有田芳生の『酔醒漫録』

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こんどは安倍首相スキャンダル?

2007-09-11 09:11:54 | 政談

 9月10日(月)麹町のアスコムへ。高橋克佳編集長に会う。この夏に出版された『日本の戦争 BC級戦犯 60年目の遺書』は、シンガポールのチャンギー刑務所で処刑された118人の家族に遺した思いが記録されている。この(すべてではないが)遺書を持ち帰った田中日淳さんからの聞き書きは、ドキュメンタリージャパンの堀川惠子さんが行っている。1953年に巣鴨遺書編纂会が出版した『世紀の遺書』(700人)は、その後掲載を断る遺族もあった。そこでのちに講談社から1984年に復刻されたものの、いまでは絶版のままだ。戦争が風化するばかりのこの日本にあって、『BC級戦犯 60年目の遺書』はできるだけ多くの日本人に読んでもらいたい。ここには単行本『X』の主人公である木村久夫さんの遺書は収録されていない。もともと『世紀の遺書』に掲載されたものは遺書の「かけら」にすぎず、『きけ わだつみのこえ』(岩波文庫)に収録されたものでさえ、木村さんの真意は伝わっていない。木村さんの妹である孝子さんは複雑な思いを抱えながら「わだつみ会」とも絶縁したままである。「原稿を急げ、急げ」という内面の声を聞きながら麹町から新橋へ。イワキで眼鏡の調整。銀座で二女と待ち合わせてアップルストアーでパソコンの調整。午後6時から東銀座で藤本順一さん、上杉隆さんと「東京スポーツ」の政治座談会。安倍「職を賭す」発言は、実は前日の内政懇でも行われていたというから唐突なものではなかった。座談会ではその真意や解散・総選挙の見通し、次期総理候補など政治論だけでは終らなかった。まだまだスキャンダルが出る可能性のあることも話題になる。安倍首相は『週刊ポスト』と「東京スポーツ」が報じた「隠し子」疑惑に衝撃を受けたという。誰がそんな情報を流していたのか。そのヒントは上杉さんの『官邸崩壊』(新潮社)を読めばすぐにわかる。ちなみに安倍首相はこの著作を読んだという。刺激的座談会は11日、12日に掲載される予定だ。