白樺の林をぬけていくと、湖に出た。エメレルド色の水を静かにたたえた湖面には、静かな風波が立っている。耳と済ますと、風の音が妖精のささやきのように聞こえる。足元の白い花から、かすかな優しい香りが漂ってくる。「いらっしゃい、ようこそ。あなたのふるさとへ」原始の昔に返ったような、やすらぎを覚えるのはなぜ?ここにあるすべてのものに溶け合って、わたしの姿は見えなくなる。森の精気を全て吸い込んで、わたしはまた新しいわたしになる
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