超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

<span itemprop="headline">書物漂流、父の書斎、過去の再燃</span>

2013-07-13 21:07:20 | 無題

隣町の喫茶店で友人と話す。
臨済と普化は互いに補っているという話、鈴木大拙の話、鈴木俊隆はじぶんの弟子が「誰が忘れた荷物を取りに行くか」と話しているうちにさっさと荷物を取りに行っていたという話、
南直哉と茂木健一郎の対談の話、ヴァレリーは口説き節だという話、マラルメの骰子一擲は凄いという話、ランボーは早熟な奇才だという話、
ヘッセのシッダールタは汲めども尽きぬ世界を旅して河に至るという話、
大乗起信論の不空は涅槃だという話、三昧はサマディーの音訳だという話、良寛が掛け軸に犬に仏性ありやと落書きして逃げた話、中間子と場の与える影響の話を聞く。
帰ると「ヘッセの読書術」という本が投函されていた。午前中読んだ本の抜粋をメモる。最近読んだ本の抜粋をメモることにしている。一見遠回りだが、読んだことが形として残る。
今日は実家で新盆。父の書斎に分け入ってチャトウィンの「パタゴニア」を借用してきた。本文は読んだ形跡がないが、後書きの部分にびっしり線が引いてある。チャトウィンの本は別に原書も置いてあったから、本文は英語で読んでいたのかも知れない。
意外と私と持っている本の傾向が重ならない。大部分の蔵書は寄贈されたあとだから、晩年の父の関心は
私とは遠い所へ至っていたのかも知れない。
それでも一遍聖絵や一遍上人語録が並べて置かれたりして踊念仏への関心が窺える。お盆に父の蔵書を眺めるのも冥界の釜の蓋が空いたお蔭だろう。
帰って休んだ後、ギュンター・ヴァントのブルックナーのライヴ音源を聞く。ブルックナーとシューベルトには定評がある。ギュンター・ヴァントの楽譜の読みは的確だ。
フェドセーエフのチャイコフスキーの交響曲が来週にも届く予定。
リリーフ社のチャイコフスキーの音源は旧録のスタジオ録音よりヴィヴィッドで臨場感があり素晴らしい。
古い整理箱を開けてみたらタイ旅行の仏像とロジャー・マッギンふうの色眼鏡が出てきた。過去の自分と出会ったようで意外な驚きがある。色眼鏡を掛けて、シタールをウォークマンで聞きながら仕事を往復していた頃を思い出した。自分はその頃老獪で今の方が若い。そんな歌詞を思い出した。

本好きの友人と会い新盆に父の書斎で面影と語る



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