前回の五階滝沢は0階に終わったが、懲りずに、隣の沢「滝ノ沢」へ出かけた。
国土地理院の地形図と林班図では、沢の名前が異なっている。
ここでの名称は、小さな沢へも名前が付いている、林班図による。
よって、地形図の滝ノ沢はカモリ沢と表記している。
滝ノ沢はさらに上流の沢となる。
出発は前回と同じ、砥石川林道起点。
2つ目の滝で右の、三九郎川へ入る。
ここを右に進む
四郎兵沢出合を過ぎ、ほどなくしてカモリ沢が右から合流する。
小さな段差は所々にあるが、ほとんど変化のない地形だ。
川を横断する橋や砂防ダムで位置を確認しながら、進む。
右を経つったが、滑って、今季初のドボン。
二又が現れ、右のハネツル沢へはいる。
すぐに目的の滝ノ沢が右から合う。
予想を裏切り、水量は多い。
最初の小さな滝を超えると、幅は狭いが、ナメ滝状となる。
標高差で100m位の、快適歩道だ。
快適な滑床を尾根に向かう
途中で二又に分かれる。
方向では右だが、ナメが続きそうな左を選択。
だが、すぐにヤブ沢に変わる。
かなり古い作業道へ出たところで、休憩。
大分左に振りすぎている。
ほぼ90度、右に方向を変えて、目の前の乗越をめざした。
尾根の上には送電線が走っていて、管理用道路まであるので、ここの大休憩。
地形図ではこの尾根の一本南の尾根から湯ノ川越へ送電線が伸びていることになっているが、今はない。
尾根上の送電線
藪を降り、カモリ沢を目指す。
十分休憩を取り、カモリ沢へ下る。
沢床はかなり滑る。
この様な岩では、フェルトが正解だろう。
スパイク地下足袋は逆効果だ。
地形図の「滝ノ沢」の名称には嘘はなく、大きな滝が連続する。
最初はロープを出して、下降していたが、釜の状態が上からでは分からない滝まで現れ、巻くことにする。
それ以降、すべての滝を巻いた。
標高300mからは、滝も少なくなり、ただただ三九郎出合まで黙々と歩いた。
突然橋が現れ、ハネツル沢林道に出た。
こんなところでも滑って危ないのでロープを出した。この上段ではウォータースライダーができた。
今回はカモリ沢の下降に、予想以上に時間がかかり、計画からほぼ1時間遅れの行動となった。