「ゆりさんのメールから」でお伝えした、ロンドン警視庁の刑事による暴挙と隠ぺい工作疑惑は、警察当局の幹部の責任問題を追及する声が高まっている。また、ブラジル政府は18日、近く2人の捜査員を独自調査するために英国に派遣すると発表した。
ただ、今回の騒動を見ていて感じるのは、独立調査委員会の存在の重さだ。警察幹部から委員会に対して様々な形で圧力がかけられているようだが、捜査当局とは一線を画している。確かに、ITVが報道するまで(一部報道では、委員会関係者がITVに情報提供したとしている)は、ロンドン警視庁に遠慮していた節があるが、これまでのところはその役割を果たしているようにみえる。
これが日本で起きたらどうなるかと考えてみた。警察捜査の苦情処理は、各都道府県の公安委員会によって行なわれるが、“有識者”で構成される各地の公安委員会は、ほとんどが警察のお気に入りの人たちで構成されており、その機能は発揮されていない。警察法では、国家公安委員会が都道府県の警察の大本締めである警察庁を管理すると規定されているが、その実態はと言えば、その逆で公安委員会が警察に管理されている状態だ。
大分前から警察の体質改善が叫ばれているが、大きな進展は見られない。アル・カーイダのメンバーだとして在日外国人を誤認逮捕した後もなんら再発防止の手が打たれたとも聞いていない。このままでは英国であった射殺事件と同じような事件が日本で起きかねないと思うのは私だけであろうか。
ただ、今回の騒動を見ていて感じるのは、独立調査委員会の存在の重さだ。警察幹部から委員会に対して様々な形で圧力がかけられているようだが、捜査当局とは一線を画している。確かに、ITVが報道するまで(一部報道では、委員会関係者がITVに情報提供したとしている)は、ロンドン警視庁に遠慮していた節があるが、これまでのところはその役割を果たしているようにみえる。
これが日本で起きたらどうなるかと考えてみた。警察捜査の苦情処理は、各都道府県の公安委員会によって行なわれるが、“有識者”で構成される各地の公安委員会は、ほとんどが警察のお気に入りの人たちで構成されており、その機能は発揮されていない。警察法では、国家公安委員会が都道府県の警察の大本締めである警察庁を管理すると規定されているが、その実態はと言えば、その逆で公安委員会が警察に管理されている状態だ。
大分前から警察の体質改善が叫ばれているが、大きな進展は見られない。アル・カーイダのメンバーだとして在日外国人を誤認逮捕した後もなんら再発防止の手が打たれたとも聞いていない。このままでは英国であった射殺事件と同じような事件が日本で起きかねないと思うのは私だけであろうか。