超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

<span itemprop="headline">音盤漂流の多幸感</span>

2012-03-21 01:21:02 | 無題

古い日記を読むと、ちょうどクラシックに目覚めた頃で、ギュンター・ヴァントの未完成&グレイトを聞いたり、リヒテルの弾くシューベルトのさすらい人幻想曲を聞いたり、シュナーベルの古い録音でベートーヴェンのピアノソナタを聞いたり、バックハウスのベートーヴェンのピアノソナタを聞いたり、ラジオでエアチェックしたりして、毎日が新鮮だったことを思い出した。
ベートーヴェンの交響曲全集を聞くのはギュンター・ヴァントの指揮が初めてだった。やがてリーダーズチョイス読者が選ぶ名盤などを買って見比べたりした。
視界が広がって毎日毎日が新しく、見るもの、聞くもの全てが瑞々しい刺激に満ちていた。その頃と比べるとクラシックの刺激に対する新鮮度は今一つ欠けているものの、しばらく聞いていなかったCDを聞くと瑞々しさを覚えるのは幸いである。
その頃はマーラーもブルックナーもシューマンもメンデルスゾーンも聞いたことがなかったのだ。未聴の分野があることは幸せである。
私は今日もザンデルリンクのベートーヴェン交響曲全集を聞いて過ごし、バックハウスの月光を聞き、ノイマン&チェコフィルのマーラー巨人を聞いた。
だが久しぶりにミヒャエル・ギーレンのベートーヴェンを聞き、そのドライでギンギンした現代音楽的なサウンドに心打たれた。ミヒャエル・ギーレンのベートーヴェンは一時プレミア価格で法外な値段で売られていたが、その波も一段落し、今は一枚二〇〇〇円くらいで売られていて入手しやすい。
日記を読むとクラシック好きの友人がレイボビッツの対位法的ベートーヴェンを誉めていたり、メンゲルベルクの第九の終わりにテンポを落とすところを面白く語り、マゼールは変則的な緩急の揺さ振りを行うから変人扱いされているけど聞く価値はあるなど傾聴に値することを色々喋っていて飽きない。
多分本格的にジャズに凝ったりするとまた未聴の分野ができて面白いのだろうが、手が回らない。
今日はこれからフェドセーエフのブラームスのライヴ全集やフェドセーエフのベートーヴェンのライヴ全集を聞いて暖かい気持ちで眠りに就こうと思う。フェドセーエフのライヴは唸り声や吐息が聞こえて凄く臨場感がある。まだ飽きない音楽がたくさんあって、私の憂鬱を包んでくれる。

聞くたびに耳新しい多幸感日記で読んだ曲で眠ろう



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