こんな光景に出くわしました。
行ってみます。屋根と力士が暮らした部屋を解体中です。
ここは旧井筒部屋です。ここに部屋の看板があって、墨田区の相撲部屋案内書がありました。写真を撮っていると、工事主任らしい人と目が合いました。質問します。「解体するんですか?」 「はい」 「親方が亡くなったし、力士も居なくなったしね」 「解体して建て直すらしいですよ」
話しをしながら尚もこの看板を撮っていると、主任さんが聞きました。「大相撲ファンですか?」 「はい!」 「中を見ますか?」 「えっ!? 良いの?」 「もう殆ど、何も残ってませんけど」
「どうぞ」と案内されてダンプカーと壁の間を入って行きます。
玄関を入るとすぐです。「わっ!? 土俵だ! 土足で踏んで良いの?」 「もうこの状態ですから、、、」 横綱鶴竜が汗を流した土俵です。若き日の寺尾も踏んだ土俵に、そのまま入って行きます。
TVでよく見る相撲部屋の座敷です。井筒親方が座っていた場所です。
床の間ですが、もう掛け軸等はありません。
鉄砲柱の前には廃棄するものが集められています。
これはおそらく、稽古をしない時に土俵に立てていた御幣です。
そして神棚です。・・・もうここに神は居ないのですね。
井筒部屋と親方を偲んで・・・
正に今、同じ両国の街では11月場所が行われています。勝負の世界の栄枯盛衰を目の当たりにした思いです。
解体をしておられるような場面に遭遇されることも、建物の中にどうぞと言ってくださったことも。
中を見せてくれたのは、私の様子に心が動いたのでしょうね。
よかったですね
なかなか見られないところです
しかも解体中
毎日いろんなところ散歩したかいがありましたね
荒川散歩さんのワクワクしてみている姿浮かびます
はい、悲しい場面なのに、ワクワクしていました。
これが、犬も歩けば棒にあたる、です。