荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

西岩部屋を探しに行く。

2018年09月08日 | 散文
残暑が厳しい東京ですが、もう、明日から大相撲9月場所が始まります。
半年程前に「西岩部屋」が開設されたと聞きました。
探しに行きます。

「浅草むぎとろ」を見ながら、「駒形どぜう」と「バンダイ」の間の路地を行きます。






直ぐに浅草消防署が在ります。


住所は寿4丁目なので、この辺りです。


この路地を入ります。


在りました。
ビルも看板も真新しいです。


5回建てです。


相撲部屋はよく移転します。
ほぼ毎年親方が定年退職します。
ほぼその度に「新親方」が誕生します。
直ぐに部屋を興したり、部屋付き親方が独立します。
そのまま「居抜き」で部屋を継承する場合もありますが、多くの場合引越しします。
「新築・移転」も多いです。


国技館へのアクセスの良さやタニマチの関係等々で部屋の場所を決定するようです。
ここからだと、近隣の蔵前駅から都営大江戸線に乗って、一駅で国技館の在る両国駅です。
「蔵前」と言えば、一代前の国技館があった場所です。
当時は隅田川の西側、蔵前界隈に沢山あった相撲部屋が、現在は無くなってしまっていました。
そんなこともこの地選択理由の一つでしょうか?


ここに西岩部屋の師匠は、元関脇「若の里」です。
力士は序二段に5人、序ノ口に2人居ます。
皆しこ名に「若」が付きます。
朝稽古は誰でも見学できるそうです。


縁の地「蔵前」界隈から、師匠と7人の弟子が人生の出発です。

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駒形どぜうの風景

2018年09月08日 | 散文
隅田川は駒形橋のたもとに「浅草むぎとろ」が在ります。
アサヒビールの炎のオブジェの対岸です。


お昼時の店頭は、行列が出来る人気店です。


目的地はここから隅田川沿いを下ります。
直ぐに「駒形どぜう」が現れます。
江戸時代の代表的な商家造りです。
大名行列を見下ろすことがないように、通りに面した二階には窓がありません。


駒形どぜうは享和元年(1801年)の創業です。
どぜう汁とご飯の一膳飯屋として開業しました。
当時、朝は市場に通う百姓、昼は町衆相手の「旨い・安い・早い」で評判でした。
三代目がどぜう鍋を売りだし、更にくじら鍋、くじら汁を売り始め、これがお酒に合うことから店は繁盛しました。
江戸時代の名残を随所に残しながら現在に至っています。


いつも行列が出来る店頭に今日は待っている人が居ません。
この強烈な残暑に汁物を昼間から食べるのは敬遠されるのでしょうか?


ここでは隔月に一度江戸の食文化をはじめ芸術や工芸、文化論の専門家を招いて講座を開設しています。


芸術であれば実演を、工芸であれば実物を見せて好評裏に開催100回を越えています。


店の左側の長い板塀に残暑の太陽が注ぎます。
板目が美しく浮き上がります。
江戸の商家の一端を見る思いです。


その向かい側に、子供たちの大好きな会社、バンダイが在ります。


その敷地の風景です。




江戸と現在が共存する浅草界隈の下町です。

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