6月14日に開通した東京メトロ副都心線。初の平日を迎えたおとといに加え、昨日もダイヤ乱れで混乱してしまいました。注目の新路線だけに、この「失態」もニュースになるほどです。
そんな副都心線を走る各車両で、どの周波数に対応した無線機を搭載しているのかをまとめてみました。
※周波数は、「k」はkHz、それ以外はMHz。
※「Y」は副都心線未対応車(いわゆる「Y編成」)。
この表での注目は、まずは千代田線でしょう。東京メトロ車だけ、千代田線にも対応しているのです。実は、千代田線霞ヶ関駅と有楽町線桜田門駅は短絡線で結ばれており、ここを介して有楽町線の車両を千代田線北綾瀬駅近くの綾瀬工場への搬出・搬入が行われています。そのために、千代田線用の無線が必要になるのです。
また、本来は東上線でしか運行されない東武50070/9000/9050系も、将来の転属を想定してか伊勢崎線・日光線のいわゆる「本線系」の無線を搭載しています。これは、地下鉄に乗り入れない50000/50090系も同様です。この逆に、本線用の50050/30000系には、東上線用の無線を搭載しています。実際に転属するかどうかはわかりませんが‥‥。
さて、副都心線に対応したすべての車両には、4年後の相互乗り入れに備えてすでに東急東横線の無線にも対応しています。しかしながら、東急の車両には副都心線乗り入れに対応した車両はまだいない模様。ただ、どの周波数を搭載するかはおおよそ推測できそうです。
上の表に当てはめるなら、自社の東横線に加えて長津田工場への行き来のための田園都市線・大井町線(147.82MHz/143.82MHz)のほか、有楽町、池袋、東上に○がつくでしょう。ただし、あくまで予想なので、実際どうなるかはわかりません。
相互乗り入れの複雑化で、搭載される無線の種類も増えています。JR在来線に乗り入れる車両以外で、1つの車両で4種類以上の周波数に対応させたのは、副都心線の車両が初めてではないでしょうか?
そんな副都心線を走る各車両で、どの周波数に対応した無線機を搭載しているのかをまとめてみました。
会社 | 東京メトロ | 西武 | 東武 | 東急 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
路線 | 有楽町線・副都心線 | 千代田線 | 池袋線 | 新宿線 | 東上線 | 伊勢崎線・日光線 | 東横線 | |
運転台での表示 | 有楽町 | 千代田 | 池袋 | 新宿 | 東上 | 伊勢崎 | 東横 | |
周波数 | 145.0k/190.0k | 245.0k/190.0k | 147.72/143.72 | 147.68/143.68 | 147.80/143.80 | 147.94/143.94 | 147.90/143.90 | |
東京メトロ | 10000系 7000系 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | × | ○ |
7000系「Y」 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | × | × | |
西武 | 6000系 6050系 | ○ | × | ○ | ○ | × | × | ○ |
6000系「Y」 6050系「Y」 | ○ | × | ○ | ○ | × | × | × | |
東武 | 50070系 9000系 9050系 | ○ | × | × | × | ○ | ○ | ○ |
9000系「Y」 | ○ | × | × | × | ○ | ○ | × |
※周波数は、「k」はkHz、それ以外はMHz。
※「Y」は副都心線未対応車(いわゆる「Y編成」)。
この表での注目は、まずは千代田線でしょう。東京メトロ車だけ、千代田線にも対応しているのです。実は、千代田線霞ヶ関駅と有楽町線桜田門駅は短絡線で結ばれており、ここを介して有楽町線の車両を千代田線北綾瀬駅近くの綾瀬工場への搬出・搬入が行われています。そのために、千代田線用の無線が必要になるのです。
また、本来は東上線でしか運行されない東武50070/9000/9050系も、将来の転属を想定してか伊勢崎線・日光線のいわゆる「本線系」の無線を搭載しています。これは、地下鉄に乗り入れない50000/50090系も同様です。この逆に、本線用の50050/30000系には、東上線用の無線を搭載しています。実際に転属するかどうかはわかりませんが‥‥。
さて、副都心線に対応したすべての車両には、4年後の相互乗り入れに備えてすでに東急東横線の無線にも対応しています。しかしながら、東急の車両には副都心線乗り入れに対応した車両はまだいない模様。ただ、どの周波数を搭載するかはおおよそ推測できそうです。
上の表に当てはめるなら、自社の東横線に加えて長津田工場への行き来のための田園都市線・大井町線(147.82MHz/143.82MHz)のほか、有楽町、池袋、東上に○がつくでしょう。ただし、あくまで予想なので、実際どうなるかはわかりません。
相互乗り入れの複雑化で、搭載される無線の種類も増えています。JR在来線に乗り入れる車両以外で、1つの車両で4種類以上の周波数に対応させたのは、副都心線の車両が初めてではないでしょうか?
さて、ご指摘の07系ですが、一応副都心線乗り入れ未対応で「Y編成」の扱いになるかと思われます。しかし、ドア位置がホームゲートと合致しないために、現在は事実上の休車扱いになっていることから、上記の表からはあえて外しています。