陽だまりのぬくもりきみに・・・風の句

 

　  辺りはすっかり晩秋の気配
　  11月がもうすぐ終わる

　 今年の京都の紅葉は思ったより早い
　 場所によって違いが大きく美しい所や今一つのところなど
　 でも「きれい！」と思わず声が出るが秋風景が
　 あちこちで展開する今日この頃

　 日一日と色づく木々の移ろいや光の変化を感じながら
　 京の町を展覧会に向かう日々は幸せだった
　 秋の展覧会も無事閉幕…
　 今年もまたいい感じで…感謝！
　　
　 以前はこの季節，秋の句をよく詠んでいたことを
　 秋風がちょっと沁みる中で思い出した
　 ので少し…
　
　 風の句

　　　　迷い道赤てんてんと曼珠沙華
　　　 　
　　　　「けんけんぱ！」はしゃいだ声にアキアカネ
　　　  　
　　　　カネタタキ想い出ジワッと沁みる宵
　　　　
　　　　胡弓の音想いよとどけ紅葉月
　　　　
　　　　雲晴れてさんしゅゆの実の熟すなり
　　　
　　　　青鷺のそろりそろりと水の中
　　　　
　　　　飛び跳ねてはしゃぐカルガモ秋日和

　　　　陽だまりのぬくもりきみに草紅葉
　　　 　
　　　　散紅葉メロディー奏で流れおり
　　　　
　　　　肩先で何を語るや散紅葉
　　　　
　　　　散紅葉虫食い跡も生のあと
　　　
　　　   散紅葉一陣吹いて軸を成す　　　　

 　　　   皺重ね深み旨みも柿すだれ