超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

驚愕の読書体験

2021-02-18 10:06:54 | 無題
昨日の午後、小阪修平著「そうだったのか現代思想」の
ソシュールの部分まで読む。ことばが先で、物の序列はあと。
ことばの意味は他のことばとの関係で決まる。
ことばの歴史ではなく、ある時点でのあり方を調べる。
ことばの表の意味と裏の意味を知る。ことばにその名がついた
必然はない。こういうことが、のちの相対主義に影響する。

そのあと、リッサン著「オッフェンバック―音楽における笑い」
のオペラ「地獄のオルフェ」の説明を読む。
オルフェウスは作曲家で音楽の先生。
エウリュディケは蜂飼いアリスタイオスと浮気している。
オルフェウスがエウリュディケに毒蛇の罠を仕掛ける。
アリスタイオスは実は冥王ハデスで、毒蛇の罠を用いて
エウリュディケを冥界に連れて行く。
オルフェウスは世論に押されて、冥界からエウリュディケを
連れ戻しに行く。
何てことだ!元の神話と全然違うぞ。
どうこの話を受け止めればいいのだ、と頭を抱える。

夜は、ポストに入っていた、「ホーニヒベルガー博士の秘密」
という幻想小説を読み、著者の分身とも言える博士が
インドの瞑想体験をブカレストで繰り返し、理想郷シャンバラ
に入るべく失踪するという話を読み、驚愕する。
濃厚な一日だった。

町なかで変性意識を体験しシャンバラに行き永遠に消える

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