有田芳生の『酔醒漫録』

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政治家の力量が問われているーー小沢一郎「政倫審」問題

2010-12-29 08:15:37 | 参議院

 334 12月29日(水)もう30年以上も続いている高校時代の「仲良しグループ」の同窓会のために京都へ。年始まで黙すので年内のブログはこれにて終わり。昨日は小沢一郎元代表の政倫審出席ニュースが流れた。弁護士と打ち合わせして、岡田克也幹事長に連絡してからの記者会見内容は添付資料のとおりだ。その根本的精神はタイトルにある。「挙党一致で『国民の生活が第一。』の政治を実現するために」。「週刊朝日」で茂木健一郎さんの質問に答えて小沢さんはこう語っていた。「政倫審に出れば、果たして野党が国会運営に協力してくれるのか、ということですよ。もしもそうならば、党のため、国のために、法制度の建前は横において僕はどこへでも出ます」。こうした決意に対してあれこれと解釈を施すことで政治家の器量が露呈する。言葉を変えれば政治的動揺だ。記者の形式的質問も虚しい。条件はどうあれ政倫審に出席する意志を表明したからには、あとは国会対策をふくめて1月末からの通常国会をいかに運営し、予算案で合意を得ていくのか。民主党執行部の力量が問われている。そのためにも挙党体制が必要なのだ。中曽根康弘元首相や梅原猛さんがいうように、哲学があるかないか。俗っぽくいえば中曽根、梅原両氏があからさまに表現する「愚か」であるかどうかが問われている。

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「巨木も枯れる。枝葉だけを見ていてはいけない」(大隈重信)

2010-12-28 10:32:03 | 参議院

 12月27日(火)銀座の山野楽器で買ったヘレン・メリルとクリフォード・ブラウンのジャズを聴きながら。ようやく行くことができたジム。身体を動かしたあとのいささか気だるい心地よさ。これまた久々に映画を見た。「英国王のスピーチ」は、ジョージ6世の物語。エリザベス女王の父親である。国王になるつもりもなく、吃音で悩んでいた男は、兄のエドワードが王室の認めない恋を選んで退位したため国王に。人前で語ることができるように治療をするが、いよいよ国民に語りかけなければならない局面が訪れた。ヒトラーが率いるドイツとの宣戦布告。国民や兵士に訴えなければならない……。この映画を見ていて人間の営為とは何かを思った。政治家は言葉と行動がすべてだ。とくに首相はもっと国民に語りかけるべきだ。予算編成が行われれば、私たちの暮らしがどうなるのかを具体的に説明すべきだ。「ぶら下がり」などの細切れ言葉では真意が通じない。政治部記者と短い会話。「情けないですね」というのは政治の現況だ。「こんなことになるとは思わなかった」と言われれば、残念ながらうなずくしかない。「巨木も枯れる。枝葉だけを見ていてはいけない」(大隈重信の言葉。海部俊樹『政治とカネ』、新潮新書)。

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「リーダーの力量」が問われている

2010-12-27 11:55:34 | 参議院

 12月27日(月)参議院議員に当選して5か月あまり。6年間の任期とはいえ「時間がない」との思いが強くなっている。何をしなければならないのか。これまでの人生航路を再構築すべく、さまざまな読書と先輩諸氏からのアドバイスを求める。中曽根康弘さんと梅原猛さんの対談『リーダーの力量』(PHP)を読む。憲法改正など国家観は異なるものの、戦争を超えて90年以上を生きてきた中曽根さんの危機感は深い。時代の閉塞感が人々の心を侵食し、少しずつ社会を蝕んでいると見るからだ。このままでは「失われた20年」が30年、40年になるのではないかという焦燥感である。「要は目標のなさゆえに人々は困惑し、混乱している。不安そのものが時代に蔓延しているのだ」。中曽根さんは指導者の条件として「目測力」「説得力」「統合力」をあげている。安倍、福田、麻生、鳩山首相などへの梅原さんの批判も厳しい。まさに憂国。民主党は党内闘争に内向=自閉しているときではない。

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「たちあがれ日本」との連立報道の背景

2010-12-26 13:16:23 | 参議院

12月26日(日)穏やかな昼下がり。国会に行ってからはますます「紙との闘争」待ったなし。書類や郵便物等どんどん増え続ける紙の束。思い切って捨てるしかない。紙と格闘しながら当選後のことを振り返る。昨日の岩見隆夫さんの「近聞遠見」は「言葉が貧しく、劣悪だ」と政治家の発言に厳しい。当然だ。「整理すると、言葉は饒舌でなく短く(中曽根)、しかし、短ければいいのではなく、信頼性がないと復讐される(梅原)、から、要は準備が肝心(丸谷)だ」。中曽根康弘、梅原猛、丸谷才一さんからの引用である。印象的だったのは、岩見さんが知っているかぎり、テレビ出演のときに細かいメモ書きを持ってスタジオに入っているのは、中曽根さんと後藤田正晴元副総理だったというところだ。「メモ書き」というところが大切だ。書くことで記憶され整理されるからだ。ここで「書く」のではなく「打つ」ことによる記録。「たちあがれ日本」との連立打診報道。最初に報じたのはNHKと時事通信。言葉がここでも大切だ。ところが平沼赳夫さんも与謝野馨さんも今回の連立打診について(いまのところ)コメントを出していない。27日の議員総会では与謝野さん以外が反対するだろう。連立打診スクープの背景にあるのは、与謝野馨さんが離党するための条件作りではないか。私が得ている情報通りに動くなら、その時期は年初だ。

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「たちあがれ日本」との連立リークは陽動作戦か

2010-12-26 10:19:58 | 参議院

 12月26日(日)菅民主党政権が「たちあがれ日本」に連立を打診したと報じられている。「たちあがれ日本」は平沼赳夫・与謝野馨共同代表のもと「打倒民主党」を旗印に結成された。「自主憲法制定」「2012年から消費税3%増」といった政策をかかげる保守政党だ。しかも同党では菅政権と親和性の強い与謝野さんと平沼さんの軋轢が高まっていた。与謝野さんが官邸を訪れ、菅さんに社会保障政策についてアドバイスを行ったからだ。与謝野さんは「安心社会実現会議」がまとめた「安心と活力の日本へ」がいまでも有効だと主張している。「たちあがれ日本」の園田博之幹事長は、連立政権について「あり得ない。ふざけた話だ」と発言、平沼代表に近い参院議員も「大義名分のない連立はない。社民党と一緒にやっているところと組むわけがない」と否定。すんなりと連立とはいかないようだ。来年には与謝野さんが舛添要一さんが代表を務める「新党改革」に合流、民主党と連立政権を組むとの情報がある。年明けにも動き出す社会保障と消費税引き上げのための与野党協議会の座長に与謝野さんが就任する可能性もある。「たちあがれ日本」との連立打診リークは別の動きの陽動作戦かもしれない。

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菅首相の意欲と拉致問題めぐる情況

2010-12-24 14:06:07 | 参議院

 12月24日(金)午後2時。北朝鮮は菅直人政権時に拉致問題の進展を図りたいとの意図を持っている。「日韓併合100年」の談話で「日本の植民地支配」がもたらした「多大な損害と苦痛に対し、改めて痛切な反省と心からのおわびの気持ちを表明する」とあることなど、いくつかの施策を評価しているからだ。一方で民主党が設置する拉致対策本部の陣容についても批判的に注目している。「横田めぐみさんのニセ遺骨」返還など、いくつかの課題を乗り越えることができるならば、拉致問題は前進する。「6か国協議」が核・ミサイル問題をテーマとする以上、その場を利用しての交渉もあるが、原点に戻って独自に動き出すときだ。菅さんは私に言った。「外務省は放っておけば何もしませんよ」。そうだろう。しかし政治家が責任を取らなければ官僚も動かないことも事実だ。いまこそ本当の政治主導が必要なのだ。拉致問題解決への「見取り図」を描かなければならない。

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官房長官人事が噂されはじめた永田町

2010-12-24 10:35:58 | 参議院

 12月24日(金)昨日の「スポーツ報知」に三原順子さん、松田公太さんとともに紹介された。三原さんが自民党議員に挨拶しても無視されているなどと発言していることにいささか驚いた。「有田芳生 信念貫いた」というのが見出し。自分で「信念」などという表現をするはずがないので、まず違和感を覚える。読んでびっくり。記事にこう書いてあった。「9月の党代表選で菅首相を支持したが、小沢一郎元代表の国会招致問題では、小沢支持の議員らに同調。派閥に流されずに自身の信念を貫いてきた」。間違い3つ。いちばんの誤りは「党代表選で菅首相を支持」というところ。私は北朝鮮による拉致問題への政策をどうするかを菅さん、小沢さんに質問した。両者から回答をいただいたのは、代表選前日。代表選の当日。昼過ぎにこういう電話をいただいた。「小沢一郎です。挨拶文に拉致問題のことはきっちり入れようと思っていますので、よろしくお願いします」。参議院選挙の私の公約の大きな柱が拉致問題の解決だった。その立場で代表選挙の選択を行った。質問状への回答でより具体性のある小沢さんに1票を投じた。しかし菅首相からは拉致問題の解決ための意見も求められている。「小沢派」でも「菅派」でもないスタンスで、この日本をよくするために実践する。私にとっては当り前のこと。だから「小沢支持の議員らに同調」という記述も違う。「同調」ではなく、自らの判断で発言し、行動しているからだ。しかも「派閥に流されず」では、文章の構造上、「菅派」に属していることになる。いま北朝鮮は日本政府との交渉再開を望んでいる。そうしたシグナルを政府がどこまで捉えているのか。心もとないのが現実だ。菅首相は1月13日の民主党大会から通常国会開会までの間の内閣改造に傾いている。具体的な官房長官人事も流れ出している。菅さんの盟友だ。いずれにせよ拉致問題をふくめた外交と内政を大きく進めることだ。小沢招致問題にこだわるならば日本の直面する課題のバランスを見誤ることになる。

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坂崎重盛さんの『東京煮込み横丁評判記』を読む

2010-12-23 12:45:57 | 読書

 333 12月23日(木)温かい昼下がり。夜は「アリとキリギリス」の忘年会。発起人は伊藤淳夫、藤本順一、上杉隆、森功、そして私。マスコミ人の年に1回の大集合。楽しみだ。坂崎重盛さんの『東京煮込み横丁評判記』(光文社文庫)が送られてきた。あれは2008年10月7日のことだ。吉田類さんから電話があった。手帳を見れば午後5時のところに「浅草 吉田」と書いてある。立ち飲み「安兵衛」に行くから来ないかという誘いだった。浅草で降りて六区のあたりで店を探した。「安兵衛」には坂崎さんもいた。初対面。そのときのことが年末に刊行された単行本に書かれていた。その文庫本だ。単行本にはなかった写真も掲載されている。こんなキャプションがついていた。〈類さんとの飲み対談にフワーッと「安兵衛」に来店!合流したノンフィクション作家にして国会議員の有田芳生さん〉。写真を見ると黒い顔。そう、このころは街頭での訴えに明け暮れる日々だった。すでに板橋から総選挙に出ることが決まっていたときだ。手帳を見ると翌朝は蓮根駅での行動が予定されていた。朝のことを気にしながらも自由な精神が息づいていた。あれから2年。あの年の「アリとキリギリス」は選挙優先で欠席だった。

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言葉は文脈のなかで輝くーー小沢問題の誤謬

2010-12-23 10:39:08 | 参議院

 12月23日(木)議員会館で菅直人首相にあてて報告書を書いた。拉致問題について「何かあれば必ず情報をください。必ず読みますから」と頼まれてのことだ。改めて言うまでもないが「菅派」でもなければ「小沢派」でもない。小沢一郎さんの政倫審問題については菅執行部に異論がある。しかし拉致問題の前進を実現しなければならない。根源的にいえば民主党がせっかく国民の付託を受けて実現した政権交代を元に戻してはならない。そうした立場でこれからも発言し行動していく。徒党を組んだり、狭いイデオロギーからも自由でありたい。そんなことを思案しているとこんなことを想い出した。日本テレビ系「ザ・ワイド」にコメンテーターとして出演しているときだった。ある発言にいくつかの批判があったことを知る。内容を聞いて驚いた。コメントの一部だけを取り上げているからだった。言葉には流れがある。ところがテレビはある断面だけを聞いている人がいる。たまたまチャンネルを合わせることもあるからだ。批判をするためにこんな意見があると紹介することもある。極端な場合にはその欠片だけを聞いているものだから、真意とはまったく異なる意見を持っているかのように受け取る人もいる。すべて思い込みとテレビ機能によるものだ。ツイッターでも同じこと。この夏の断食中に毎日1冊の本を読んで、読了後に感想を書いた。『ここがおかしい外国人参政権』の読後感を「つぶやいた」ときのこと。ある共産党員から「落ちるところまで落ちたのか」などと同党内の流行言葉で罵倒された。何のことはない。外国人参政権に反対する新書を読んでいたからケシカランというのだ。私は一貫して外国人参政権に賛成している。まったくの思い込み。文脈が読めない典型だった。小沢一郎さんをめぐる問題でも同じこと。文脈が読めないだけでなく、言語が静物でなく、そのときの条件に応じたものであることが理解できないようだ。政治とは政党間の闘争であり、本質的には権力をめぐるものである。党内闘争もそれを反映する。闘争のスローガンは情勢の推移によって変化する。いや変化させなければならない。政治言語とは「生もの」であって「干物」ではないからだ。ロシア革命でも昨日のスローガンが一夜にして色あせたために変更されることもあった。小沢問題もまたしかり。10月の言葉が12月になって変更されるのも当り前のことだ。政倫審を開く動きはなかった。そうしているうちに強制起訴の法的手続きがはじまっているのだから、司法が立法に影響を与えるべきではない。「事情変更の原則」でもある。流動する情況にあって、かつての言葉を固定的かつ恣意的に引用することは間違っている。いま必要なことは挙党体制で全力をあげて難局に当たることだ。

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偏向した世論調査に動じてはならないーー菅執行部への直言

2010-12-22 13:35:19 | 参議院

 Imgz22133702 12月22日(水)福沢諭吉が「文明論之概略」で述べたように、責任ある公論(輿論)と世上の雰囲気(世論)を区別しなければならない。とくにメディアによる情報操作が行われる現代にあっては、報道を批判的に見つめなければならないのだ。「リベラルタイム」の「『世論調査』の研究」(1月号)が興味深い。とくに「民意と異なる『新聞世論調査』の質問」に注目したい。いまから20年前の1990年。1年間に行われた内閣・政党支持率の世論調査は、朝日新聞7回、読売新聞11回、毎日新聞5回だった。2010年は11月15日現在で、朝日新聞25回、読売新聞27回、毎日新聞13回である。かつてのように面接調査ではなく、「RDD」(ランダム・デジット・ダイヤリング)という電話調査を選択するようになったからだ。面接方式は数億円かかるが、電話調査なら150万円程度でできる。しかし固定電話にかけるから年齢層に偏りが出るため、補正が行われるものの、人数や回答率は明らかとされても、生データの詳細はわからない。問題は質問内容が、政党・内閣支持率に関わるものよりも「その他」が圧倒的に多いことだ。そのなかでいちばん多いのが小沢一郎さんに関する質問だ(「表1」を参照)。ところが今年の参議院選挙前に読売新聞で行われた世論調査は、「参院選で重視する政策や争点」という質問に、次のような回答があった。「年金等の社会保障」(32パーセント)、「景気や雇用」(25パーセント)、「消費税等の財政再建」(21パーセント)。「政治とカネ」(6パーセント)は5番目。国民的関心が、日々の暮らしにあることはここでも明らかである。ここでもういちど「表2」を見ていただきたい。朝日新聞社の世論調査で「年金」「雇用・失業」について聞いているのは、わずか1パーセントである。こうした偏りある世論調査を金科玉条のように振り回して、政権運営をしてはならないのだ。

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