超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

<span itemprop="headline">室内プールの身体感覚</span>

2010-09-11 21:12:51 | 無題

今日は何と、何年かぶりに室内プールに行った。
近所の図書館の付属のプールで、前から気になっていたのだが、隣の市なので入れないかと思ったが、電話で問い合わせると隣の市民でも入れるという。
水着とゴーグルとタオルを持って出かけた。入場券400円を券売機で買い、靴はビニール袋に入れて更衣室に入る。入場券はロッカーの内側に差し込み、鍵を取る。
久しぶりのプールだ、と子どものように思った。
恐る恐る水に浸かり、自由遊泳コースで泳ぐ。皆、ばてずに延々と泳いでいるが、私はかなり疲れる。
高校の時は水泳部だったので、水に入った身体感覚を思い出して追体験した。
口から泡をはき、ゆっくりと水中前方を見つめ、クロールでばたばたと泳ぎ進む。
息継ぎをして呼吸が苦しくなりながら、水の感じを楽しむ。
いつの間にか日頃の煩雑なことは忘れてひたすら泳いでいた。楽しい。
入場券をロッカーから外し、出口で差し込む。
帰りに見た夕焼けが妙に印象的だった。
全身がまんべんなく心地よく疲れるこの感じも懐かしい。
帰って、かき氷サクレを食べて、シューリヒトのベートーヴェン交響曲全集(国内盤)を聞く。
体の筋肉のあちこちが痛いのも懐かしい。
身体技法ということばを初めて用いたのは社会学者のマルセル・モースだと宇波彰氏が言っていた。
今日一日は忘れていた身体技法や身体感覚を取り戻すいい機会だった。
やはり水に入るのは胎内回帰というか宇宙遊泳みたいで新鮮である。
映画「卒業」でもダスティン・ホフマンの微妙な心境が水泳の描写で巧みに表されていた。
「ヒト、山に登る」、という柏瀬祐之という登山家が書いた哲学書があるが、「ヒト、水に潜る」も充分
テツガク的な気がする。
過去の遠い経験を思い出してなぞることに喜びを感じる今日この頃である。
ゴーグルで前をみつめて静寂な宇宙のなかで体動かす



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