「両毛線デジタル化は準備万端」の記事に、E257-0さんから次のようなコメントをいただきました。
検索によると、基地局は昨年11月25日付で17局が免許。所在地と基地局数は以下の通りです。
上記の所在地にはすべて総武本線が通っていることから、これら17局は総武本線のデジタル列車無線基地局であると考えられます。いずれの基地局も、電波型式は5K80G1Dと5K80G1E、周波数は400MHz帯の3波、出力は4W。3波しかないため、旅客一斉情報の区間外となるようです。
総武本線は、区間や運転系統により列車無線のチャンネルが異なります。ここで、まとめてみました。
おおざっぱに言えば、佐倉を境に西側(東京方)がデジタル無線、東側(銚子方)がアナログ無線です。もし佐倉─銚子がデジタル化すると、D3chとするのが自然でしょう。そして、総武本線全区間からアナログ無線が消えることになるのです。
総武本線を走る車両にはすでにデジタル無線機を搭載済みなので、基地局の準備が整えば、3月のダイヤ改正前後にデジタル化する可能性があるでしょう。JR東日本では、ローカル線でも列車無線をデジタル化する方針を打ち出しています。「聞けるものを聞けるうちに聞く」に徹した方がいいのかもしれません。
総武本線(佐倉以東)にも真新しい金属の鉄柱に4本組のUHFっぽい八木アンテナがたくさん立ってました。こちらもデジタル移行に向けて着々と準備が進んでいると見ていいんですかね。書き込みをいただいた昨年12月9日時点では、目撃情報だけで裏は取れていなかったのです。ところが、本日更新された昨年12月6日現在のデータによる総務省の無線局等情報検索で、総武本線用と思われるデジタル列車無線基地局が引っかかりました。
検索によると、基地局は昨年11月25日付で17局が免許。所在地と基地局数は以下の通りです。
所在地(千葉県) | 基地局数 |
---|---|
佐倉市 | 1 |
印旛郡酒々井町 | 1 |
八街市 | 2 |
山武市 | 3 |
山武郡横芝光町 | 1 |
匝瑳市 | 2 |
旭市 | 3 |
銚子市 | 4 |
総武本線は、区間や運転系統により列車無線のチャンネルが異なります。ここで、まとめてみました。
区間 | チャンネル |
---|---|
東京─千葉(快速線) | D1 |
御茶ノ水─千葉(緩行線) | D5 |
千葉─佐倉 | D2 |
佐倉─銚子 | A3 |
総武本線を走る車両にはすでにデジタル無線機を搭載済みなので、基地局の準備が整えば、3月のダイヤ改正前後にデジタル化する可能性があるでしょう。JR東日本では、ローカル線でも列車無線をデジタル化する方針を打ち出しています。「聞けるものを聞けるうちに聞く」に徹した方がいいのかもしれません。
こうなりますと、千葉県下のAタイプは何れ全滅してしまうのではないでしょうか?
最後に残るのは、どの辺りでしょう?
東金線か、鹿島線か。
列車無線を使用していない久留里線も、衛星電話からDタイプへ昇格なんて事も有るかも知れませんね。
この先も、目が離せません!
JR東日本は、デジタル化対象路線となるⅠ期工事11線区1040km、Ⅱ期工事20線区1240kmの具体的な線区を明らかにしていません。
なので、沿線にアンテナが建設されればようやくデジタル化がわかるものの、事前に察知するのは難しそうです。
首都圏でデジタル化したのは1566kmで、Ⅱ期工事が完了するとデジタル化済みは3846kmになります。
これは、在来線の列車無線導入線区5780kmのおよそ2/3に相当します。
ただ、首都圏1566kmは複々線での運転系統を別計上(例:常磐線は快速線と緩行線を別路線扱いで合算)していますが、在来線の総延長5780kmも同じ計算方法かは不明です。
となると、現状で衛星電話を使っている路線をDタイプにするのかは疑問ですね。
た千葉支社管内も佐松線や鹿島線、外房線、内房線、東金線が該当するようになりそうな予感がしますね。
鹿島臨海鉄道の無線機がどうなるのか気になります。
せっかく水戸口ではCタイプを使用していたのに。
鹿島神宮口では新潟地区に配備が進むD/Cタイプ無線機が入るように思えてなりません。
同様に高崎支社も先に話題に上がった両毛線を始め、信越線、上越線、吾妻線辺りもDになりそうな予感ですね。
はっきりした計画は不明ですが、日光線や烏山線までDにするつもりかもしれませんね。
これらは総務省から免許がでないからかもしれません。
鹿島臨海鉄道には、C/Dタイプ無線機が不可避かもしれませんね。
もはや時間の問題という様相を呈してきました。
ただ、JR他社の動向をみると、総務省というよりはJR東日本の都合でデジタル化を進めているように思えます。
総務省は、「周波数再編アクションプラン」で150MHz帯をデジタル化したがっています。
まずは私鉄のデジタル化を進め、300~400MHz帯はそのあとになるかもしれません。
何か、特別な理由でも有るのでしょうか?
JR東側の一方的なデジタル化で、乗り入れている鉄道会社はいい迷惑ですね。
下手に反発したら、乗り入れ廃止ですからね。
弱小?第三セクター鉄道は、これから色々お金が掛かるでしょう。
JR東日本は、単純に現状の列車無線に不満を持っているのでしょう。
不感地帯が多い、通告の伝達に無駄が多い(時間がかかる、聞き違い・写し違いが発生する、列車が停止していないと受領できないなど)、傍受対策というのがあると思います。
だったら、デジタル技術で解消できるのであればデジタル化してしまった方が得策だと考えたのでしょう。
また、2022年スプリアス規制対策で、老朽化した無線機を一掃する目的もあるのかもしれません。
あの煩わしさを、デジタル化で解消ですか。
運転通告は、指令からモニターに表示された通り運転すれば良いのでしょう。
ただ、今までは記入した運転通告受領券を、運転士は終了点呼の際に所属している運転区の当直へ渡しておりましたが、現在はどの様に行っているのでしょう?
紙媒体が無い今、指令から運転士の所属区当直へはネット回線か何かで運転通告を表示するのでしょうか?
さすがにこの辺りになりますと、現業機関で働いている方の生の声が聞きたいですね。
特に、運転士や運転区の当直等から聞いてみたいです。
デジタル化されて、着発線変更や発車時刻の変更通告は、所属区のPCに保存されているのかどうかも気になりますね。
恐らく、こちらはデジタル無線は関係なくネット回線で直に送られるのでしょうが。
話は変わりますが、2022年のスプリアス問題とはどの様な問題なのでしょうか?
古い無線機が、必要の無い周波数まで電波を撒き散らしているという事でしょうか?
これは、列車側よりも基地側の方が問題有るような感じが致します。
モニター通告は、おそらく同じ内容が所属区にも送られるはずです。
その際に、受領時刻も記録されるのではないでしょうか?
あくまで推測なので、中の人にご意見賜りたいですね。
さて、2022年スプリアス規制ですが、2005年12月1日に新しいスプリアス規制が施行(新規格)されました。
その日以前の規格(旧規格)の無線機は、2022年11月30日までは経過措置として使用可能ですが、翌12月1日以降は使用できなくなるのです。
旧規格の無線機を新規格に適合する改造をすれば、2022年12月1日以降でも使用できるものの、わざわざそんな改造をするよりも新規格の無線機に入れ替えた方が手間がかからないかもしれません。
余談ですが、スプリアス規制はアマチュア無線も例外なく適用されるため、2022年11月30日までに既存の無線機を改造するか、新機種を導入するかを迫られます。
詳細は、以下のリンクをご覧ください。
http://www.soumu.go.jp/soutsu/kyushu/ru/file/spurious_leaf.pdf
アマチュア機ですが、私は2005年以降に作られた無線機は一つしか持っていない為、これには困りました。
しかも、HF機なんて古い機種で申請しているので、再免許申請の際に何かトラブルが無ければ良いのですが。
この件に関して、オールドファン(OM等)からクレームは来なかったのでしょうか?
改造してまで古い機種を使うか?と言われれば、悩んでしまいますね。
最近、CQ誌を見ていないので、これらの内容は今まで把握しておりませんでした。
鉄道でも、全取り替えになるなら膨大な費用ですね。
なので、ついでにデジタル化ですか。
無線機メーカーからしてみたら、新規格に適合させる改造を受け付けるより、新企画での置き換え需要を見込んでいるのかもしれませんね。
アマチュア無線機でも同じだと思います。
ところで、JR東日本のデジタル化に伴う第3セクターの無線機取り替えですが、あくまで東の都合でのことなので費用は東持ちのはずです。
東の信通社員が、第3セクターへ赴いて取り替えるようです。
自社に必要ない施設を自己負担するのは、どう考えでもおかしいですからね。