加藤繁樹氏は「短歌で読む新約聖書」でイエスの死を繰り返し詠んだ。
十字架にイエスをつけよと群衆は迷うピラトに迫りけるかな
遠くからイエスの最後見とどける女性の信徒健気なるかな(マタイの福音書)―加藤繁樹
十字架のイエス没薬こばみつつゴルゴダの地にたちつくしけり
暗闇にイエスの叫びとどろきて神に捨てられ息絶えにけり(マルコの福音書)―加藤繁樹
罪人の二人を左右にともないて十字架刑にイエスつかれり
わが霊を御手に委ぬと叫ばれて正しき人の息は絶えたり(ルカの福音書)―加藤繁樹
乾きたりとイエスはぶどう酒ふくまれてすべてをおえて天に上らる
キリストのわき腹槍で突き刺さる血と水流れとどめさされり(ヨハネの福音書)―加藤繁樹
ここまで来て、
私ならどう詠むか、はたと考え込む。
神はなぜ私を見捨て給うのかイエスの声に天の沈黙
この命ただ御心に委ねると父を信じて息絶えた丘―私の作
十字架にイエスをつけよと群衆は迷うピラトに迫りけるかな
遠くからイエスの最後見とどける女性の信徒健気なるかな(マタイの福音書)―加藤繁樹
十字架のイエス没薬こばみつつゴルゴダの地にたちつくしけり
暗闇にイエスの叫びとどろきて神に捨てられ息絶えにけり(マルコの福音書)―加藤繁樹
罪人の二人を左右にともないて十字架刑にイエスつかれり
わが霊を御手に委ぬと叫ばれて正しき人の息は絶えたり(ルカの福音書)―加藤繁樹
乾きたりとイエスはぶどう酒ふくまれてすべてをおえて天に上らる
キリストのわき腹槍で突き刺さる血と水流れとどめさされり(ヨハネの福音書)―加藤繁樹
ここまで来て、
私ならどう詠むか、はたと考え込む。
神はなぜ私を見捨て給うのかイエスの声に天の沈黙
この命ただ御心に委ねると父を信じて息絶えた丘―私の作