受信機の中には、一部周波数が受信できない歯抜け仕様として売られています。カタログスペックでも、その部分は受信できないことになっているのです。受信機のシリアルナンバーのそばに三角形に囲まれた「J」が書かれており、このマークを「Jマーク」、歯抜け仕様の受信機を「Jマーク付き受信機」と呼びます。
そもそも、1990年9月に当時の郵政省が「一般向けに製造販売されている受信機は、電気通信事業用の電話の周波数が受信できない構造とすること」という行政指導を業界に行ったのが発端。「自動車電話やコードレスホンなど、有線電気通信のための電波を受信することは、電気通信事業法違反になる」という解釈によるものです。
つまり、電話回線として使われる電波は、通信の秘密において電波法ではなく電気通信事業法を適用することを意味します。言い換えるなら、「受信したら内緒にしておけ」ではなく、「受信そのものが許されない」ということなのです。
郵政省が「電気通信事業用の電話の周波数」として指定した「受信規制対象周波数」は、以下の通りとなります。
指定されたのが今から24年も前なので、現在では別用途に割り当てられているものが大半です。表のうち、「●」は別用途に割り当てられたもの、「☆」はデジタル化されたものを示します。
別用途に割り当てられた周波数も、デジタル通信が行われているのが実情。もはや、規制自体が意味をなさなくなっているのです。
そんな規制も、Jマーク付き受信機でも内部のチップを除去するなどの改造を施せば、規制対象周波数が受信できるようになります。いわゆる「フルカバー化改造」ですが、すでに改造済みで売られている受信機が結構あるのです。
ショップに行くと、改造済みの受信機には箱に目印がしてあるとのこと。店員に「改造済みをください」と言えば出してくれますが、まれに無改造の受信機を売られることがあります。
そうなってしまえば、改造するしかありません。多少の技術力があれば、『ラジオライフ』やネットでの改造方法を参考に自分で改造することができます。技術力がない場合は、購入したショップにお願いするか、腕に覚えのある知り合いに頼むことになるでしょう。
さて、規制対象周波数の412~415MHzには、Cタイプの周波数が含まれています。それだけではなく、各種業務無線も該当するのです。有名どころでは、東京ディズニーランドの414.9000MHzも規制の対象になっています。
受信機を買ってCタイプを楽しもうと思っても、フルカバー改造を行っていないために周波数が合わせられないという現象が起こってしまいます。412MHzの次が415MHzとなってしまい、414.4250MHzの入換波や414.5500MHzの上り波がスルーされるのです。先に述べたように、改造すればCタイプも全3chフルに受信できるようになります。
もし、規制対象周波数の見直しが行われたとしても、ほとんどデジタル化した新幹線列車電話のうち、山陽新幹線だけが現在もアナログのまま。それが幸いして、列車無線の一斉指令も山陽新幹線は受信することができます。
今後もアナログのままなら、見直されても規制の対象になるのは間違いありません。痛し痒しといったところですが、改造という一手間を加えればちゃんと受信できるので安心してください。
そもそも、1990年9月に当時の郵政省が「一般向けに製造販売されている受信機は、電気通信事業用の電話の周波数が受信できない構造とすること」という行政指導を業界に行ったのが発端。「自動車電話やコードレスホンなど、有線電気通信のための電波を受信することは、電気通信事業法違反になる」という解釈によるものです。
つまり、電話回線として使われる電波は、通信の秘密において電波法ではなく電気通信事業法を適用することを意味します。言い換えるなら、「受信したら内緒にしておけ」ではなく、「受信そのものが許されない」ということなのです。
郵政省が「電気通信事業用の電話の周波数」として指定した「受信規制対象周波数」は、以下の通りとなります。
対象周波数帯(MHz) | 用途 |
---|---|
253~255 | 小電力型コードレスホン子機側 |
262~266 | ●沿岸船舶電話(新方式)移動局側 |
271~275 | ●沿岸船舶電話(新方式)基地局側 |
380~382 | 小電力型コードレスホン親機側 |
412~415 | 新幹線列車電話移動局側 |
810~830 | ●コンビニエンスラジオホン基地局側 |
830~832 | ●空港無線電話移動局側 ●航空機公衆電話基地局側 |
832~834 | ●マリネットホン基地局側 |
860~885 | ☆自動車電話基地局側 |
885~887 | ●空港無線電話基地局側 ●航空機公衆電話航空機側 |
887~889 | ●マリネットホン移動局側 |
915~940 | ☆自動車電話移動局側 |
940~960 | ●コンビニエンスラジオホン移動局側 |
別用途に割り当てられた周波数も、デジタル通信が行われているのが実情。もはや、規制自体が意味をなさなくなっているのです。
そんな規制も、Jマーク付き受信機でも内部のチップを除去するなどの改造を施せば、規制対象周波数が受信できるようになります。いわゆる「フルカバー化改造」ですが、すでに改造済みで売られている受信機が結構あるのです。
ショップに行くと、改造済みの受信機には箱に目印がしてあるとのこと。店員に「改造済みをください」と言えば出してくれますが、まれに無改造の受信機を売られることがあります。
そうなってしまえば、改造するしかありません。多少の技術力があれば、『ラジオライフ』やネットでの改造方法を参考に自分で改造することができます。技術力がない場合は、購入したショップにお願いするか、腕に覚えのある知り合いに頼むことになるでしょう。
さて、規制対象周波数の412~415MHzには、Cタイプの周波数が含まれています。それだけではなく、各種業務無線も該当するのです。有名どころでは、東京ディズニーランドの414.9000MHzも規制の対象になっています。
受信機を買ってCタイプを楽しもうと思っても、フルカバー改造を行っていないために周波数が合わせられないという現象が起こってしまいます。412MHzの次が415MHzとなってしまい、414.4250MHzの入換波や414.5500MHzの上り波がスルーされるのです。先に述べたように、改造すればCタイプも全3chフルに受信できるようになります。
もし、規制対象周波数の見直しが行われたとしても、ほとんどデジタル化した新幹線列車電話のうち、山陽新幹線だけが現在もアナログのまま。それが幸いして、列車無線の一斉指令も山陽新幹線は受信することができます。
今後もアナログのままなら、見直されても規制の対象になるのは間違いありません。痛し痒しといったところですが、改造という一手間を加えればちゃんと受信できるので安心してください。
「三角J」のマークの受信機は、アイコムのIC―R1の後期ロッド品から対象となりまして、歯抜けの周波数を受信するには細かい所へダイオードを増設しなければならず、大変な改造となりました。
また、その後発売された固定機のIC―R7100は更に厄介で、チップダイオードを取り付けなければならないという大変な改造でした。
幸い?私の持っているIC―R1は「歯抜け」前の「J無し」だった為、Cタイプやコードレスを自由に聞けたので良かったです。
この「歯抜け」のままではCタイプは「下り」しか聞こえず、東日本のエリアでは意味が有りません。
先述の通り、東日本エリアは「上り」と「入換」しか使われていないので改造は必須になりますね。
山陽新幹線の為に歯抜けになるのは、いい迷惑です。
JAIAに加盟していないメーカーの受信機でしたら、歯抜けは無いので快適にCタイプが受信出来ますね。
話変わり、早朝の地震で仙台地区のダイヤが乱れるかと思いましたが、余り影響無く、回復している様です。
ちょっと強引に記事にしてみました。
実は、ネット上には受信規制対象周波数の一覧があまりないようで、検索しても引っかかりませんでした。
それならと、古いRLを引っ張り出して現状とどう変わったかを考えてみようと思いました。
ただ、新幹線列車電話だけは健在で、今でもCタイプの周波数にかかってしまうのは仕方ないですね。
ところで、今朝の地震は携帯電話の緊急地震速報で目が覚めました。
東京消防庁の消防無線でも、同時に緊急地震速報が流れたようです。
揺れもそれほど大きくなく、津波も大したことがなくて何よりでした。
もっとも、発生時間が運行時刻前だったため、鉄道に影響がなかったのではないでしょうか。
270メガの沿岸公衆電話なんて、早々に利用されなくなってしまった様ですし。
私はよくこれを聞いておりました。
最後は相手の音を消して通話の内容を理解させないやり方でしたが、片側の通話で何となく内容は理解出来ましたが。
最初はあの「Jマーク」はアマチュア無線機に採用されて送信改造が出来ない意味でしたが、受信機にも採用されて結局無線機からはあのマークが消えてしまいましたね。
でも、スタンダードのC520は例外でした。
(過去のコメントを参照願います)
C520は伝説の無線機でしたね。
Jマーク付きでもコマンド入力で送信改造ができたりと、設計者のやりたい放題でした。
発売から20年以上が経過し、電解コンデンサーの容量抜けが結構出てきているようです。
これでエアバンドが聞けたらと思うのは贅沢すぎですかね。
あの時、買って良かったと思っております。
例のコンデンサ事件は忘れられないですね。
行きつけの無線屋に教えて貰って、修理依頼を致しましたが、一万円は掛かったと思いました。
姉妹機のC620も対象だったみたいですが、運が良いのかトラブルも無く現在でも使用出来ます。
ただ、コンデンサ抜け防止の為常に通電しておりますが。
C520も、再発防止に常に通電しております。
通電しないで放ったらかしにしてしまい、バックアップ用の電池がカラになるとコンデンサの液漏れが起きると無線屋から聞いていた為、私はそれを恐れて時々電源を入れております。
C520もC620も、A/Bタイプはそこそこ感度が良いのですが、残念ながらCタイプの感度が悪いのです。
昔はこんな感度の悪さでCタイプをよく聞いていた物でした。
後に発売されたC550は更に感度が悪くなり、その次のC560からガラッと感度が良くなりましたね。
上記の無線機でCタイプを聞くのならば、ジャンク品の400―1型の方が確実に感度が良かったですね。
私の持っている400―1型無線機は、C520と違い何年経っても使えるので良いですね。
それがアマチュアとプロの違いでしょうか?
やはり、プロ仕様は耐久性が違うのではないでしょうか。
感度に関して言えば、必要以上に高感度になっていないような気がします。
高感度にしすぎて不正な受信をしてしまうくらいなら、感度を落としてでも安定性を求めているようです。
今でも国鉄時代の無線機が現役なのは、その辺のこともあってかもしれません。
そういえば、2022年のスプリアス規制で国鉄時代の無線機はどうなってしまうのでしょうか?
おそらくは代替えの必要がありそうですが‥‥。
ましてや、40年前に当時としては珍しい400メガの無線機を国鉄は開発したのですから、素晴らしい技術者がいらっしゃったのでしょう。
今見れば、随分でっかい無線機だと思うでしょうが、40年前であのサイズでUHF周波数が送受信できたのですから、凄い技術ですね。
2022年の事に関しては、初めて知りました。
AR8200様、差し支えなければ詳細を教えて戴けますか?
恐らく、その頃にはもう新しい無線機に替わっているかも知れません。
しかし、JRに乗り入れている第三セクター鉄道の何社は、未だに国鉄時代の無線機を使用している為、一斉取替の時はどうなるのでしょう?
阿武隈急行は、現在でも国鉄時代の三菱製無線機を使用しております。
あの電車(8100形)が登場して以来、ずーっと変わらず使用しているのです。
本当にプロ用の無線機は丈夫ですね。
ただ、バッテリーが充電されっぱなしなので、いざ外した時にバッテリーが使えるのかが問題ですね。
恐らく、メーカーではあの無線機のバッテリーはもう作られていないでしょう。
大量のストックでも有るのでしょうか?
阿武急が、いつまで使い続けるか楽しみですね。
仙台駅を下り列車で出発すると、仙車(仙台車両センター)までの直線区間には多数の踏切が有るのですが、その踏切の何処かでは必ず特発が作動致します。
過去のコメントにもお知らせしました、例の「3D障検」です。
あれが毎日作動してしまうのです。
特発鳴動は、必ず指令に連絡しなくてはなりませんが、乗務員の中には防護無線まで発報してしまうと大変です。
東北本線から始まり仙山線、それに仙石線まで受信してしまうとダイヤは乱れてしまいます。
直ぐに防護無線を復位しても、ダイヤの乱れは中々収まりません。
朝の通勤通学時間帯の防護発報には参りますね。
お陰で、入換チャンネルはピーピーガーガー賑やかでした。
仙台では、もしかしたら上りチャンネルよりも入換チャンネルの方が通話頻度が高いかも知れません。
仙石CTCの誤動作が頻発しているようですね。
肝心なときに動作してくれないと困りますが、必要ないときに動作するとやっかいですね。
「何かありそうなら止める」と安全側に振れることを乗客が理解してくれればいいのですが、中にはそう思わないと人がいるのも確かです。
「少年とオオカミ」にならないように、乗客に丁寧に説明する必要があるかもしれません。
列車からの通話が多くなれば、やはりCタイプは3chスキャンが効率よく受信できそうですね。
通話要求のたびに入換波に切り替える乗務員の手間を考えると、西日本や四国のように路線ごとにチャンネル固定にした方がよさそうな気がします。
ただ、乗務員側からすれば別の路線に乗り入れる度にチャンネルを変えなければならないという「面倒臭さ」というのが発生するのでしょう。
但し、旧A/Bタイプの路線は別ですが。
東のCタイプ区間の乗務員は、路線は関係無しに定位は「上り」で何か有ったら「入換」と刷り込まれて?いるので、間違いは無いのでしょうね。
ただ、時々上りチャンネルで何度も指令を呼び出しているのを聞いた事が有りました。
余程気が動転しているのか、単なる「おバカ」なのか。
それは分かりませんが。
路線別チャンネル固定というやり方ですと、限定ボタンみたいな物を別に用意しなくてはならない為、お金を掛けたくないのでしょう。
でも、基地局は「上り」と「入換」の二つの無線機を用意しなくてはなりません。