有田芳生の『酔醒漫録』

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福田新政権の古色蒼然

2007-09-25 09:57:12 | 政談

 9月24日(月)かつての日常のように朝起きて、いささか感慨深く「ザ・ワイド」の仕込みをする。音楽はやはりヨゼフ・スークのバッハ。ロディアの用紙にメモを記す。10時半から1時間ほど新聞を読んでから支度をして自宅を出る。日本テレビの控室で買ってきた崎陽軒の焼売弁当を食べていたら、リポーターの用瀬朋美さんから電話があった。部屋まで来てくれたので近況を四方山話。そして本番。あっという間に終ってしまった。スタッフと記念撮影をしてから表参道のジムで泳ぐ。赤坂見附で降りてベルビュー赤坂のPeltierでパンを買い、旭屋書店でアメリカにいる長女に送ろうと思い、ニューヨーク文化を特集した「エスクァイア」を入手。そして大山金井町の「華八」に寄った。そこにいたのは某雑誌の編集長夫妻。初対面だ。何とこのブログを見てはじめて来店したという。しかも奥様が今日の「ザ・ワイド」で私の姿を見たことがきっかけだったというから驚きだ。明日の番組のことを思えば酔ってもいられない。帰宅してニュースで安倍総理の記者会見を見る。まさしく病気だなとわかる表情だ。顔色も悪いが、何よりも声に張りがない。福田政権に望むことはないかと「東京スポーツ」から電話取材。宗教家や学者ではないのだから具体性のない言葉をスローガンのように語っていてはダメだとコメント。もっとも官房長官のころから具体性はなかったから仕方ない。

 福田政権の予想顔ぶれは派閥均衡の古い自民党だ。いつも思うことはこの国はまだまだ男性社会だということだ。天下の半分は女性だ。ところが安倍改造内閣でも18人の大臣のなかで女性はたった2人。ノルウェーは内閣の半分の9人が女性だ。1978年に男女平等法が制定されてから、社会のさまざまな分野で男女平等が実行されてきた。その分野は国会にまで及んだのだ。子供が生まれると父母は合計で11か月の有給休暇を取ることができる。保育料も7割は自治体負担。こうした施策によって出生率は1・9(日本は1・32。ただし2006年)となった。いまは上場した500社の民間企業で最低4割(現在は1割)を女性役員にしなければならないという「クォータ制」(割り当て制)が取り入れられた。サボタージュする会社には罰金が課せられ、解散もありうる。「子供・平等省」があることもまたユニークだ。ノルウェーは人口が468万人、国会議員も二院制で169人と小国だ。2050年の世界のなかの日本を想定すれば、ひとつのモデルパターンになるかもしれない。年金の基礎部分を税金でまかなうには消費税を5パーセント上げることもあると福田総裁は語っている。少子・高齢化が進む日本で消費税を上げれば、将来世代の負担は増えるばかり。どのような国家モデルを想定するのか。政治に求められているのは新しいビジョンだ。