超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

歳時記俳句・立冬

2022-11-14 05:57:31 | 自作俳句
疲れた日軍用車過ぐ神無月
冬めきて行く当てもなく部屋探す
仕事場が遠く思ゆる底寒や
今頃は舞ひ見し時節星冴ゆる
雪まではあと何マイル風寒し
名場面暮らしにもあり冬の夕
窓を開け遠く霞みて山眠る
セーターの重み懐かし冬着かな
冬帽子被りて急ぐ早出かな
出先にて古着を買ひて重ね着す
カフェに行く上着の中に襟巻す
陽も弱く北窓塞ぐ厚着かな
暗き窓もう欠かせない暖房具
メモ書きを写し疲れてまた蜜柑
図書館で待ち合わせして息白し
わが天使いずこにありや寒雀 
蜂の巣に冥府が光る冬の蜜

この冬で勤め納めて枯野行く辺り霞みて山眠る刻
コメント (2)
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