチに刺され10人けがー愛知の中学生ら」と題した小さな記事を目にした。岡崎市河合中学校の生徒や保護者らが「課外授業の草刈り」で山の中に入り、スズメバチに刺されたという。
 事件現場は、私が育ったところのすぐ近くだ。40数年前の夏が思い出された。
 その夏も猛暑であった。私は確か中学2年生であったと記憶しているが、自分の背よりも高い野草を相手に懸命に鎌を振るっていた。私の通う美川中学校ではなぜか夏休みに「草刈りコンテスト」なるものが行なわれ、男子生徒は収穫量を競った。
 草刈りコンテストといっても、校庭の草を刈るわけではない。野原や山の中にある草を刈るのだ。その草を干して、学区にある種畜場に持ち込むのだが、その重さが、男子生徒にとっての「夏休みの勲章」となった。トップランクに顔を出す生徒は宿題をやらなくてもとやかく言われなかった。今思えば、学校が我々の競争心を巧みに煽って構内設備を充実させるために小遣い稼ぎをしていたのだろうが、どこかのどかで、かつ上手いやり口である。
 宿題が大嫌いな私は、その日も一人野原に入り、黙々と草を刈っていた。いや、恐らく歌が大好きだから大声で歌いながら格闘していたかもしれない。仕事がはかどり、アドレナリン全開状態だった時に「事件」は起きた。
 「ブーン」
 左耳に羽音がしたかと思うと、肩に激痛が走った。
 「やられた」
 直感で蜂の仕業と分かった。田舎のヤンチャ坊主だ。蜂に刺されたからといって逃げることはしない。右手でその蜂をつかんだ。すると、今度は手の平を刺された。それは、当然のことだ。敵も必死だ。
 「この野郎~っ!」
 と、まるで喧嘩をするかのような声を上げながら私は蜂を握りつぶした。手を広げると掌には無残な姿のスズメバチが息絶えていた。幸いなことにその蜂の家族や友人は周りにいなかった。
 私は汚い話で申し訳ないが、痛みをこらえ、己がイチモツを出して小便を右手にかけた。そして、左肩の傷口にも掌に溜まった小水をかけた。「アンモニア効果(実は、蜂刺されにアンモニアが良いとしたのは迷信だとは後で聞いた)」があったかどうは分からないが、その日は家に帰っても激痛に悩まされた。今は薄れたが、左肩には跡が残った。
 これも後で知ったことだが、私はその前にスズメバチに刺された時、アレルギー症状を出していたため、へたをしたら命取りになる可能性もあったらしい。小学校に入る前、近くの寺にあったスズメバチの巣が欲しくて棒でつついて「蜂防衛軍」の逆襲を受けていたのだ。私の記憶からは詳細が薄れているが、母親の話では、その夜は相当大変な思いをしたらしい。
 これから秋にかけて、スズメバチに刺されるケースが多発する。皆さんもくれぐれも気を付けていただきたい。
 私の体験から助言できるのは、まず、「大声を出さない」「ハンカチや帽子で、もちろん手でも振り払ったりしない」「慌てて走り出さない」ということ。それに、刺されてしまったら、口で吸い出すなどして速やかに毒液を吸い出すこと。そして、「タンニン酸軟膏やタンニン酸アルコール」などを使って毒成分の不活性化を図ること、などだ。タンニンでお分かりのように渋柿があればその汁でも効果があるそうだ。そして、前述したが、アンモニアは効果が見られないとのことなので、私のようにおしっこをかける様な間違いはしないで頂きたい。いや、今時そんな人はいない?

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1 コメント

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握りつぶしたとはスゴイ! (narkejp)
2005-08-28 18:17:13
同じ記事で、私も少年時代のことを思い出しました。田舎にいると、スズメバチ対策は必須の知識です。こんな経験をしました、ということで、TBいたします。

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